文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.138

公開日: 

日本大学芸術学部文芸学科     2009年(平成21年)12月7日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.138
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
後期9/28 10/19 10/26 11/9 11/16 11/30 12/7 12/14 1/18 1/25 
  
2009年、読書と創作の旅
12・7下原ゼミ
12月7日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ教室2
 1.出欠・ゼミ通信配布・司会進行指名 
 
 2.ゼミ誌原稿提出&刊行に向けての編集作業についての報告
 3. 12・14合同発表(心理観察)『范の犯罪』寸劇稽古
 4.課題読み&名作紹介(『狂人』告白観察作品)
      
後期の旅は、観察(表層観察と内面観察)から創作へ(&社会問題コラム)
ゼミ誌・DTP編集段階へ 
ゼミ雑誌、期日刊行に黄色信号か!
30日編集会議で、奮起を確認
 目下、各ゼミでは、2009年度の授業成果を顕すゼミ雑誌つくりが急ピッチですすめられている。下原ゼミでも、編集委員はじめ全員が一丸となって編集作業に取り組んでいる。掲載原稿は、あと一人の原稿待ち。ゼミ誌の納品は期限は、12月14日。今後の推移如何では、微妙になっている。が、30日の編集会議では、納品日目指しての奮起を誓った。
 
現在までの各自の作業進行情況は、次の通りです。
・塩崎真佑さん → 2作品 → 終了
・清水理絵さん → 4作品 → 赤入れ 必要          
・永井志穂さん → 1作品 → 赤入れ    12月7日編集作業終了を目指す
・白川達矢さん → 1作品 → 2稿   
・河西杏子さん → 2作品 → 2稿 
・内田すみれさん→ 原稿待ち
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2009年度下原ゼミ・ゼミ雑誌『下原先生と、ちょつと不愉快な仲間たち』
仮目次 ☆土壌館文芸賞 下原文学賞・観察作品賞(一日・車内・社会)
     種…作品 特集…新語
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文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.138 ―――――――― 2 ―――――――――――――
12・14合同発表会出し物について
― 心理観察の寸劇公演 ―
 毎年、一年の締めとして、12月最後のゼミは合同発表会に参加しています。参加ゼミは、山下ゼミ、清水ゼミ、デザイン学科の皆さんでした。今年は、山下ゼミ、清水ゼミの皆さんです。発表ものは、山下ゼミは宮沢賢治の作品を中心に授業していることから、「夜鷹の星」を朗読するそうです。清水ゼミは、ドストエフスキー研究の予定です。
 下原ゼミは「2009年、読書と創作の旅」と題して、小説の神様志賀直哉の観察作品(主に車内観察)をテキストに書くことの習慣化を目指してきました。合同発表会では、心理観察作品『范の犯罪』の寸劇を行います。本年度は、裁判員制度がスタートした年でもあります。教室を法廷に変えてみましょう。
寸劇「ナイフ投げ奇術師美人妻殺害疑惑事件」配役決まる!
寸劇の配役が決まりました。自薦、他薦、ジャンケン決めでした。配役は以下の通りです。
【舞台】    事件再現(5 ~10分)
□演芸場の呼び出し(座長役を兼ねる)・・・・・・・・塩崎真佑 宣伝 口上
□ナイフ投げ奇術師の范(ハン、まじめな性格)・・・・・・清水理絵 緊張感と投げ
□奇術師ハンの美人妻・・・・・・・・・・・・・・・・・河西杏子 刺さったときの
□擬音(ナイフを投げる前と、ナイフが刺さったときの音)・・・・白川達矢 小道具
□黒子(ナイフが刺さった板をみせる)・・・・・・・・・・・・・下原敏彦 タイミング
【法廷】    裁判形式(20 ~ 25分)
□ナイフ投げ奇術師の范(ハン、まじめな性格)・・・・・・・・・・清水理絵
□裁判長(司会進行&証人役)・・・・・・・・・・・・・・・・・・河西杏子 
□検察官(厳しく有罪を追及)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・塩崎真佑
□弁護士(徹頭徹尾「無罪」を主張)・・・・・・・・・・・・・・・・白川達矢  
■裁判員(判決の裁断)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・観客全員 
課題発表 時間の都合で2作品が
社会問題・振り込め詐欺 →  河西杏子「タカシ」
合評 = お婆さんの気持があたたかくてよい。オチがみえにくかった。住所欄に息子は?
新聞記事・事件観察   →  清水理絵「華麗なる復讐」
合評 = この動機で人を殺せるのか疑問。過激すぎる。
――――――――――――――――― 3 ―――――――文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138
2009年読書と創作の旅
12・7ゼミプログラム
1.「通信」配布、出欠、連絡事項
  ゼミ誌編集委員 → ゼミ誌刊行に向けての報告。         
2.司会進行指名 (司会 → 授業進行)
3.寸劇(舞台・法廷)の進行(セリフは、各出演者がまとめたもの)
出し物の紹介 仮・台本
 
