文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.221

公開日: 

日本大学藝術学部文芸学科     2013年(平成25年)7月1日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.221
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
4/15 4/22 5/6 5/13 5/20 5/27 6/3 6/10 6/17 6/24 7/1  7/22
                 「2013年、読書と創作の旅」の皆さん
7・1下原ゼミ
 1.連絡事項 郊外授業、ゼミ合宿補足事項
 2.課題報告・合評(観察&熊谷元一研究)
 3. テキスト読み『正義派』 and 名作紹介『嘉納治五郎著作集』
        
岩波書店創業百年展見学に許可 
 
 下原ゼミ文芸研究Ⅱは、目下、銀座の教文館で開催している岩波書店創業百年展見学を計画、7月7日郊外授業を申請していたが、先日、大学から許可が下りた。
岩波書店編集者によるギャラリートークは、7月3、5、6日
  下原は、5日(金)を予定。希望者がいれば同行、可
 ギャラリートークは、午後6時からです。うっかりしていて見逃してしまいました。


文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.221 ―――――――― 2 ―――――――――――――
28日に下見。熊谷元一作品は、『一年生』『農村の婦人』『かいこの村』が展示。その後の「一年生」として下原、28会共著『五十歳になった一年生』、『文集』、『還暦になった一年生』三点も展示。『一年生』は、教文館書店で販売
※『農村の婦人』あとがき「ひとくちばなし」は下原の文と写真(二年生)。
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7・7郊外授業実施日程
  月 日 7月7日 日曜日
会 場 銀座教文館9F
時 間 午後3時 ~ 5時
集 合 午後3時 銀座三越ライオン像前
入場券あります。当日配布。
岩波書店編集者によるギャラリートーク参加希望の方
 月 日 7月3日(水)、5日(金)、6日(土)
 会 場 銀座・教文館9F
時 間 午後6時 ~
下原は、5日を予定していますが、6日に希望があれば6日に同行、可。
現在の「一年生」観察
 7日、『一年生』被写体の皆さん(下原の同級生)が4~5人集まります。『一年生』のどこかに写っている人たちです。当時の話など興味あることを取材してみてください。熊谷元一研究の課題とします。ゼミ誌か『熊谷元一研究』に掲載。
課題「現在の一年生に聞く」
『一年生』被写体の皆さんの懇親会、参加希望者歓迎
 せっかくなのでお茶会か食事会を開きます。希望の人は参加して、60年前の状況を取材してみてください。なお、会費は千円迄。
ゼミ合宿について
ゼミ合宿担当:南海洋輔班長(皆さんで協力して、楽しく有意義な合宿にしま
しょう!)合宿ゼミ授業の計画予定は
○軽井沢駅改札午後1時集合、一緒に昼食 徒歩で 3時半開始、自彊術体操 → 授業
○合宿授業は、マラソン朗読会(中編書簡小説読破)に挑戦。
 「読みはじめたら止まらない」それは真実か?!若き詩人と作家の体験を再体験する。
 世界文学最高峰の作品は『カラマーゾフ』なら世界一面白い作品は ? この本がそうだ! が、真相は読んでみなければわからない。夏の夜を徹して挑戦します。
タイムスリップで1845年のロシア白夜のペテルブルグに降りてみます。 そこには、どんな試練が。はたして君は、何ページまでもつか?!
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.221 ―――――――― 4 ―――――――――――――
6・24日ゼミ報告 課題報告・合評and 文集感想、投書紹介
 6月24日のゼミは、岩波書店百年展のお知らせ、課題報告と合評、文集感想などを行った。時間の都合でテキスト読みは、できなかった。
 参加者は、齋藤真由香  嶋津きよら  南海洋輔
 
