文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.188-2

公開日: 

日本大学芸術学部文芸学科     2012年(平成24年)5月7日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.188
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                            編集発行人 下原敏彦
                              
4/16 4/23 5/7 5/14 5/21 5/28 6/4 6/11 6/18 6/25 7/2 7/23
  
2012年、読書と創作の旅
5・7下原ゼミ
5月7日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ2教室
1. 出欠、4・23ゼミ報告・【車窓】憲法問題
2.  提出課題1~4の発表・感想・議論   
3.  読むこと → 『或る朝』(一日)『網走まで』(車内観察)
4.  書くこと → 「連休中の自分」「車内」「相談」 
4・23ゼミ報告12名の参加者 
 「2012年読書と創作の旅」への参加希望者は、4月23日現在12名でした。この日全員無事の旅を祈願して写真を撮りました。(2012・4・23撮影)


文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.188―――――――― 2 ―――――――――――――
2012年読書と創作の旅
自他共栄精神で
 平成24年度、一緒に旅する皆さんとゼミへの心意気です。協力し合って楽しい旅にしましょう。「自他共栄」精神でゼミ誌づくりを。全員が編集委員の気持ちで。以下は、皆さんの紹介です。(ゼミ役目と「ゼミ希望カード」からの抜粋)順不同・敬称略
 ※【自他共栄】嘉納治五郎の理念。自分だけではなく皆もよくなることを目指す。明治初年の混乱期、富める者はより富、貧しきものは、より貧しくなった時代。競争主義一辺倒の弱肉強食の世界にあって教育者・嘉納治五郎は、この精神の必要を説いた。
ゼミの班長は・梅津瑞樹さん
ゼミ雑誌作成委員は・後藤啓介さん・石川舞花さん
   ゼミ雑誌作成補助委員は、全員です。小野澤さん・矢代さん・鞆津さん・山野さん
                ・小妻さん・吉岡さん・根本さん・志村さん・古谷さん
☆梅津瑞樹(うめつみずき)班長を務めます。班長は、船でいえば船長の役目です。皆への連絡とまとめをはじめ、ゼミ誌作成に関する総轄、ゼミ合宿申請などです。
「志賀直哉作品の脚本化、模擬裁判。『観察』という点に創作をおいての重きを置くスタイルが自分に合っている、と思ったことで選択しました。」
■ゼミのまとめ、よろしくお願いします。志賀直哉を学びながら成長できたらいいですね。
☆後藤啓介(ごとうけいすけ)ゼミ雑誌作成委員を務めます。ゼミの皆と協力してゼミ雑誌作成作業をすすめます。印刷会社との交渉があります。
「芸術は一種の虚構だと思います。街を描こうが、人を描こうが、季節を描こうが全部虚です。創られた世界だと思います。でも、その虚をどれだけ真実味を帯びさせるかで作品のグレードが上がると思います。そのために今の自分に必要なのは観察を表現にスライドさせることです。見たもの、感じたもの、考えたものを文字に移行させることに関し、自分の力不足だと痛感しています。このゼミで勉強して、その力を身につけます」
■ゼミ誌編集委員、ご苦労様です。皆さんと協力して2年の記念になる雑誌を。
☆石川舞花(いしかわまいか)ゼミ雑誌作成委員を務めます。編集出版局との連絡など。
「ふれたことのない文章にふれて、幅を広げたいと思います。直感・感覚で生きているので客観的な見方を身につけることが必要と思いました」趣味は、読書と観劇。
■演劇学科からの転科でわからないところが多々あると思います。皆さんと協力して編集指導に当たってください。必ず、よい経験になるはずです。
☆小野澤茉保(おのざわまほ)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「車内観察という言葉に惹かれました。自分の日常生活を文にすることがあまりないため挑戦してみたいと思いました。また社会学的な授業もあるようなので希望しました。」
好きな作家は、川端康成、太宰治、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、夢野久作。
■退屈な車内でも想像や空想があれば楽しいものになります。ぜひ挑戦してください。
☆矢代羽衣子(やしろういこ)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「今まで創作しかしてこなかったので新しいジャンルにも挑戦しようと思った。2年のゼミで少し視野を広げてみたい。」と希望した。また、自分の1日などを書くことで日々の生活の物事に対する完成を磨けたらと思います。読書は習慣的になっています。」
