文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No196

公開日: 

日本大学芸術学部文芸学科     2012年(平成24年)7月2日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.196
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              

編集発行人 下原敏彦

                              
4/16 4/23 5/7 5/14 5/21 5/28 6/4 6/11 6/18 6/25 7/2 7/23
  
2012年、読書と創作の旅
7・2下原ゼミ
7月2日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ2教室
1. 出欠・配布  → 前回ゼミ報告・班長報告「ゼミ合宿」
2.  ゼミ雑誌作成についての会議 作成案検討
3.  提出課題発表 → 掲載分をこなす
4.  読むこと → マラソン読書に向けて稽古(1日の連続観察)
ゼミ合宿について   軽井沢・ゼミ合宿授業計画
8月1日(水)~8月2日(木)軽井沢・日大施設
ゼミ合宿月日が、第一希望の8月1日(水)~2日(木)と決まった。現地、軽井沢施設での授業計画行程は、以下の通りです。行程の時間などは、追って、お知らせします。
参加:梅津瑞樹、後藤啓介、鞆津正紀、石川舞花、古谷麻依、志村成美、根本留加、
矢代羽衣子、吉岡未歩、小妻泰宗、山野詩門
マラソン読書計画・テキスト現地配布
8月1日(水) 待ち合わせ場所 東京駅・軽井沢駅・日大施設集合の何処か
午後1時20分 → 1時50分 準備体操
マラソン読書(出発点) 午後2時00分スタート → 5時30分
夕食・お風呂・懇親会 午後6時00分 → 9時30分
マラソン読書(中間点) 午後10時00分 → 0時 休憩
マラソン読書(終盤)  午前0時30分 → 2時30分 ゴール 就寝
軽井沢、時空体験 
1845年5月6日未明。ロシア・ペテルブルグで起きた衝撃的文学事件。若き作家と詩人二人の感動体験は、果たして真実だったのか。 ?! その真相を2012年8月1日、日本の


軽井沢で時空体験する。19世紀の白夜のペテルブルグの街に降り立った下原ゼミイレブンは、無事帰還できるだろうか。
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.196―――――――― 2 ―――――――――――――
2012年、読書と創作の旅・前期の記録
「書くこと」「読むこと」の習慣化を目指して
月曜日5時限目ゼミ日誌 (文ゼミ2教室)
□4月16日 参加8名、ゼミ説明 はじめての試みとして紙芝居風の紹介にした。が、DVDの取扱に戸惑ったりして反応はイマイチだった。伝わっただろうかの懸念。
 しかし、後日、13名の希望カード届く。(1名辞退)
□4月23日 12名、自己紹介、班長・ゼミ誌作成委員選出 テキスト読み
司会=梅津瑞樹
出席=梅津、後藤、鞆津、山野、小妻、小野澤、吉岡、矢代、根本、石川、志村、古谷
読み=テキスト『菜の花と小娘』、嘉納治五郎「精読と多読」、編集室「読書のススメ」
撮影=1年間無事の旅を祈願して全員で写真撮影。
読むことの習慣化 → 『菜の花と小娘』
書くこと=「課題1.愛読書」 → 根本、志村、石川、梅津、山野、古谷
課題2.自分について」 → 根本、志村、石川、梅津、山野、古谷
「課題3.憲法問題」 → 梅津、石川、山野、
     「課題4.『菜の花と小娘』感想」→ 梅津、石川、山野
      