・代表 = 私たちは、この一年、志賀直哉の観察作品をテキストにして、観察して書くと
     いうことを学んできました。今日は心理観察のテキストを寸劇で演じたいと思い
     ます。容疑者は、はたして無罪か有罪か。観客のみなさんが裁判員です。
     
□開幕前 口上登場 中国式礼 ナイフ投げ奇術の宣伝
・口上 = 登場。ナイフ投げ芸宣伝「危険芸と百発百中を強調」
□開幕 奇術師妻、つづいて奇術師登場 中国式礼
・奇術師 = 紙を切って、ナイフの切れ味を観客にみせる。
・奇術師妻 = 笑顔で演台に歩む。
事件に至る推移
 
□舞台 奇術師妻と奇術師、向き合う。
・奇術師妻 微笑みながら両手をひろげる。
・奇術師 ナイフをみせながら狙いを定める。
・擬音 ドドーン 止む 静寂
・奇術師 投げる ナイフ、女の頭上に突き刺さる。
・擬音 ブス! 黒子、妻は以後で突き刺さったナイフを頭上にかざす。
・擬音 拍手
・奇術師 再び狙いを定める。やめて、深呼吸。ふたたび狙う。
・擬音 ドドーン 止む 静
・奇術師 投げる 女の右肩上に刺さる。喝采。
・奇術師 再び狙いを定める。やめて、深呼吸。ふたたび狙う。
・擬音 ドドーン 止む 静
・奇術師 投げる 女の首に刺さる。
・奇術師妻 ゆっくりくずれるように倒れる。一瞬の静寂 悲鳴
・擬音 騒音 119番、119番 いや110番だの連呼。
□法廷 裁判長 検事  弁護士 奇術師登場
・裁判長 事件概要
・検察官 調書から 有罪 故殺 計画的完全犯罪
・弁護士 状況証拠から無罪 過失致死
・裁判長 裁判員に委ねたあと、主文と判決。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138 ――――――――4 ――――――――――――――――
未発表の課題(新聞事件記事から)前ゼミで発表できなかった提出作品です。
事件観察『罪と罰』 僕は、なぜアレをやってしまったか
新聞・英会話学校講師の英国人女性死体遺棄事件の容疑者再逮捕
 
 逃亡先の神戸で逮捕された容疑者は、事件について依然、黙秘をつづけている。が、当局は2日、強姦致死の疑いで容疑者を再逮捕した。これは、遺体から採取した体液が容疑者のDNAと一致したため。容疑者は、逮捕状を読み上げられた際、小さい声で「わかりました」と答えたが、その後も黙秘を通しているという。
告 白
塩崎 真佑
 