■新しいジャンルや視野の広がりから、将来の目標が見えてくればいいですね。
―――――――――――――――――― 3 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.188
☆山野詩門(やまのしもん)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「『個人の完成』というテーマに強く魅力を感じた。志賀直哉について知りたいと思った。『個人の完成』を目指して頑張ります!!」
■個人の完成を目標とする心意気、すばらしいですね。
☆小妻泰宗(こづまたいしゅう)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「志賀直哉が好きで、下原ゼミなら志賀直哉作品への理解を深めることができるのではない
■車内観察の後、生き物観察へ行けたら。
☆吉岡未歩(よしおかみほ)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業に協力。
「私はエッセイを書きたいと思っています。このゼミが一番近いと思ったので希望しました。日常的に自分が見た、聞いた、感心したものを、いかに読み手に興味を抱いてもらえるように書くかを勉強したいです。車内観察などをしっかり書いて力をつけたいと思います。これまでの自分の作品は『音から感じた表現が多い』と評されたので、この特長をこれからの作品づくりに生かしていきたいと思う。他人が読んだ時、感心してもらえるような作品を書きたいと思います。」
■「音から感じた表現」どのような表現に…興味あります。
☆鞆津正紀(ともつまさのり)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「ゼミガイダンスで配布された資料が見やすかった。一年を通じて少しでも文章を上手に出来ればと思います。目標は、写実的、あるいは空気感感触の伝わる風景表現です。」
■何事も最初は模倣からです。志賀直哉の作品から学びましょう。
☆志村成美(しむらなるみ)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「志賀直哉は、まだ読んでいません。過去の有名な作品は難しいこと、多くの解釈があり、普通に読んでも分からないことが沢山あるので、なかなか手に取りずらいところがあります。このゼミは、作品をより楽しく読んでその世界に入れると思い希望しました。未熟ですが創作することは好きです。」
■名作は一生ものです。どんどん読んでみましょう。
☆古谷麻衣(ふるやまい)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「書くことに関しては少し足りていないので、このゼミで『読むこと』を習慣化していきたいと思います。字のキレイさには自信あります。」
■悪筆なので羨ましいですね。
☆根本留加(ねもとるか)ゼミ雑誌作成委員補助。編集作業。
「私は熱血漫画根性会に所属していて、よく漫画を描きます。小説でも漫画でも大切なのは人間くささにあると思っています。どちらも現実にないものを表現できるものなので、どんな人間も書けます。読書を引き込むには登場人物に共感できるところ、つまり人間くささが必要だと思います。そのためよく人間観察するのですが、講座内容一覧で車内観察に興未を持ち希望しました。1年のゼミ誌で、表紙を担当しました。が、出来上がったゼミ誌を見て改善するところが何ヶ所も見つかりました。今年は、昨年の反省を活かし納得のいくゼミ誌を作りたいと思います。」
■頼もしい限りですね!! 皆さんと協力してよいゼミ誌を作ってください。
「皆さんのゼミ選択の理由、動機。よく知ることができました。皆さん一人一人の意気込みうれしく思います。何事も継続と持続が一番難しいところです。この気持ち忘れず、2012年の旅を完走して、書くこと、読むことの目標、達成させましょう。
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.188―――――――― 4 ――――――――――――――
課題発表
 4・23ゼミでは時間がなくなり「書くこと」の課題提出が間に合わず持ち帰りの人がでてしまいました。故にこの報告は、23日提出文の課題です。本日提出文は次号189です。
(課題は全てゼミ誌掲載候補となるので必ず提出してください。遅れてもいいです)
課題1. 愛読書を書いて下さい。(映画・演劇)
根本留加
1.『マリアビートル』伊坂幸太郎の作品。グラスホッパーへの続編
2.『素晴らしき哉、人生』1964年のアメリカ映画
3.『Colorful』森 絵都の作品、映画化もされた。
4.『半落ち』横山秀夫の警察小説
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 熱血漫画根性会所属。海外旅行に行ってみたい。
                                      