□5月7日 5名、届2名 ゼミ合宿の件 課題発表 テキスト読み
司会=吉岡未歩
出席=吉岡、根本、石川、志村、古谷 届出=矢代、鞆津
討議=ゼミ合宿の有無決め。次ゼミ5・14に持ち越し
発表=ゼミ通信188号掲載分
読むことの習慣化 → 『ある朝』
書くことの日常化 → 『ある朝』感想 課題9~10
□5月14日 8名 ゼミ合宿採決 課題発表 テキスト読み
司会=古谷麻依
出席=梅津、鞆津、吉岡、矢代、根本、志村、石川、古谷
発表=「ゼミ通信189」掲載分
読むことの習慣化=テキスト『夫婦』『網走まで』
書くことの習慣化=配布→テキスト感想・創作 「車窓観察」、「車内・一日観察」
□5月21日 5名 1名病欠 課題発表 人生相談、
司会進行=鞆津正紀
出席=鞆津、吉岡、志村、石川、古谷
読むことの習慣化=提出課題読み
客観性を育てる=人生相談「元気をだせるには」
書くことの習慣化=課題15~17配布
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□5月28日 6名 ゼミ雑誌ガイダンス報告、ゼミ合宿について、解釈・国語問題
ゼミ誌ガイダンス報告=石川舞花 構成企画案=後藤啓介
出席=梅津、鞆津、後藤、志村、石川、古谷
課題配布=18・19・20
□6月4日 4名 課題の読みと感想。テキスト関連作品の読み
司会進行=石川舞花
出席=吉岡、根本、石川、古谷
読むことの習慣化=テキスト関連で、夏目漱石『三四郎』の車内観察の部分。
課題配布=21・22・23
□6月11日 7名 ゼミ誌・ゼミ合宿報告、課題報告、テキスト読み
司会進行=志村成美
出席=梅津、鞆津、後藤、志村、石川、古谷、矢代
ゼミ合宿(梅津)=第一(8/1~8/2)、第二(8/8~8/9)希望を申請
ゼミ誌編集報告=構想中、後半にタイトル、版などを決めていく
課題報告=読みと評・感想
テキスト読み=『出来事』百年前の車内観察。当時の日本語を知る。
課題配布=24・25・26
□6月18日 6名 ゼミ合宿報告、8月1日~2日決定、軽井沢。課題報告
 ゼミ人数11名と確認、1名離脱判明。
司会進行=吉岡未歩
出席=後藤、鞆津、吉岡、志村、古谷、石川
課題報告=観察作品、「振り込め詐欺」「隣人トラブル」についての感想
課題配布=27・28・29
□6月25日 3名 ゼミ合宿について(梅津班長)ゼミ誌会議は先送り
司会進行=全員(参加者が少なかった為)
出席=梅津、鞆津、石川
課題報告=なし(ゼミ合宿、ゼミ誌の話合い)
書くことの習慣化=課題30・31・32
読む事の習慣化=『空中ブランコに乗った大胆な青年』サローヤン
「2012年、読書と創作の旅」も、本日2日のゼミを入れて残すところ、いよいよ後2日となった。あっというまの前期だった。短い時間だったが、読むこと、書くことの習慣化は、少しは身についただろうか。課題提出と報告を振り返ると、一つの特定した空間、車内観察においても、自分観察「自分の一日」においても日々進歩しているように感じる。ただ、長期欠席者で課題提出のない人については、評価しようもなく残念なところではある。
 後期は、この身に着いた習慣を、更に幅広く伸ばして行きたい。「読むこと」は、より、演技性をもって客観的に、「書くこと」は、より想像的に。テキストの脚本化にも挑戦。
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.196―――――――― 4 ――――――――――――――
書くことの習慣化を目指して
   課題発表(掲載できたものから順次)
課題提出率は、出席者に限って言えば、よいと思います。社会にでるとマスメディア関係はむろんですが、どんな業種の会社でも、期限付きか、即、提出を求められます。書くことの習慣化は、必ず役に立ちます。課題をしっかりこなして身につけましょう。
月曜日、5時限目のゼミ2教室はお金を支払って買った時間空間です。それ故に貴重です。
自分の一日の記録
課題23.「自分の一日」
〈石川舞花〉 作るという行為が楽しみ
 最近、「羊毛フェルト」に興味がある。手芸品を売っている店に行くと必ず足を止めて
いた。羊毛フェルトとは、その名の通り、羊の毛をフェルト状にしたものである。それをニ
ードルという専用針で指して固め、形を作っていくというものだ。
 遂に決心して材料を買って始めてみた。球を土台に作る初心者向きの「ねこ」を作ること
にする。一心不乱に指していく。土台を指すのに40分、土台にふあふあの羊毛をかぶせて