 リンゼイさんのことになると、市橋容疑者は途端に口をつむぐ。ぽつぽつと自分の生い立ちなどは話し始めたのだが、彼女のことについては誰の耳にも入っていないという。彼からしてみれば、リンゼイさんはある一つの鬼門としてあり続けるものかもしれない。といっても、薄眼を開けたまま決して誰とも目を合わせようとはしない、彼の様子から窺えるものは、極めて少ないように思われる。彼の口が割れぬ限り、このひどく世間を騒がせた逃亡劇に終止符を打ったことにはならないし、憶測だけで説明がつかない事柄が永遠に解き明かされることがなくなってしまうだろう。
 私が今日、取調べ室に入ると市橋は頷くように頭を下げ、言葉を口に出すことはなかったが勝手を知ったように手だけをテーブルに置いていた。
「今日は幾分か体調が良さそうだな」と私は彼に話しかけた。頬は痩せこけていたが数日前に、やっと口にしたものが血に回ったのか血色はいいような気がする。
「どうして食べなかったんだ」と私は言った。「なかなか味はいけただろ。ちゃんと食べなければついていけるものもついていけまい」
 私は、この言葉も返してはくれないだろうと思っていたが、市橋はぼっそりとしかしはっきりとした声を出した。
「食べたいと思わなくて」と彼は言った。「食べようというものもなかった」
「そうか。気分はどうだ?」
「大丈夫です」
「では、今日は少し話してくれるか?」
 ゆったりと椅子に私は腰を掛けたが、「はい」という返事はなく、しばくらくというもの彼の口は開かれなかった。仲間の捜査員が目配せするように合図を送ってきたが、私はどうするわけもなく少し間をいれるのも悪くないだろうと待ち続けていた。そして、もういいだろうという頃合いをみて私は聞いた。
「事件のことは覚えているか?」
「はい」と彼は言った。「しかし、途切れ途切れにしか思い出せません」
「リンゼイさんとは英語のレッスンをしていたようだが、何かこじれるような事でもあったのか?」
「いえ」彼はまた口を詰むんでしまうだろうと私はそこで感づいたので、また別の質問を付
加えようとした。「どうして逃げた。こうなることは予想がついただろう。それども捕まりたくなかったのか」
 彼の唇はぶるぶると震えるようであった。ただそうは言っても、顔までを伏せることはなかったので、今日こそは話そうという意思があるように思えた。
「逃げようと思って、逃げたのではありません」彼は言った。「自分でももう駄目だと思い続けていました。けれど、そのいう反面、逃げる手立てを始終考えていたように思います。
―――――――――――――――――― 5 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138
今となっては、逃げようと言う意思がはっきりとあったわけではなく、ただ思いつくままに行動していただけかもしれません。実際、捜査員と鉢合わせして逃げた時、私は裸足でした。そして、そのまま逃げ通せたのは何が理由と言うわけでもなく、まず考える前に身体が動きました。靴は庭先にでていたサンダルをかっぱらって、それからタクシーを拾いました。あとは、ご存じの通りだと思います。
 リンゼイさんには何度か英会話を教えてもらいました。それ以上の関係はなく私も好きでもなく嫌いでもなかったと思います。ただ、将来外国へ行きたい一心でした。とうに親の望みであった医者になることを諦め、刺激がなく一日を過ごしていました。そんな中でも英語だけは真面目に取り組もうとやりました。
『もう大丈夫』彼女は、髪に手を当ててよく私にいいました。『英語出来るのじゃない。外国にいくなら十分よ』
 こういうわけで、私の英語の上達はますますいいものとなりました。しかし、どうしても私はこのレッスンを振りはなすことができず、物寂しさから何度もかこつけの英会話を習いました。しかし、しだいに彼女が嫌々に請け負っていることを知り、私もそれを承知で頼み続けたので事態がますます悪くなってきました。
 ある日、私もさすがにこの状態が続くのはまずいと思い、最後のレッスンにするから後で話しだけは聞いてくれと頼みました。私はこれだけはというものを譲歩しました。結局のところ、私には話を聞いてくれる人が少なかったのです。
 私は、その日のレッスンを終えると彼女を自宅に招き入れました。何気なく話を始めるうちに、彼女が恵まれているのだなと感じました。私には確かに家族はいましたし、お金もあって身体にも不自由はしていません。しかし、確かに何かが足りないと訴え続け、私を羨む人は必ずと言っていいほどそれを持っていました。彼女にもそれがありました。この日本にいるのも海外で仕事をするためだと彼女は喜々として話しだしました。そして、連絡を取り合っている家族のこと、そして友人のこと楽しそうな表情で私に教えました。ねえ、刑事さん。私はリンゼイさんが嫌いじゃなかったですよ。むしろ、私に丁寧に英語を教えてくれた、明るい人でした。だから、どうして首をしめようとしたのか、なぜ殴ってまで口と鼻を押さえようとしたのか、その時、一気に血が上ったんです。あの人こそ、全ての原因だというばかりに思いこみ、そして簡単に彼女をこの手に落ちてしまいました。どうして、こんなにも私が苦しむ前に彼女が死んでしまったのか今でも呆気になります。彼女の悲鳴と私の悲鳴が消えた時、もう、私は何にも捕われることなく出て行かねばならないと思いました。これが私の話せるだけの真相です」
 私はこれまでじっと黙って聞いていたが、もうこれ以上、市橋は話すことがないと知ると、捜査とはおそらく無縁の質問をした。
「なぜ、もっと前に外国に逃げなかったんだ」
市橋は、もうそれに答えようとはしなかった。
その後の取り調べ室の様子といえば、機械的な質問と受け応えが交わされ、事件は滞りなく解決の道へ進みつつある。多項目にわたる調書は間もなく出来上がるころだろう。市橋とは、あれから話を交わすことはなかった。