司会進行は、齋藤真由香さん。ご苦労さまでした。
報告 7月7日の郊外授業について。ゼミ合宿の、先払いの件について。
合評 齋藤「堂々とした居眠り」、嶋津「由香さん」、南海「『出来事』を読む」
南海「けんかの元」、嶋津「ミヤシタ事件」、齋藤「わたしが好きだったドラマ」
齋藤「反発少女」
「堂々とした居眠り」→ 平日の午後9時。可哀そうな気になる。
「由香さん」→ 日大の合同入学式。芯の強い女性を感じる。
「『出来事』を読む」→ しっかりした批評になっている。興味深い感想。
「ケンカの元」→ なるほどと思う。自分は、うまくやってきた。一年生の頃を思い出す。
「ミヤシタ事件」→ 大事件では。小学校時代、たまにあった事件。
「私か好きだったドラマ」→ おませな子どもだった。サスペンスものが。9歳に驚く。
「反発少女」→ きびしい先生。自分流の教師。
文集『ひのてるほうへ』感想 「おつかい」、「けんか」
「おつかい」→ 方言、子どもの家庭の様子、遊びとおつかいがよくでている。
        どんな子どもを想像するか。
        下原の記憶では、おとなしいが、勉強ができた子ども。おばあちゃん子。    
        理科系が得意で、NTT職員。現在は、聖書を読んでいるとか・・・。
「けんか」→ くるいやっこが不明。子どもが多そう。おとなしい子。東京に集団就職。早目に結婚。当時は、どの家庭も兄弟が多かった。平均は5人。
投書紹介 朝日新聞「声」欄、2013年6月19日掲載 記録してから23番目の投書。
     
「町の道場で感じる柔道の魅力」→ 図書券(三千円分)不祥事が相次ぐ柔道界だが、柔道を支える底辺の子どもたちは、元気に稽古している。それを伝えたかった。
未報告の課題
加藤末奈さんの車内観察作品「幽霊少女」(通信219)
熊谷元一研究「隣の席の子」(通信219)
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課題報告  車内観察・テキスト感想・熊谷元一研究
【車内観察】
【テキスト感想】  『出来事』
 嶋津きよら       暑さの中での観察力に驚き
 口に出して、ニ度三度と読んでみると、作品の中にある風景が目の前に広がるような気がした。作品には、性格が表れるものだ。7月末は、もう真夏である。私なんかは、夏の講義は40分でへばってしまうし、夏の間の記憶はほとんどない。暑さに耐えきれないのだ。そんな暑さの最中であれほど周囲を観察している人がいるなんてと、ただただ驚いてしまう。細やかな描写の裏に忍耐力と集中力の強さを感じた。
□ よく云われることだが、昔の暑さと、いまの暑さは違う。科学的には、どうかはしらないが、そんな気がする。熱射病はよく聞いたが、熱中症は聞かれなかった。
熊谷元一研究 岩波写真文庫『一年生』を読む
嶋津きよら         私の遊び
 花札が好きだった。たくさんある遊びのなかでも特にカブが好きだった。なんとなくここから察してもらえることがあるのではないだろうか。トランプよりも、たぶん花札を好んでいた。絵が一枚一枚違うのがよかったのかもしれない。時折「あのよろし」という言葉に心が躍った。うきうきしながら札をめくっていたのを今でも覚えている。
 互いに幾本もの鉛筆を持ち、勝敗でそれを奪い合う。割りばしを使うこともあったし、わざわざそんなものを使わずにその場でやり取りすることもあった。周りの大人たちは「ろくでもないなあ」と笑っていたし、私もそう思う。だが、トランプよりも魅力があったのだ。
 とにかく下手だった。どんなに頑張ってもロッポやナキばかりだったし、ブタもざらだった。オイチョで喜ぶくらいである。「ヨツヤのきよ」と呼ばれたりもしたが、それでもカブは好きだった。
□ 昔の田舎は、娯楽がなかったせいか、トランプ、花札、百人一首はよくやりました。
なつかしく思いだしました。百人一首大会は、正月明けゼミでやっています。
嶋津さんは、マンガ『じゃりン子チエ』のファン。花札好きはここから。
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以下は、下原が一年生のときの文集ですが、下原はまったくおぼえていません。担任だった熊谷元一先生がとっておいてくれたので幸いでした。
『一年生』の文集 1953年の小学一年生は、毎日どんなふうにして過ごしてい
たのでしょう。当時の文集を紹介します。担任の熊谷元一先生が作ってくれた文集です。
 60年前の子どもたちの遊び、家での様子、自分の気持ちが書かれています。方言もありますが、言葉づかいは、どうでしょう。自分の子ども時代と比較してみてください。
文集 こどもかけろよ ひのてるほうへ②
作成 熊谷元一(くまがいもといち)昭和29年(1954年)3月
みんながはじめて がっこうへ来たときは   まだ じはあまりかけなかった
それが 一がつき 二がっきと たつうちに  じもかけるようになり ぶんもつづれるようになった   ここにあつめたのは    みんなが一ねんのときにかいた
さくぶんです しずかに  おうちの人といっしょによんでみてください
             1594年(昭和29)熊谷元一
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7月7日に参加予定の「一年生」の文集を紹介します。
おしょうがつのおつかい
女の子
とうきょうの あにいちやがきたときに たばこがないといったもんで ひゃくえんくれたもんで 手提げ袋にいれていきました。いくときに くじをひいたもんで たかばがぬけてしまったもんで あたらしいたびが よごれてしまいました。
いくときに あにいちゃが たばこをふたつかうと10えんすいたものをかっていいと あにいちゃがいいました。いってきてみたら あにいちゃが つかれたかといいました。
きのうのこと
女の子
 きのうは じゅんちゃは よめさまになりました しゃしんをみんなでとりました おとうさんがいっしょに はいやーにのっていきました。
 よめさまがきれいでありました。きょうは ゆきがふってさむかったので がっこうで すとーぶを こさえてくれて おべんとうをあぶりました。
 きょうは およめさまになった じゅんちゃが うちへきます。わたくしは うれしくあります。
     ※毎号、紹介します。家族の様子や言葉づかいなどに注目して読んで下さい
この文集観察から推理・想像できること
子どもの性格・家庭環境・どんな成長を
 