更に指すこと1時間。体が完成。耳としっぽを作り、接続する。しっぽは細長いので難し
い。目を作り、ししゅう糸で口ひげをつけて完成。
 初めにしては良い出来である。少しずつやるつもりだったが、始めると止まらないものだ。
出来上がりを見て少し満足。ここで問題なのは、完成品には興味がないということだ。「作
る」という行為が楽しいのであって、結果は私にとって無意味に近い。この後、どんどんも
のが増えていくと思うと少し憂鬱だ。
 とはいっても作る楽しみに目覚めてしまった。羊毛フェルトの作り方の本を見ながら、次
は何を作ろうかと頭を悩ませ、旨をはずませる今日この頃である。
□夢中になれることがあるって、幸せなことです。
課題26.「自分の一日」
〈鞆津正紀〉  炒飯の作り方
 男の一人暮らしなんて何を語ることがあろうか。常々、そう思っているが、ある日、久々
に包丁を握ったので、それについて書きたいと思う。料理だなんて立派なものではない。包
丁はベーコン4切れを切るのに使ったのみである。炒飯を作ろうと思って。
 その日は、10時40分から17時50分まで学校でみっちり授業だったが、授業をうつち
ゃつて13時からフライパンでベーコンを炒めていた。ごま油でベーコンを炒めて皿にうつ
し、残ったフライパンでタマゴ4つを溶いたものを熱した。やけにパラパラぼそぼそして
まずい無洗米をぶちこんでかきまぜた。おお、みるみるうちに白米が炒飯色に。
 塩、こしょう、スープの素をふってベーコンを入れてかきまわす。実に雑な作業であるが、
今日はいつもと違う。私は、アパートのIHクッキングヒーターボタンを強にして調理して
いた。しかし、それはここまでのこと。ここからは揚げもの用の最大火力で火を入れる。
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素晴らしい。見ろ、ご飯がパラパラしてきたではないか。さようなら、昨日までの塊炒飯。
今日からは、揚げもの用ボタンが炒飯を作るのだ。一年間、フライも天ぷらも作らないから
役立たずだったボタンに役割ができた。
 次は水分の抜けた炒飯から脱却しなければ。
□美味しそうに書けました。料理も文も、継続です。どちらも頑張ってくださいね。
〈石川舞花〉     梅雨の日の過ごし方
 朝、起きると雨が降っていた。特に何もすることのない日だが、雨模様だと気持ちもどん
よりする。もう梅雨だ。それが終わると夏が来る。暑さが苦手な私にとって、最も苦手な季
節だ。
 そんな気分を断ち切るように私は、テレビの前に座る。何もない日は、たまった連続ドラ
マを見る。お決まりの光景だ。最近は、家にいないことが多いので、5,6本たまっている。
 私は、ドラマを見ている時間が好きだ。日常生活から離れて、別世界に行くことができる。
そこでは、普段できないようなことができる。
 一気に6本のドラマを見た。心地よさと少しの目の疲れに浸りながらぼうっとする。と
できればいいのだが、そろそろ現実世界に戻っていろいろと片付けなければならない。一時、
日常から離れた休日のことだった。
□見たい連続ドラマがたくさんあって、楽しみですね。
課題17.「自分の一日の記録」
〈志村成美〉     母親孝行
 夕食を終え、私は自室に戻った。何をするわけでもなく、パソコンの電源をつけた。そ
れと同時に、一階から母の声が聞こえた。
「誰か、一緒に買い物にいかない ? 買い忘れたものがあるんだけどー」
 面倒くさいと思ったので、私はその声を無視したのに
「成美― 行こうー ! 」
誰か、と不特定で呼んでいたくせに、いきなり私を呼んできた。パソコンの電源を切り、
仕方なく重い腰を上げわざとらしく音をたて階段を下りて行った。
□お母さん、うれしかったと思いますよ。
車内観察
課題17.「車内観察」
〈志村成美〉   乗り間違え
 私がまだ西武線に乗りなれていない頃、夏休みも後半に入った9月初旬でした。私は、
本川越から所沢まで行き新宿線から池袋線に乗り換え江古田に向かった。9月初旬は、まだ
暑くホームで待つのは辛い。私は、すぐに来た電車に何も考えず乗り込んでしまった。電車
の中はそこそこ混んではいたが、クーラーがよくきいていて、外に比べてしまえば天国だっ
た。ふう、これで大丈夫と思い窓の外に流れる風景を眺めた。しばらくして私は異変に気づ
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.196―――――――― 6 ――――――――――――――