私はこの事件を単純明快なものだと思っている。しかし、市橋の心中はいつまでも憶測の域から離れることはないだろうし、それは他の事件を例に挙げても言えることだった。そして、その点に関して言えば、彼は一生それを解き放つことが出来ないのであろうかと私はぼんやりと思った。
□ 取調官という視点がいいですね。捜査本部は、乱暴中での殺害との見方。供述がないと故殺か、過失致死か。判断が難しくなる。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138 ――――――――6 ――――――――――――――――
新聞記事・SF創作 最古の人類、アルディの一日
始まりと終わりのとき
 清水 理絵
 寒い。それは、死者が起きるから。昨日、僕のお母さんが死んだ。起きてこないように、体を折り曲げて埋めたのに、起きてしまったらしい。
 死体は怖い。今まで動いていたもの、全て止まって、腐って。村の長老は、誰もがみな、そうなると教える。僕には、信じられない。僕のこの、隆々とした筋肉が、堅い意志が、止まって腐って埋められるなんて、信じられない。
 長老は、では、始まりがあって、終わりがないものがあるか、と言った。そなたも、誕生の瞬間を私が見ている、と。
 終わりがないもの。この世でしょうか。
 そう言ったら、長老はカラカラと笑った。
 あるいは、私たちが終わらせるのかもしれない。
 長老は急に真顔になって、目をつぶった。
□ 死と生は、いまも謎です。存在世界と無の世界の謎。私たちはどこから来たのでしょう。
あの先にある地
塩崎 真佑
 ごわごわの毛むくじゃら、ラミダス猿人達は考えた。
 あの先には何があるのだろうと首をかしげれば、胡坐をかき指でトントンと膝の上を叩きだす。
「あっちには食べ物があるにちがいない」
 そういって、張り切って今にも飛び出しそうな若者も出てくるが、ふいっと年長者らしい一人がのっそりと立ち上がり、その澄んだ目でその若者を見上げれば事済んでしまう。
「なあに、慌てることないさ。まだ暗くなるまでは時間がある」
 アルディはその言葉に耳を傾けて聞いていたが、本当はどうだろうかと思っていた。ここの所、この森林には取り合うほどの食べ物がなく、じっとするのにも我慢が足りなくなってきているのである。一番の長老は、差し止めるのだけど木に登って見える平地はここよりも生茂った草があり水辺がある。そして、何より本能がそちらを指し示すようなのである。
「でも、私はお腹がすきました」とアルディは言った。
「アルディ、知っていないわけではないだろう。あの先には身を隠すものが何もないし、今までも帰ってこないものが多くいる」と長老は言う。「皆もそうだろう」
「そうとも。何より寝床を守るのが一番だ」
「空も陰を作って、近頃は喉が渇くことも少なくなった」
 口々に「そうだ」「そうだ」というのは身体が思うように動かなくなったものばかりで
少しでも余裕があるものは、考え込むように下を向く。
「けれど、動物達を見かけるのも少なくなりました。それはあちらに行ったからです。この森には私達の寝床とそして飢えることのない食べ物がありますが、あちらにはもっと満足するようなものがあるのではないでしょうか」
 そう言って、アルディがシュロの外縁をじっと見つめると、何人かもその先にある平地
を夢見るように目をやった。
「ならん、ならん」
「そうだ、ならん、ならん。私達を置いていくか、それもいいだろう。しかし、もし何もなかったらどうする。途中で足がもつれ、木がなかったら天敵から逃れることもできないぞ」
―――――――――――――――――― 7 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138
 長老たちはそのように言うのだが、アルディは言い返すように言った。「いえ、途中で引
き返せば何も起こりようがありません。それに試しに行くだけで、寝床まで変えようとは、
思っていませんよ」
「ほら、星が出た」
「お開きだ、お開きだ。また明日にしよう」と長老たちは言った。
 アルディはひと口だけトチネズミの肉を身体にいれると、食べずに我慢をしている男達
にそれを返して渡した。また、目を瞑れば陽が上り、すぐにお開きだ、終わりだといって一日が終わる。このまま、お喋りと昼寝は続くのだと思うとアルディはのんびりとした気持ちになった。しかし、日に日に少なくなっている食べ物を目にすると、途端に心配になってくる。長老たちは明日にはよくなるというのだけれど、また明日には同じことを言うに違いないのである。
 そして、アルディは今日のことを想って目を瞑った。
 シュロの木の先には、あらゆるものが待ちかまえていてこの世の先がある。しかし、アルディはそのことを知らずに明日を迎えることになる。そして、あれだこれだと文句を言いながら穏やかな一日を終えるのである。
□ 創作の原点は無からつくりだすこと。人類の歴史は、彼女の一日からはじまった。
【課題】
 ウェヴスターの『あしながおじさん』は、まだ序文しか朗読していませんが話は孤児院の女の子の話である。この物語は、その女の子が幸福をつかむまでの話だが、親のない子、親に捨てられた子の悲劇は、この日本でもいま現在もつづいている。幸せな家族なら、なぜ赤ちゃんを捨てるのか。到底信じられない、想像さえできぬ行為である。が、捨てる親たちには、さまざまな理由、動機があるようだ。捨てる親、捨てられた子の立場の心理創作。
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新聞  赤ちゃんポスト 母親の苦悩 2009年12月5日 土曜日 朝日新聞
 