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ゼミ雑誌について
 ゼミ授業の実質的成果は、ゼミ雑誌発行にあります。いろいろな問題が生じることもありますが、皆で協力してよい雑誌を作りましょう。刊行までの要領は、下記の通りです。
1. ゼミ雑誌編集委員は、齋藤真由香編集長
  編集委員=南海洋輔さん 加藤末奈さん 嶋津きよらさん(『熊谷元一』カタログ)
2. 6月末までの段階は 
  【①ゼミ誌発行申請書】を提出。提出場所=所沢/出版編集室
3. ゼミで話し合いながら雑誌の装丁を決めていく。
  仮題&「熊谷元一研究 創刊」、内容は課題作品+創作作品
※「熊谷元一研究」は、課題を載せる。60年前の子どもたち、学校教育の様子から自分たちの子どものころの遊び・学校の暮らしを比較する。
4. 7月下旬、夏休み前、原稿依頼と課題のまとめ
5. 9月末 夏休み明け、創作原稿提出、課題作品選別
6. 10月上旬 印刷会社から【②見積書】をもらい料金を算出してもらう。
7. 10月~末日 編集委員は、印刷会社と、希望の装丁やレイアウトを相談しながら
   皆と協力して編集作業をすすめる。
8. 10月末までに、出版編集室に見積書を提出する。編集作業をすすめる。
9. 11月中旬までに印刷会社に原稿を入稿してください。
10. 12月6日(金)はゼミ誌納品期限です。厳守!!
11. 12月12日までに見本誌を出版編集室に提出してください。
12. 12月下旬までに印刷会社からの【③請求書】を出版編集室に提出してください。
注意事項!!
◎ ①【ゼミ誌発行申請書】、②【見積書】、③【請求書】以上3種類の書類が提出されない
  場合はゼミ誌の発行はできません。補助金の支払いも認められません。
◎ 予算金額は、ゼミ雑誌作成ガイダンスで発表される。
◎ 過去にゼミ雑誌の印刷を依頼したことのある主な印刷会社の連絡先は、文芸学科スタッ
  フまで問い合わせる。それ以外の印刷会社を利用したい場合は、必ず事前に学科ス
  タッフに相談すること。厳守。
◎ 外部(一般の人)と関係しない。(インタビュー、依頼原稿など)
『熊谷元一研究』誌
2012年ゼミⅢで発行予定でしたが、事情で刊行できませんでした。研究進行の都合から土壌館(下原)扱いで2013年に刊行予定です。創刊号はカタログとなります。
嶋津きよらさんが編集・編纂を引き受けてくれましたのでお願いしました。齋藤さんと、相談し合ってすすめてくれれば幸いです。
熊谷元一に関する資料の他に岩波写真文庫『一年生』の感想などを掲載。熊谷元一という無名な写真家、童画家、教師は、その作品、写真や童画、教育のなかで、なにを残そうとしたのか。未来に何を伝えようとしたのか。創刊号では、熊谷と作品を紹介することによって、その人となりを広く知ってもらうことを狙いとします。
こちらの見積書は、土壌館(下原)に提出してください。期限は相談で。
7・1課題 → 課題25、26
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.221―――――――― 8 ――――――――――――――
2013年読書と創作の旅・旅日誌
4月22日 参加=加藤、齋藤、南海 読み=嘉納治五郎「読書のススメ」「憲法九条」と「前文」、書くこと=第九条の感想。