いた。この電車は『急行』だったのだ。気付いたときには、もう練馬を過ぎ後で桜台を過ぎ
、勿論、江古田にも止ることなく通貨していった。目的地である江古田校舎を過ぎ電車は終
点へと向かった。「今度から、ちゃんと調べよう」と旨に誓った。
□もう何年も通っているのに、ときどきあります。歳とともに多くなっています。
課題22.「車内観察」
〈石川舞花〉    思い込み
 平日、夕方の総武線車内、私の目に一人の女性の姿がとびこんできた。知らない人である。
何故、そんなにも私の目を惹いたのか。それは女性の身なりのせいだ。
 白いワンピースに赤い靴、腰には細い茶色のベルト。髪は肩にかかるぐらいの長さで、毛
先が少し内側にカールしている。白いワンピースはひざ下丈で半袖のちょうちん袖。「清純」
イメージそのものの格好だ。まるで、ドラマの中から抜けだしてきたようだった。
 ここまでで私が見ているのは、女性の後ろ姿である。こちらを向かないものかとジリジリ
した。すると、電車が駅に着いた。女性は、その駅で降りるようだ。私の期待は高まる。女
性の正面からの姿をとらえた。
 しばし、言葉を失う。他人の容姿にどうこう言える身ではないが、白いワンピースを清純
に着こなすトシではなさそうだった。私が想像したのは春風のような女性である。彼女がま
とっていた風は、からっ風だった。
 見かけで人を判断してはいけない。それは分かっている。勝手に期待をしたのも私だ。彼
女に罪はないだが、どうしても恨みがましい想いを抱いてしまう。勝手にときめいて、勝手
に玉砕した平日の夕方。片にかかる荷物の重さが普段より重く感じた。
□時間帯によって乗客も変わる車内です。朝のラッシュ時は、背中しか見えないので、降り
るとき、どんな人かと顔をみたりもします。
社会観察(原発とオウム事件)
課題15.「原発問題」現在、原発は停止しているが、この先どうしたら
〈鞆津正紀〉  再稼働したらいいと思う
 「開始」こう書くと反発も大きいのだろうが、別に原発を廃止する必要はないと思う。人
類が扱い切れるかどうかが問題だ。出来ないことはないはず。今回のことはあきらかに見通
しが甘い。だから人類に早いってことはないだろう。まだ人類に必要な機管だ。
課題15.「安全について」
〈鞆津正紀〉 そこまではわからない。でも一番金に糸目をつけなくていいだろう。人
類の記述の粋を集めて守ればいいと思う。
□原子力の脅威と警鐘。H・G・ウェルズの『解放された世界』をススメます。
1914年刊、日本国憲法の原点ともなった思想小説。
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課題24.「オウム事件についての感想」
1995年は日本にとって忘れられない年となった。1月17日関西大地震。3月
地下鉄サリン事件。そして5月麻原逮捕。6月、戦慄のサカキバラ事件である。三つ子の魂百迄も、といわれるが、この年、3歳前後だった皆さんは、その後の報道で、オウム事件にどんな感想をもったか。
〈古谷麻依〉        自分の知っていることを、全て
 逃走中の教団幹部の最後の一人、高橋容疑者が先日逮捕された。17年間もよく逃げ回っ
ていたものだと逆に感心してしまう。
 信仰の自由が認められている日本では、どのような宗教に入ろうと咎められることはない。
しかし、17年前のあの事件で家族や知人を失った人々もいる。教壇の元幹部達には遺族の
為にも自分の知っていることを全て話し、十分に罪を悔い改めてもらうことを願う。
〈鞆津正紀〉    責めきれないが、遺族の気持ちにゆだねるのが・・・
 交番の前には、ずっとあの3人の顔が並び続けるものだと思っていたので、突然の終幕
には驚いている。まだ、不気味という感性すらなかった当時は何となく怪しげな組織が捕ま
ったぐらいに思っていた。そういう意味ではあまり感想はない。
遺族の方がニュースで「若い人にはオウムの恐ろしさを知らない人もいる」と嘆いていた
が、まさに、その若い人である私が、最後の高橋容疑者まで遺族がニュースにほとんど出
なかったので「彼らが何も言わないなら菊池容疑者は多めに見ても」なんて思っていた。だって高校生の判断能力なんていかほどのものか。迷い悩む彼らを宗教が洗脳するのはたやすいと思うし、指名手配された時、真っ先に「親に迷惑が」なんて想いつく彼女はまだ子供だったものと考える。高校生で洗脳されて20才で日本中がいきなり敵に回ったんじゃ恐いに決まっているわけだ。その後、職場で好印象をあたえるほど大人しくしていたと思うと、私は彼女を責めきれない。だから、遺族の思いが「制裁」より「真相解明」になるなら、と思っていたが、・・・どうも、それじゃ彼らの気はすまないらしい。容疑者をかばう以上に彼らをたしなめる権利は私にはないので、結局、遺族の気持ちにゆだねるべきかな、と思っている。