不倫・困窮・・・家族に話せず
 親が育てられない子を匿名で預かる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」が2007年5月に熊本市の慈恵病院に解説されてから、9月末現在で乳幼児計51人が預けられたことが、熊本県の検証会議の最終報告から明らかになった。親の居住地がわかった39人は全員が県外。妊娠・出産に悩み、追い詰められた母親が全国にいることを映し出した。(岡田将平)
 「ゆりかご」に預けられた子の母親は、未婚が31.4%、離婚が25.5%、婚姻中が19.6%、不明が23.3%。理由は、少女の妊娠、強姦の被害、経済的困窮などさまざまな背景。
・・・関東地方にいる相談員の夫婦が手助けした親子は、みな、深刻だった。不倫で妊娠した女性。未成年で妊娠し、相手に逃げられた女性。集団で強姦され、警察にも、家族にも相談できず出産を迎えた女性。
・・・子供は引き取られた家庭で幸せに育つが、生みの親の存在が心に傷を残すという。自分の生まれを知ると、子供は「自分は捨てられた」と思う。
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話題 村上春樹『1Q84』ベストセラー 出版取次ぎの大手の日販とトーハンは4日、2009年の年間ベストセラーを発表した。1位から3位までは以下の通り
1位 村上春樹の長編小説『1Q84』(新潮社1、2巻)
2位 出口宗和著『読めそうで読めない間違えやすい漢字』(二見書房)
3位 ゲーム攻略本で『ドラゴンクエストIX 星空の守り人 大冒険プレイヤーズカイド』
   (集英社)
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・138―――――――― 8――――――――――――――――
11・30ゼミ報告
出席者=清水理絵、塩崎真佑、白川達矢、河西杏子
司会進行=河西杏子
1.ゼミ誌進行状況 掲提出原稿の確認、報告。
2. テキスト読み『ハンの犯罪』
3.寸劇「ナイフ投げ奇術師美人妻殺害疑惑事件」の仮稽古
ゼミ誌作成における進行状況
ゼミ誌関係についての連絡 → 河西編集長 kosai@msf.biglobe.ne.jp
12月初旬  印刷会社入稿
12月14日  刊行されたゼミ誌『下原先生と、ちょっと不愉快な仲間たち』
      を雑誌編集室に提出予定。
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『モーパッサン短編集1~3』
 田舎・都会・恐怖・戦争・人生。人間の深層をこれほど面白く的確に描いた作品は、他にない。 短編の名手、モーパッサンの作品は、人間の心の闇を照射したものも多い。
『狂人』も、そのなかの逸品である。鋭い人間観察。
 …私も小説を書き出しの頃はモウパッサンの影響を受けた。私の場合は話の筋は私自身のものであるが、短編構成の技法は色々教えられた。自分の力が充分でないと、兎に角、考えた話を短編の形式にはめ込むと、どうか、物になった。私は初めの頃、その形式を一番モウパッサンに学んだ。題名なども、うまく浮かんで来ない場合、アフター・ディナー・シリーズという一冊50銭の英訳モウパッサン選集を沢山持っていて、その目次を一つ一つ見ていくうちにふと、うまい考えがうかんだりしたこともある。… 志賀直哉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー戦争観察の傑作ルポ 石川達三『生きている兵隊』(中公文庫)571円+税
 日支事変については軍略その他未だ発表を許されてないものが多くある。従ってこの稿は実践の忠実な記録ではなく、作者はかなり自由な創作を試みたものである。部隊名、将兵の姓名もすべて仮想のものと承知されたい。(作者)
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 日本文学のなかで最高峰の作品は何か。大方の作家たちが認めるのは太宰治でも、三島由紀夫でも、川端作品でもない。まして村上春樹作品でもない。
佐藤春夫『田園の憂鬱』である。続作『都会の憂鬱』
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北條民雄『いのちの初夜』川端康成絶賛。或る意味で、この作品に勝る作品はない。
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トマス・マン『トニオ・クレエゲル』文学を志すなら必読。
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テニスン『イノック・アーデン』美しくも悲しい漁村の詩的物語。
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―――――――――――――――――― 9 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138
2009年読書と創作の旅、後期の記録
○9月12日 ゼミ合宿・那須塩腹、参加5名 『貧しき人々』朗読 司会=白川
□9月28日 参加5名、司会・白川、愛読書発表(清水・白川・塩崎)『出来事』読み
□10月19日 参加4名、司会・河西 課題発表、『正義派』読み、名作『あしなが』
□10月26日 参加3名、司会・塩崎 課題発表「登録」塩崎作品、『灰色の月』読み
□11月 9日 参加者4名、司会・清水、課題発表・社会問題「登録」塩崎、「つなわたり」
       塩崎、テキスト読み『子を盗む話』途中
□11月16日 参加3名、司会・白川 テキスト読み『児を盗む話』、課題発・表時事「折
       りたたみ傘」清水理絵、「米軍基地を笑うとき」塩崎真佑、社会問題・オレ
       オレ詐欺「詐欺電話」白川、記事創作SF「アルディの一日」清水、「アル
       ディの森」塩崎。
□11月30日 テキスト読み「ハンの犯罪」、寸劇仮稽古「ナイフ投げ奇術師美人妻事件」
       参加4名、司会・河西、ゼミ誌報告、課題発表「華麗なる復讐」清水理絵、
       「タカシ」河西杏子
  
