文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.26

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日本大学芸術学部文芸学科     2005年(平成17年)4月 25日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.26
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
 ホームページ http://www.shimoharanet 編集発行人 下原敏彦
                              
2005前期4/18 4/25 5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20
6/27 7/4 7/11  
2005年、読書と創作の旅
4・25下原ゼミ・ガイダンス
4月25日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。(文ゼミ1)

 1.登録者確認(21日提出者)
2.進行係りを決める(以降、選出進行係りが進行)
3.「私を語る」下原ゼミ参加者自己紹介と感想報告者決め
 4.ゼミ誌の説明と編集委員の選出 (2名)
5.郊外授業についての説明
6.創作について
7.テキストについて(テキスト配布)
 8.その他 テキスト黙読か提出原稿書き
 
祈願2005年の旅立ち
2005年の「読書と創作の旅」は、21日に参加者の締め切りがありました。下原ゼミへの登録者は11名でした。私を入れて12名、旅するには、ちょうどよい人数と思います。この一年、無事によい旅ができるよう祈願します。よろしくお願い申し上げます。
11名に不思議な縁を、だが不安も
昨夜、ある旅から帰宅したら、ゼミ受講者の希望カードが速達で届いていた。11名という人数に不思議な縁を思った。勝手な縁起担ぎだが、旅の同行者数が11名と同じ人数であったのだ。そこに幸先のよさを感じた。不安もあるが・・・。
ある旅というのは、私の著書『伊那谷少年記』の舞台(『ひがんさの山』)を歩こうというツアーである。23日早朝、友人たち(女性6名、男性4名)と出発、現地で女性1名加わり11名となった。お天気にも桜吹雪にもめぐまれ、よい旅となった。が、案内した山中が、木の成長ですっかり変わっていた。


観察と創作
ときは元禄2年春弥生、旧暦27日の朝、一人の俳人が旅に出た。弟子と二人の人生流転、諸行無常の旅である。自然と自分の道を観察して創作すること。150日、2400キロの旅は、名作となった。「2005年、読書と創作の旅」もまた150日の旅。23の宿場を回り自分と社会を観察し創作する。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.26 ―――――――― 2 ――――――――――――――――
 