山野詩門
1.『ブラックホークダウン』映画 男たちの熱い友情
2.『砂漠』伊坂幸太郎の作品、大学生の話
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 マジック研究会に所属しています。寝ることか趣味です。寝てくらしたいです。
                                      
志村成美
1.『植物図鑑』有川浩の作品、土手の草が食べたくなる。
2.『夏の花火と私の死体』乙一の処女作。死んだ「私」が主人公。
3.『西の魔女が死んだ』田舎暮らしをしたくなる。
4.『私の優しくない先輩』こんな青春、私もしたかった。
5.『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹の作品。ある日、「人魚」と会った。
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 熱血漫画根性会所属。寝ることと絵を描くことが好きです。
                                      
古谷麻衣
1.『四畳半神話大系』著・森見登美彦。さえない大学生「私」の不毛で奇妙な大学生活を描いた作品。オチは圧巻。
2.『謎解きはディナーのあとで』著・東川篤哉。ドラマ化もされたが原作はドラマよりコミカルさが薄い。しかし、面白い。
―――――――――――――――――― 5 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.188
3.『図書館戦争』著・有川浩。文芸学科生には是非読んで頂きたい。今年6月映画公開予定。
4.『塩の街』著・有川浩。SF的世界だが、妙にリアリティがある。泣ける。
5.『蹴りたい背中』著・綿矢りさ。主人公に共感はできないが、ふと手に取ってしまう作品。
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 サークルは無所属です。書店でアルバイトしています。が、最近はほとんど学校と寝るだけの毎日です。勿体ないです。将来の夢はまだ分かりませんが、自分の興味ある分野で働けたらいいなあと思います。趣味はイラスト描きとゲームです。
                                         
梅津瑞樹
1.『流刑地にて』カフカの短編小説
2.『未来世紀ブラジル』テリー・ギリアム監督のSF1985年情報統制された未来の社会。
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 手探りでも自分の研究したいこと勉強したいことを見つけたい。最近、古神道におけるアニミニズムとシャーマニズムに興未をひかれる。
※アニミニズム=世界のすべての事物に霊魂や精神が宿ると信じる精神状態。
                                         
石川舞花
1.『女の幸福』平岩弓枝。女性を巧みに描いた本。平岩弓枝はおススメです。
2.『ああ言えばこう食う』阿川佐和子・壇ふみ。往復エッセイという面白い形態。かなり笑えます。
3.『花埋み』渡辺淳一。初期の渡辺淳一作品。
4.『恍惚の人』有吉佐和子。高齢社会について考えさせられます。
5.『源氏物語』言わずと知れた古典の名作。
課題2. 私とは何!? (こんな本を読む自分について)
 演劇学科劇作コースから転科してきました。他人とのコミュニケーションが苦手なので、ゼミ誌の委員は非常に不安です。趣味は読書と観劇です。変化を好まないので日々淡々と生活しています。物を書く人になりたいです。
※クジ運皮肉ですが、人より勉強ができる、とプラスに考えましょう。皆さんも協力してくれます。班長の梅津さん同じ委員の後藤さんも、頼りになると思います。
                                         