後期提出作品内訳
「2009年読書と創作の旅」⑨ 新聞記事観察から創作・コラム
・白川達矢「ポカリ」(電車事故)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「窓」(電車事故)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・慈剛寺徳子「死にかけた」(電車事故)・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「登録」(社会問題)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「私は中立」(ダム問題)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「ダム問題は誰のもの」(ダム問題)・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「好きになったんです」(新聞記事創作)・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「つなわたり」(新聞記事創作)・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「沖縄米軍基地」(時事・コラム)・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・慈剛寺徳子「アルディの一日」(SF・新聞記事創作)・・・・・・・・・・・発表済み
・河西杏子「タカシ」(社会問題)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「米軍基地を笑うとき」(時事)・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「アルディの森」(SF・新聞記事創作)・・・・・・・・・・・・・発表済み
・白川達矢「詐欺電話」(社会問題)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「華麗なる復讐」(事件観察)・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「始まりと終わり」(新聞記事・SF創作)・・・・・・・・・・・・未発表
・塩崎真佑「あの先にある地」(新聞記事・SF創作)・・・・・・・・・・・・未発表
・塩崎真佑「告白」(事件観察)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
【下原ゼミⅡ雑誌内訳】
2004年『背中に人生を』
2005年『柔』
2006年『サンサシオン』大江・中川・猿渡・高嶋・鈴木・神田・佐藤
2007年『COCO電』高橋・疋田・茂木・金野・山根
2008年『ドレミファそらシド』川端・大野・刀祢平・瀧澤・野島・本名・秋山・大谷
    ・坂本・飯島・長沼・橋本・田山・臼杵・小黒
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・138―――――――― 10――――――――――――――――
名作紹介 12月といえば第九ですが、アポリネール(1880-1918)のこの詩を思い出す人も少なくありません。木枯らし吹く師走の夕暮れ、一人行く雑踏のなかでこの詩を思い出してください。「ミラボー橋」は1913年の作品。これはセーヌ川にかかる鉄製の橋の名前です。(詳しくはネット「アポリネール」検索ください)
  Le pont Mirabeau            ミラボー橋
Sous le pont Mirabeau coule la Seine.  ミラボー橋の下をセーヌは流れる
Et nos amours              そして私たちの愛も
Faut-il qu’il m’en souvienne       思い出さねばならないのか?
La joie venait toujours apres la peine  悲しみの後に必ず喜びが来たことを
Vienne la nuit sonne l’heure       夜が来て、鐘が鳴り
Les jours s’en vont je demeure.     日々は去り、我は一人。
Les mains dans les mains         手に手を取り
restons face a face         顔に顔を合わせ
Tandis que sous le Pont         私たちの腕が作る橋の下を
de nos bras passe          永遠の微笑みが流れる間に
Des eternels regards l’onde si lasse   水は疲れていった
Vienne la nuit sonne l’heure       夜が来て、鐘が鳴り
Les jours s’en vont je demeure.     日々は去り、我は一人。
L’amour s’en va comme cette eau courante 愛は流れ行く水のように去っていく
L’amour s’en va comme la vie est lente  愛は人生は遅すぎるかのように
Et comme l’Esperance est violente    そして望みは無理であるかのように
                     去っていく
Vienne la nuit sonne l’heure       夜が来て、鐘が鳴り
Les jours s’en vont je demeure.     日々は去り、我は一人。
Passent les jours et passent les semaines日々が去り、週が去って行くのに
Ni temps passe              時は去らず
Ni les amours reviennent         愛は戻らない
Sous le pont Mirabeau coule la Seine   ミラボー橋の下をセーヌは流れる
Vienne la nuit sonne l’heure       夜が来て、鐘が鳴り
Les jours s’en vont je demeure.     日々は去り、我は一人。
 句読点を使わないという画期的な手法を使った作品集「アルコール」の特徴
がこの詩にも出ています。(検索)
 去っていった恋人、マリー・ローランサン。詩人は38歳の短い生涯。が、彼女への愛は永遠に終わらない。
―――――――――――――――――― 11 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.138 
土壌館・実践的投稿術 ⑦
 