〈石川舞花〉  マスコミがあおらないこと
 オウム真理教の信者は、高学歴の人や優秀な人が多いという印象がある。優秀な人ほど1度信じてしまうと自分の中で確固とした理論が出来上がってしまい。脱け出せないのではないだろうか。
 オウム事件は、名前だけなら誰でも知っていると思う。世間を騒がせ話題になった事件だと感じる。占拠にも出馬するような世間に容認された団体が起こした事件だからだろう。どの時点で「地下鉄サリン事件」の計画があったのか、非常に興味がある。
 宗教問題は、デリケートである。人の信じるものであるから、容易に他人が口出しできない。そこに、宗教関連の事件の原因があると思う。対策が取りにくく、本人の問題である部分も大きいので難しいが、マスコミがあおらないことは大切だ。派手派手しく取り上げることで、増長させる恐れがあると思うからだるそして、社会全体で向き合っていくべき課題であると考える。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo・196―――――――― 8――――――――――――――――
「オウム事件」お茶の間ルポ
編集室が、新聞とテレビで知ったオウム騒動と事件は、およそこのようなものであった。
イエスの方舟とオウム神仙の会
ヨガを主体とした妙な宗教団体が渋谷の方に出没している。教祖は、編集室がある船橋で、怪しげな漢方とヨガのようなことをしていたらしい。最初に週刊誌かスポーツ新聞か雑誌で見たか、読んで知ったのは、こんなうわさだった。
そのとき、真っ先に頭に浮かんだのは、何年か前にあった「イエスの方舟」騒動だった。おっちゃんと呼ばれる一人の中年男と20数人の若い女性が日本中を逃げ回り、家族とワイドショーが捜索するという追跡劇。日本中が、大騒ぎして行方を追った。発見されたときのテレビの映像は、病気で寝込む「おっちゃん教祖」、またの名を「千石イエス」を囲んで若い女性たちがオイオイ泣いている光景だった。女性たちは、おっちゃんに悩み事を相談しているうちに、離れられなくなってしまったという。洗脳かどうかは知らないが、彼女たちは、九州でおっちゃんが開いたバーで働きながらおっちゃんと暮らすことになった。その後、彼女たちはどうなったかは、知らない。幸福に暮らしていることを祈るばかりである。
オウム神仙の会が、家族に訴えられている。そんな噂をきいたとき、このイエスの方舟を思い出した。同じような宗教かと思ったが、詳しい記事を読むうちに、なにか、この二つは根本的に違う。そんな印象を得た。イエスの方舟は、どこか悲哀観をただよわせながらも、どこか滑稽でもあった。追う家族にも問題があるようにもみえた。
しかし、オウム神仙の会とやらは、陰湿でオカルト的だった。若い女性が色香をふりまいて勧誘しているのも怪しい。教祖の松本何某という男は、空を飛んだり、水の上を歩いたり、壁抜けができたり、水中に何時間ももぐっていられる。そんな特技があるとの宣伝。これだけでインチキ商法とわかるところだが、入信する弟子は、高学歴、しかも理工系の若者が多いという。ベストセラー『バカの壁』の著者の教え子も入信しているらしい。慶大出身でアメリカ帰りの脳外科医が夫婦で入信、オウム医院を開業したとのこと。すべてが、とても本当とも思えなかったが、なぜか、この宗教の評判は高まるばかり。
オウムの正体
この年、師走にはいると早々、横浜の弁護士一家が行方不明になった。オウムと家族の間に立って活動してきた人だった。当然、疑いが向けられた。このころから頻繁に松本何某と、その弟子と称する男が、連日、テレビ出演しはじめる。このころ人気のあった。「朝まで生テレビ」にも出演。なんと国会議員の選挙にも出馬したのであ。
 あちこちにサティアンという施設を作り、信者を増やしていった。弁護士一家不明も、彼らの犯行に思われたが、マスコミが面白おかしくとりあげるものだから、彼らの危険性がイマイチ伝わってこなかった。松本サリン事件では、マスコミと警察の失態で、オウムと結びつかなかった。が、徐々にではあるが、その正体が見えはじめた。
 衣の下に見え隠れしていたオウム、それは戦慄すべき正体だった。
 