新聞 2012年4月29日(日)読売新聞「よみうり堂から」より
東京大学出版会のPR誌『UP』の恒例企画
東大教師が新入生にすすめる本(1988~2012年24年間のデーター集計)
綜合1位 『カラマーゾフの兄弟』『資本論』『定本 解析概論』
リスト内にはこんな本も 
池波正太郎『剣客商売』、藤沢周平『蝉しぐれ』、吉村昭『破獄』、井上ひさし『吉里吉里人』
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.188―――――――― 6 ――――――――――――――
課題3.日本国憲法について 第九条の問題を考える
【現行憲法 前文】
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれら子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に在することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われわれはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであ
って、政治道徳の法則は、、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
現行憲法・第二章【戦争の放棄】
 
第九条 ① 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、武力によ
       る威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを
       放棄する。
     ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国
       の交戦権は、これを認めない。
I・M
改正に反対   改正に賛成   分からない
 北朝鮮のミサイル問題などがある中で、今の自衛隊だけでは不十分だと思うから。戦争には反対だが、今の制度では時刻を守るのに十分だとは言えないと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
U・M
改正に反対   改正に賛成   分からない
国際的安全性を維持するなら改正すべきかも知れないが、果たして改正したところで本当に安全でいられるのか、僕にはわからないから。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――― 7 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.188
Y・S
改正に反対   改正に賛成   分からない
 正直、自分はまだ完全に第9条について深く理解していないので、もう少し勉強が必要だと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
検索 現在、日本の自衛隊の戦力はどうなっているのか
年間の予算総額は、4兆7千億円 世界7位 (一位アメリカ、二位中国、三位イギリス、
四位フランス、五位ロシア、六位ドイツ)
兵力24万人(陸・15万2千人、海・4万5千人、空・4万7千人)
新聞 朝日新聞 2012年(平成24年)5月3日 木曜日 国際
日本国憲法今も最先端 米法学者ら 188カ国を分析
最古の米国 時代遅れに
 日本の憲法は3日、「65歳」になるが、世界の最新版と比べてもそん色がない。
(詳細はコピー参照)
新聞 朝日新聞・読売新聞の社説 「憲法記念日」
読売 → 「改正論議で国家観が問われる」高まる緊急事態法制の必要性
朝日 → 「われらの子孫のために」
関係小説 H・G・ウェルズ『解放された世界』1914年に書いた。(岩波文庫)
 SF作家ウェルズが、戦争を根絶しようと活動したことや、日本国憲法の原点いわれる「人権宣言」など新世界秩序づくりに奔走したことはあまり知られていない。
 この小説で、ウェルズは原子爆弾が戦争で使われることを心配した。戦争をやれば人間は必ず原子爆弾を使う。だから、絶対に戦争は放棄すべきだと説く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
日本国憲法は、1947年5月3日に施行された。
 
が、半年前1946年11月3日公布されたとき作家の石川達三は朝日新聞にこんなコメントを寄せている。
「今度できた憲法というのは現実の日本社会より先に進んでいるように思われる。現実にはこれだけ許された自由も実際には運営し得ないような、却って憲法のほうが明らかに先に進んでいると思う。ある時期にこの憲法に追いつきそれから先は世の中が進んでいった時に改めて憲法を改正しなければならない。」
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.188―――――――― 8 ――――――――――――――
課題4. 『菜の花と小娘』の感想&評
 