 文章力修業として投稿も、その一つの手段といえます。投稿は、投稿者が多ければ多いほど採用される確率は低くなります。が、そのことは即ち投稿作品の質の向上にもなります。様々なものへ観察・興味を抱く要因ともなるので、投稿は一石三鳥ほどの価値があります。
 もっとも投稿といっても、小説・論文投稿から標語まで多種多様です。が、ここでオススメするのは新聞投稿です。新聞は、毎日投稿できます。政治・社会・生活観察・自分の意見と幅もあります。また、時流や出来事のタイミングも重要となり自然、書くことの日常化・習慣化が身につきます。文章力研磨にもってこい場ともいえます。
 土壌館では、文章力を磨く目的はむろんですが、社会への疑惑や自分の意見・感想を伝えるために新聞「声」欄に投稿をつづけています。なぜ「声」欄かというと、500字という字数は、人が飽きなく読む字数であるということと、文体を簡潔にできるからである。
 日本では、1945年から64年間戦争がない。テロもなかった。が、世界では、毎日、どこかで戦争をやっている。テロが起きている。テレビニュースに、その映像が流れない日がないほどだ。29年前チトー大統領死後、ユーゴスラビアは解体し、1991年以降は内戦状態になった。冬季五輪が開催されたサラエボも戦場に。1999年コソボ自治州は民族紛争激化。このニュースをNHKが伝えていた。そのテレビを世界問題に興味ない娘が、めずらしく見ていた。大学の史学科に合格したばりだった。それで、見たままと、思ったことをそのまま書いてみなさい、と言った。娘は、映像がショックだったのか素直に頷いて書いた。
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◆ 1999年(平成11年)4月3日  朝日新聞「声」欄 下原モモ
燃える家々に 戦争を実感
 先日、テレビのニュースで、ユーゴ軍の攻撃を受けたコソボ自治州にある農村の姿が放映されていた。そこには、白いしっくいの壁に赤い屋根をした、おとぎ話に出てくるような愛らしい家々が、緑の中にたたずみ ―― そして、燃えていた。
 私は戦争というものを、歴史上の事実としか知らない。日本も半世紀ほど前、第二次世界大戦の中にあったと習っても、そして現在でも世界各地で戦争が進行中だと耳にしても、不審船が日本海に出没したと知っても、さほどの実感というものがわかなかった。
 しかし、あのテレビ映像は、あまりに悲しかった。受験勉強中に世界史を学び、第二次大戦のビデオも見た。しかし、どんな悲惨な記録や映像よりも、美しい農村の家々が燃やされている光景は、何より衝撃的だった。私は戦争の惨酷さを、初めて実感として垣間見たような気がした。
 戦争を全く経験していない私たちの世代が、これからの日本と世界の未来を担っていく。私は、今春から大学の文学部史学科1年生。大学では歴史としての戦争を学ぶだけではなく、本当の平和を手に入れるためには、どうすべきか、そして自分には何ができるのか。考えてみたいと思う。
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 オバマ米大統領は1日(日本時間2日午前)、アフガニスタンでの戦争についての新戦略を発表した。それによると来夏までに駐留米軍を。3万人追加派兵し、9年目に入ったアフガン戦争に決着をつけたいもよう。なお、2011年、夏からは米軍撤退を開始する方針だ。この新戦略によって来夏は、約10万人の米兵がアフガンで戦うことになる。ちなみにイラクには約12万人いる。2010年から11年にかけてアフガン、イラク戦争は、かなり激しくなるかも知れない。この戦争がどうなるのか。派兵は正しいか正しくないのか。歴史の結果はわからない。私たちにできるのは、ひたすら観察することである。観察して、書くこと。そこに未来の真実と真理が見えると信じて・・・。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・138―――――――― 12――――――――――――――――
土壌館日誌
 