―――――――――――――――――― 9 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.196
朝日新聞「社説」
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.196―――――――― 10 ――――――――――――――
読売新聞
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後を絶たない振り込め詐欺
課題で「振り込め詐欺問題」を取り上げ、意見・感想をだしてもらった。が、相変わらず被害者は増え続けている。朝日新聞・読売新聞
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テキスト研究 
   『出来事』について
 前々回、読んだ『出来事』、この作品は、1913年(大正2年)9月1日発行の『白樺』第四巻に発表された。志賀直哉30歳のときの作品である。
 7月21日の日記、「子供が電車にヒカレかかった。(『出来事』)」
8月15日 「病院、帰って『出来事』のしまいを書きなおして出来上がってひるね。」
       この夜、友人と散歩に出て、山の手電車にはねられてケガをする。
このケガの治療の為、城の崎温泉に行き、名作『城の崎にて』が生まれる。
『出来事』と対象的な作瓶は、『正義派』
芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.195―――――――― 12 ――――――――――――――
ゼミ誌について
現在までにあがってきている作成案
□決定事項・・・・・自由創作、課題を掲載
□原稿締め切りは・・・9月24日(月)ゼミで原稿回収。メール添付でも可。
□タイトル・・・・・(仮題)『車内観察』 □テーマ・・・・・ 観察 ?
□頁数・・・・・・・150         □版型・・・・・・・A6 ?
□構成・・・・・・・未定 レイアウト □表紙デザイン・・・・・未定
掲示板
課題 → 課題32、課題33、課題34を配布
□課題32「車内観察」 □課題33「自分の一日の記録」□課題34「故郷観察」
編集室便り
○課題原稿、メールでも可 下記アドレス
□住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方『下原ゼミ通信』編集室
  メール: TEL・FAX:047-475-1582  toshihiko@shimohara.net
書くことの習慣化・日常化を目指して7・2
                     
名前
課題32.「車内観察」エッセイ・創作・ルポ可
              
                                
                              
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書くことの習慣化・日常化を目指して7・2
                     
名前
課題33.『自分の一日の記録』
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文芸研究Ⅱ下原ゼミ 提出随時 7・2配布
名前
課題34.「故郷観察」
津波や原発で、多くの人が故郷を失いました。都会には、故郷のない人がいます。あなたの故郷のイメージは、どんなですか。
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