☆志賀直哉1883年(明治16年)2月20日~1971年(昭和46年)10月21日没88歳
志賀直哉は、なぜ「小説の神様」といわれるのか。この謎に挑戦するために、まず処女作三部作を読んでみます。三部作というのは、『菜の花と小娘』『或る朝』『網走まで』です。これらの作品は明治37年(1904)~41年(1908)の頃に書かれました。21~25歳
『菜の花』は菜の花観察から、擬人化方法でアンデルセンを真似て書いたもの。明治37年5月5日の日記に「作文は菜の花をあんでるせん張りに書く」とある。
ちなみに『或る朝』は、作者の幼い頃の或る朝の祖母とのやりとりを描いたもの。『網走』は車内観察。いずれも物語とも思えない短い作品です。いずれもゼミの皆さんと同年齢の頃書いたものです。それだけに作者の心情はより汲み取れるかと思います。このなかで、『菜の花と小娘』は、日本文学において広く愛されている名作です。
■明治38年(1905)夏目漱石『吾輩は猫である』を発表。
石川舞花       菜の花の気持ちの描写が面白い
 菜の花を擬人化していて可愛らしい作品だった。菜の花の気持ちの描写が面白いと思った。植物を大切にしなければならないというメッセージも含まれているのかもしれないと感じた。小娘のキャラクターがよかった。優しい部分と悪戯っ子なイメージが同居していて微笑ましい。短い作品の中で、しっかりとしたストーリーが構成されていて、短編の可能性を感じ、魅力的な短編を書けるようになりたいと思った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
山野詩門          不思議な印象
 全体的にかわいらしい雰囲気がただよっているが、どこか少し不気味な関係性を感じた。この菜の花は人間の精神年齢で換算すると少し幼い感じがして、小娘のほうは少し大人びた印象を受け、歳の差を感じた。
菜の花と人である人間が会話していて不思議な印象を受けた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
梅津瑞樹           少し歪んで見える
 擬人化を用いいた菜の花のリアクションが可愛らしい。しかし、志賀直哉はこれを21~23のころ書いたらしいが一体どのような意図があったのだろうか。そう考えると少し歪んで見えてしまう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――― 9 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.188
読むこと   或る朝  1918年(大正7年)『中央文学』にて発表
 
 1908年(明治41年)作者・志賀直哉25歳。(1883年2月20日誕生)
1月13日(月)の日記に
「朝起きない内からお婆さんと一喧嘩して午前墓参法事」とある。
1月14日(火)の日記
「朝から昨日のお婆さんとの喧嘩を書いて(非小説、祖母)と題した。とある。
この「非小説・祖母」が『或る朝』の原形のひとつとみられる。【創作余談】には、このように書かれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 27歳(数え年26歳の記憶違い)の正月13日亡祖父の三回忌の午後、その朝の出来ごとを書いたもので、これを私の処女作といっていいかも知れない。私はそれまで小説を始終書いていたが、一度もまとまらなかった。筋はできていて、書くとものにならない。一気に書くと骨ばかりの荒っぽいものになり、ゆっくり書くと瑣末な事柄に筆が走り、まとまらなかった。ところが「或る朝」は内容も簡単なものではあるが、案外楽に出来上がり、初めて小説が書けたというような気がした。それが27歳の時だから、今から思えば遅れていたものだ。こんなものから多少書く要領が分かってきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書くことの習慣化  課題8 ~ 課題10
課題8. 『或る朝』感想
課題9. 「相談ごとのアドバイス」
課題10. 「車内観察」か「連休中の自分の一日の記録」
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・188 ――――――― 10――――――――――――――――
ゼミ雑誌作成について
ゼミ誌は、ゼミ一年間の成果の証です。全員で協力して完成させましょう。テーマは、志賀直哉の観察作品をテキストにします。た車内観察作品とします。前期課題作品です。提出しながら完成度を高めてください。
ゼミ雑誌作成担当委員 → 後藤啓介さん  
ゼミ雑誌作成担当委員 → 石川舞花さん  
      ゼミ雑誌作成協力委員 → ゼミ員全員です
     ゼミ全体班長 → 梅津瑞樹さん
ゼミ雑誌作成計画
Ⅰ.申請方法  5月23日(水)12:20~文芸棟教室1
 ゼミ雑誌作成ガイダンスがあります。担当委員は必ず出席してください。
  後藤啓介さん   石川舞花さん です。
  