 12月3日 木曜日、雨。郵便局、朝一番で(12月12日土曜日、読書会開催の)お知らせの「読書会通信117号」を郵送する。郵送費がかさむので、試しに郵送仕分けしてみた。が、126通。切手代は1通90円。まだまだ仕分けは必要のようだ・・・・。
 10時にJR津田沼駅の改札で待ち合わせ。団地自治会の全国大会に行くため。5分前に着く。既に1名待っていた。同行者、雨でバス遅れる。ほどなくして役員の男性1人と女性役員2人来る。私は名前だけ役員だが、この日は参加。ボランテア活動は苦手だが、断るのが下手で、いつも何かしらの役を受けてしまう。子供会からPTAまで。高校のときは、なんと5年も役員を務めた。自治会もやる人がいないというので、結局である・・・・。
 会場は、大手町付近の日本教育会館とのこと。東西線「竹橋」下車。この駅は40年以上前だが、学生時代、毎日新聞社の地下でバイトをしていたので、なつかしい駅である。地方版は夕方6時から夜11時ころまで、都内版は深夜0時から朝4時まで、働いた。いろんな大学の学生が大勢いた。都内版が終わったあと、よく皇居を一周した。いまは、昼夜ひまなく大勢の日とが走っているが、そのころは、まだジョギングする人は少なかった。
 昼食のあと、徒歩で会場に。共立女子大の裏手近く。3階の一ツ橋ホールには、北は北海道から南は九州福岡から集まってきた団地(UR都市機構)の居住者。ほとんどがお年寄り。
 12時30分「2009年の全国公団住宅居住者総決起大会」はじまる。来賓は、各党派の国会議員9名。民主党から挨拶。最後は、自民党の平沢氏。全員、大会要求に賛同の話だが、ほとんど選挙演説と変わらなかった。決まって、終いに「--地区から、--ブロックから出ています。頑張りますからよろしく」調で終わった。
 大会最後は大会のスローガン「家賃値上げ反対!高家賃引き下げ」「安心して住みつづけられる公団住宅を要求する」を読み上げた。
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新刊紹介 来年のNHK大河ドラマは「竜馬」 真の竜馬像を知りたい人は一読を
高橋誠一郎著(ロシア・ドストエフスキー文学・司馬遼太郎研究、東海大学教授)2800円
『「竜馬」という日本人』人文書館
司馬遼太郎が描いたこと
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編集室便り
☆ 原稿、歓迎します。学校で直接手渡すか、下記の郵便住所かメール先に送ってください。
 「下原ゼミ通信」編集室宛
  住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方
  メール: TEL・FAX:047-475-1582  toshihiko@shimohara.net
□ゼミの評価基準は可(60~100)とします。評価方法は、次の通りです。
  課題の提出原稿数+出席日数+ゼミ誌原稿+α=評価(60~100)
新聞 文化審議会国語分科会の漢字小委員会は11月10日、「改定新常用漢字表」
   に関する試案を承認した。
 それによると1945字からなる現行の常用漢字表に「挨(あい)」など196字を加え、「銑(せん)」など5字を外す予定で、新漢字表は2136字になる。
来年秋に内閣が告示
 試案は今月末から一か月間、文化庁のホームページなどで公開し、一般から意見を募る。10年春に文部科学省へ答申、同年秋に内閣が新漢字表を告示する。
追加・除外で196字が候補、来春答申
削除の4字 = 聘(へい)、憚(タン・はばかる)、哨(ショウ)、諜(チョウ)
追加の9字 = 柿(かき)、哺(ホ)、楷(カイ)、睦(ボク)、釜(かま)、錮(コ)
        賂(ロ)、勾(コウ)、毀(キ)
※ カタカナは音読み、ひらがなは訓読み(太字は送りがな)
161字の常用漢字紹介(161+追加の9字-削除の4字=196字)
ア行 = 挨(アイ)、 曖(アイ)、宛(あてる)、嵐(あらし)、畏(イ/おそれる)
     萎(イ/なえる)、椅(イ)、彙(イ)、茨(いばら)、咽(イン)、
     淫(イン/みだら)、唄(うた)、鬱(ウツ)、怨(エン・オン)、
     媛(エン/ひめ)、艶(エン/つや)、旺(オウ)、岡(おか)、臆(オク)
     俺(おれ)
カ行 = 楷(カイ)、潰(つぶす・つぶれる)、諧(カイ)、崖(ガイ/がけ)、
     蓋(ガイ/ふた)、骸(ガイ)、柿(かき)、顎(ガク/あご)、葛(カツ/くず)
     釜(かま)、鎌(かま)、韓(カン)、玩(ガン)、
     伎(キ)、亀(キ/かめ)、毀(キ)、畿(キ)、臼(キュウ/うす)、
     嗅(キュウ/かぐ)、巾(キン)、僅(キン/わずか)、錦(キン/にしき)
     惧(グ)、串(くし)、窟(クツ)熊(くま)、詣(ケイ・もうでる)
     憬(ケイ)、稽(ケイ)、隙(ゲキ/すき)、桁(けた)、拳(ケン/こぶし)
     鍵(ケン/かぎ)、舷(ゲン)
     股(コ/また)、虎(コ/とら)、錮(こ)、勾(コウ)、梗(コウ)、
     喉(コウ/のど)、乞(こう)、傲(ゴウ)、駒(こま)、頃(ころ)、痕(コン/あと)
※ サ行以下、当通信紙面にて順次紹介していきます。
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前期提出作品内訳
「2009年読書と創作の旅」① 5・11発行
・清水理絵「黄金週間」(一日観察)・・・・・・・・・発表済み
・河西杏子「爽やかな憂鬱」(一日観察)・・・・・・・発表済み
・清水理絵「勝手に相談」(生物観察)・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「政治献金について」(社会観察)・・・・・発表済み
「2009年読書と創作の旅」② 5・18発行
・永井志穂「不快指数の充実」(車内観察)・・・・・・発表済み
・白川達矢「覚える」(車内観察)・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「視線」(車内観察)・・・・・・・・・・・発表済み
・河西杏子「楽しい電車」(車内観察)・・・・・・・・発表済み
・白川達矢「水とバタ」(店内観察)・・・・・・・・・発表済み
・白川達矢「女王」(一日観察)・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「ちょとつ妄想」(雨日観察)・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「新型インフルエンザ」(社会観察)・・・・発表済み
※ 塩崎真佑「自分の一日」(発表済み)は、『ゼミ通信124』に収録。
          「2009年読書と創作の旅」③   6・1発行
・清水理絵「呪われた木曜日」・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「マナーモード」・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「自分の一日」・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・白堅知佳「カウント」・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
「2009年読書と創作の旅」④ 6・8発行
【大学構内教授殺人事件】犯行の動機。実際の審議と平行してみていく。
〈容疑者の調書〉A、B、C、D・・・・・・・・発表済み
「2009年読書と創作の旅」⑤ 6・15発行
・白樫知佳「コインランドリと「女性」の雑誌と男」・・・・・・発表済み
・河西杏子「苦い水」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・清水理絵「弁当箱を探して」・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
・塩崎真佑「待合室」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発表済み
「2009年読書と創作の旅」⑥ 6・22発行
・永井志穂「22歳の恥」⑥・・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・河西杏子「小池騒動記」⑥・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・塩崎真佑「夜の向こうへ」⑥・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・清水理絵「道化者」⑥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
    「2009年読書と創作の旅」⑦
・永井志穂「生焼けの朝」⑦・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・塩崎真佑「一日観察」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・清水理絵「あさりちゃん」⑦・・・・・・・・・・・・・・未発表
・塩崎真佑「車内観察」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・白樫知佳「自分観察」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・白樫知佳「車内観察」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
【中大殺人事件告訴】
・塩崎真佑「重罪を」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表
・白樫知佳「無期」⑦・・・・・・・・・・・・・・・・・・未発表

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