事実と創作
 
 先週、ガイダンスに参加された皆さんにはお疲れ様でした。
さて、今日から「2005年 読書と創作の旅」をスタートさせたいと思います。が、旅立ちの前に「事実と創作」について一考。
映画でも小説でもそうですが、どんなに衝撃的な事実も創作がよくなければ、つまらない作品になってしまいます。いくら事実は小説より奇なり、といっても、事実だけでは読者や観客を引きつけることはできません。反対に、どんなに空想があっても、よりリアルでなければ、退屈な一人よがりの作品になってしまいます。創作の力は重要です。
たとえば、先週のガイダンスで時間潰しに見てもらいましたビデオのテレビ番組。バラエティ番組なので仕方ないところはありますが、前半と後半の出来があきらかに違っていたことに気づいたと思います。あの番組は、朝8時から、夜8時まで、フィルムを回しつづけ、それを14日間撮影した。何台ものカメラで撮った日もあったので、時間にすれば延べ200時間は撮ったということになる計算です。写されたものは、すべて事実ですが、編集した60分番組の作品は、どんなものになったか。前半は、創作意欲がでていたので、まとまりのあるものになった。が、後半は、なぜか散漫になった。これは、たぶん色気をだしてドキュメンタリータッチにしてしまったからでは。そのため、せっかくのバラェテイ番組も尻つぼみになってしまった。そんな気がします。ニュース報道においても同じことが言えると思います。創作されるからこそ、ニュースも、また面白いのです。
テキストにした志賀直哉の作品は、「事実と創作」を念頭に読んでください。
下原ゼミの理念「人類全体の幸福に繋がりのある仕事」(『暗夜行路』から)
前期テキストについて
前期のテキストとして、志賀直哉の次の作品を取り上げます。が、時間の都合からゼミで手本とするのはこの作品のなかのいくつかです。ゼミでできなかった作品は自主的に読書し感想文を提出してください。
テキスト作品 → 『網走まで』、『出来事』、『灰色の月』、『夫婦』、『鳥取』
手本テキスト → 『網走まで』
Q&A
○ なぜ志賀直哉か=川端康成の「志賀直哉の作品は文学の源泉」の言葉に、まったくその通りと同感するから。
○ なぜこれらの作品か=電車・観察に共通項があるものを選んだ。昨今、巷では『電車男』という本がベストセラーになっていて映画化もされるとのことですが、それとは一切関係ありません。模倣しようとしたのでもありません。電車のなかでの志賀直哉の観察眼には、ずっと以前から注目していました。で、車中の観察作品にしぼってみました。
なぜ手本は『網走まで』か=この作品が志賀直哉作品のビックバンと思うからです。
◎志賀直哉の作品読書で考えてもらうこと
志賀直哉は、どうして「小説の神様」と呼ばれるのか。
『網走まで』に、(私は)その鍵があるような気がします・・・・が。
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~ 2005年、読書と創作の旅同行者の皆さん~
 この一年ご一緒に旅する皆さんです。(順不動・敬称略)
はた まりん   はやし えみ   つだ ゆうや    おがわら ゆうへい
畑  茉林   林  絵美   津田 優也   小河原  祐平
ひらいわ さとし せき  ひでき  おおしま なおふみ  なかむら けんと
平岩 理史   関  英樹   大島 直文    中村 健人
はやし まさと  たなか だいき  やまかわ こうたろう  しもはら としひこ
林  正人   田中 大喜   山川 光太朗    下原 敏彦
なぜ、この旅に参加してみようと思ったのか
・「授業にでてみて自分に合うと思ったから」
・「創作、エッセイを書いてみたいから。たくさんの文学作品に触れて、いろいろな発見ができたらと期待するから」
・「ガイダンスにでて魅力を感じたから」
・「ゼミのテーマ、ドストエフスキーや志賀直哉は好きな作家だから。人間について描くことが一番大切と思うから」
・「志賀直哉やドストエフスキーは、自分の興味があるところだから」
・「しっかりした文章が書きたいから」
・「先人の良いところを学び吸収し、自分のスタイルをみがきたいから」
・「テーマに興味がもてたから。新聞や身近な素材からの創作に引かれたから」
・「読むことと書くことを習慣化する、という目標が自分の希望と同じだから。先輩からの情報からも」
・「創作を中心にするというので。2005年というテーマに気に入ったから」
・「情報で、やりたいことがやれると聞いたので希望しました」
■ ゼミ希望カードから、希望の動機をまとめてみました。ガイダンスでは、ビデオでお茶を濁してしまいました。もっと違うPRの仕方があったのでは、と悔いましたが、出席者は表層面ではなく、想像・創造的に照射してくれていたようです。どんなに小さなつまらない事実からも、自分の物語をつくりだせる。そのことが創作の基本だとすれば、カードからは、まさにそれらが感じられ、期待がひろがりました。
また「希望の理由」からは、いろいろな思いを知ることができ、うれしくました。総括的には、皆さんが、いかに読むことと書くこと。そして「創作」を目標にしているかがわかりました。なお、先輩からの好情報は、たぶんに反面教師的なものがあったのかも知れません。昨年のゼミは不慣れだったため、参加者に助けられたところが大でした。
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☆ゼミ雑誌の作成について
ゼミ雑誌作成は、以下の計画手順で進めてください。
1. ゼミ雑誌編集委員を2名決めてください。4/25 5/9 5/16 5/23のゼミの中で。
2. 6月上旬にゼミ雑誌作成ガイダンス 編集委員は必ず出席してください。
※ この席で申請書類が配布されます。かならず受け取って期限までに提出してください。(出版編集室へ提出)
3. 編集委員を中心に、ゼミで話し合いながら雑誌の装丁を決めてください。
※6月 ~  7月のあいだに
4. 9月26日(月)ゼミ誌原稿締め切り。編集委員は原稿を集めてください。
  ※提出が遅れると、掲載できない場合もあります。
5. 印刷会社をきめ、希望の装丁やレイアウトなどを(印刷会社と)相談しながら編集作業をすすめてください。
6. 印刷会社から見積もり料金を算出してもらってください。
※10月中旬までに
7. 10月末日までに「見積書」をかならず出版編集室に提出してください。
  ※予算内に収まらないとゼミ員の自己負担となるので、注意してください。
8. 11月中旬までに印刷会社に入稿してください。
9. ゼミ雑誌が刊行されたら出版編集室に見本誌を提出する。
10. 印刷会社からの「請求書」を出版編集室に提出する。
ゼミ誌予算  →  250000円 オーバーしないように注意!
発行部数   →  最大250部以下
印刷会社について → 過去に依頼したことのある主な印刷会社の連絡先は、文芸学科スタッフまで問い合わせてください。
           それ以外の印刷会社を利用したい場合は、かならず事前に学科スタッフに相談すること。
☆郊外授業(ゼミ・キャンプ)について
■ 利用日 : 週末か長期休暇中(夏休み中)
■ 日数 : 1泊2日
■ 施設 : 日本大学の施設。
■ 実施の1ヶ月前までに提出。出版編集室へ。文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.26
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掲示板
『五十歳になった一年生』写真・熊谷元一 編集・下原敏彦
写真集紹介記事(信濃毎日新聞) 2001年7月19日付
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.26―――――――――6―――――――――――――――――
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好評発売中 !!
 『伊那谷少年記』紹介記事(新聞)
南信州新聞 2004年7月18日
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.26―――――――――8―――――――――――――――――
「2005年、読書と創作の旅」日程予定
 前期下原ゼミの旅日程は、下記の要領ですすめたいと思います。
5月 9日 テキスト黙読、朗読、簡単な感想を書く。発表と質疑。
5月16日 テキスト分析。テキスト黙読、朗読、簡単な感想書き。発表と質疑。
5月23日 テキスト分析、テキストお手本にした車中観察創作発表と批評(書けた人から)
5月30日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
6月 6日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
6月13日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
6月20日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
6月27日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
7月 4日 テキスト分析、車中観察創作発表と批評。
7月11日 前期まとめと
◎次回ゼミについて
5月9日 5時限目 ゼミ1教室
作品『網走まで』の読書会 黙読・朗読をすすめながら
テキストの分析
感想を書けた人は発表してください。
(予定です)
編集室便り
☆提出原稿は直接か下記の郵便住所かメール先に送ってください。
「下原ゼミ通信」編集室の住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方
  メール:toshihiko@shimohara.net TEL・FAX:047-475-1582 
文芸研究Ⅱ下原ゼミ提出原稿            名前
                         ―――――――――――――――
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愛読書をあげてください。最近、読んだもの。今、読んでいるもの。読んでみたい本。観た映画でも結構です。
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備考
日本大学芸術学部文芸学科・文芸研究Ⅱ下原ゼミ原稿用紙 「下原ゼミ通信」
「2005年、読書と創作の旅」
テーマ「車中観察」        名前
                    ―――――――――――――――
日本大学芸術学部文芸学科・文芸研究Ⅱ下原ゼミ原稿用紙   「下原ゼミ通信」 
「2005年、読書と創作の旅」
テーマ『網走まで』の感想    名前
                    ―――――――――――――――

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