  ゼミ雑誌作成の説明を受け、申請書類を受け取って期限までに必ず提出する。
Ⅱ.発行手順 ゼミ雑誌の納付日は、2012年12月7日(金)です。厳守。
  以下① ~ ③の書類を作業に添って提出すること。
【① ゼミ雑誌発行申請書】【②見積書】【③請求書】
1.【①ゼミ雑誌発行申請書】所沢/出版編集室に期限までに提出
2. ゼミで話し合いながら、雑誌の装丁を決めていく。
3. 9月末、ゼミ誌原稿締め切り。
4. 印刷会社を決める。レイアウトや装丁は、相談しながらすすめる。
5.【②見積書】印刷会社から見積もり料金を算出してもらう。
6. 11月半ばまでに印刷会社に入稿。(芸祭があるので遅れないこと)
7. 雑誌が刊行されたら、出版編集室に見本を提出。
8. 印刷会社からの【③請求書】を、出版編集室に提出する。
注意 : なるべくゼミ誌印刷経験のある会社に依頼。(文芸スタッフに問い合わせ)
     はじめての会社は、必ず学科スタッフに相談すること。
ゼミ誌原稿は課題から
ゼミ誌掲載の原稿は、授業課題(テキスト感想・車内観察・自分観察・創作)とします。
課題提出のススメ
2012年読書と創作の旅は、どんな旅となるでしょう。原発問題、経済問題など様々な難関があります。私たちにできるのは、森羅万象をしっかり観察し記録することです。この旅を有意義なものにするためにも課題はきちんと提出しましょう。
―――――――――――――――――― 11 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.188
ゼミ記録・月曜日5時限目
□4月16日 参加8名、ゼミ説明
□4月23日 12名、自己紹介、班長・ゼミ誌作成委員選出、司会進行・梅津
出席=梅津、後藤、、鞆津、山野、小妻、小野澤、吉岡、矢代、根本、石川、志村
      読み『菜の花と小娘』嘉納治五郎「精読と多読」、編集室「読書のススメ」
      
課題提出
書く「課題1.愛読書」 → 根本、志村、石川、梅津、山野、古谷
「課題2.自分について」 → 根本、志村、石川、梅津、山野、古谷
「課題3.憲法問題」 → 梅津、石川、山野、
        「課題4.『菜の花と小娘』感想」→ 梅津、石川、山野
      自宅課題5~7
課題5『菜の花と小娘』を手本にした短編、創作でもエッセイでも
課題6.「車内観察」電車の乗客観察
課題7.自分の一日 その日の行動・興味・出来事など
□5月7日
□5月14日
□5月21日
□5月28日
□6月4日
□6月11日
□6月18日
□6月25日
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・188 ――――――― 12――――――――――――――――
掲示板
話題・新聞    同じ亨年、同じ部屋で死去79 読売新聞2012・5・3
長井荷風の養子 永光さん 旧宅・遺品守り続け
お知らせ
ドストエーフスキイ全作品を読む会「読書会」
6月16日(土)午後2時~5時まで 豊島区勤労福祉会館6階、第7会議室
作品『人妻と寝台の下の夫』
編集室便り
◎ 課題原稿、メールでも可 下記アドレス
□ 住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方
  メール: TEL・FAX:047-475-1582  toshihiko@shimohara.net
ゼミ授業評価採点は、以下を基本とします。(4単位)
60点 = ゼミ誌掲載  20点 = ゼミ出席日数(20日以上は20) 
15点 = 提出課題(1点は課題10)  1~5点 = α
60+20+15+5 = 100(100点~以上は100とします)
文芸研究Ⅱ   2012年読書と創作の旅・下原ゼミ 5月7日提出
書くことの習慣化
                     名前
課題8.  『或る朝』感想
                              
                              
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
名前
課題9.  相談ごとのアドバイス 新聞にあった相談事です。
漠然とした悩みですが、私なら、このように助言します。
                              
                              
                              
――――――――――――――――――――――――――――――
名前
課題10.  連休中の自分の1日の記録 & 車内観察
                              
                              
                              
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