5月 6日 参加=齋藤、嶋津 報告=尾道と志賀直哉 議論=憲法改正問題・アンケ
ート 観察発表&合評=「車内観察」齋藤 司会進行=齋藤
読み=テキスト『菜の花と小娘』 書く=『菜の花』感想 課題
 5月13日 参加=加藤、齋藤、嶋津、南海 司会進行=嶋津 課題発表「社会観察」「車内観察」「テキスト感想」
 5月20日 参加=齋藤、嶋津、南海 司会進行=南海 社会観察「従軍慰安婦問題」
       課題発表「熊谷元一研究 思い出」読み『空中』、テキスト『夫婦』
 5月27日 参加=加藤、齋藤、嶋津、南海 司会進行=加藤 社会観察「母さん助けて詐欺」 課題提出評・南海「車内観察」齋藤「うたたね」
      【熊谷元一研究】子供時代=南海「はじめての一人登校」南海「コッペパン」
       齋藤「レイコ先生」南海「クラティ―」
      ※ゼミ誌ガイダンス報告=齋藤
 6月3日 参加=齋藤、嶋津、南海 司会進行=南海 「社会観察」柔道について、振り込め詐欺の記事 
課題=「車内観察」嶋津、南海。テキスト読み『網走まで』
  6月10日 参加=齋藤、嶋津、加藤 司会進行=嶋津 「社会観察」6月の事件簿
        課題合評、『網走まで』研究解説報告。
  6月17日 参加=加藤、齋藤、嶋津、南海 司会進行=加藤 ゼミ合宿結果報告
        少年A事件簿、校外授業について、標語応募について、新聞投書について
        課題報告合評(南海さん作品4点)『出来事』
  6月24日 参加=齋藤、嶋津、南海 司会進行=齋藤 郊外授業について、課題合評、文集「ひのてるほうへ」の感想、土壌館投書のススメ
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課題提出記録(「書くこと」の習慣化)
       社会観察    車内観察    テキスト   熊谷元一研究
齋藤真由香   1       4        1       6
加藤 未奈   2       1                2
南海洋輔    2       1        4       6
嶋津きよら           3        3       6
これまで読んだ作品名(「読むこと」の習慣化)
「嘉納治五郎『青年訓』」「日本国憲法」『菜の花と小娘』『空中ブランコに乗った大胆な青年』『夫婦』『網走まで』「網走までの解説」『出来事』「サンサシオン」「谷間に眠る者」「忘れた小曲」「新聞投書」
・・・・・・・・・・・・・・・・編集室便り・・・・・・・・・・・・・・・・
□住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方『下原ゼミ通信』編集室
  メール: TEL・FAX:047-475-1582  toshihiko@shimohara.net
課題25.【熊谷元一研究】 2013・7・1
「現在の『一年生』」観察
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課題26.「車内観察」 2013・7・1
7月はじめの、車内の乗客をスケッチしてください。風景、光景、服装、会話から、いまのこの季節を伝えることができるか、どうか。
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