文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.267

公開日: 

 

 

日本大学藝術学部文芸学科     2015年(平成27年)6月15日発行

 

文芸研究下原ゼミ通信No.267

 

BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN

編集発行人 下原敏彦

4/13 4/20 4/27 5/11 5/18 5/25 6/1 6/8 6/15 6/22 6/29 7/6

2015年読書と創作の旅

 

熊谷元一研究

 

6・15下原ゼミ

 

 

6月8日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ教室2

 

1.6・8課題報告  2.テキスト読み  3.課題

 

黒板絵・写真展、後2日 連日盛況

 

62(火)16(火)日芸アートギャラリー AM1000~PM1800

 

展示風景

 

写真集『黒板絵は残った』は日藝江古田購買部マルゼンで

 

連絡先電話番号は03-5966-3850です。

FAX 03-5966-3855 E-mail mcs-nichigei@maruzen.co.jp

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毎日新聞 インターネットニュース 熊谷元一写真展を毎日新聞取材

 

6月9日(火)毎日新聞の城島記者は、日芸アートで開催中の写真展を取材し、以下のように写真集『黒板絵は残った』の記事をインターネットに載せた。

ちなみに、黒板絵ニュースは、他紙の取材もあったが、まだ掲載されていない。

幸せの学び:<その129> 黒板絵は残った=城島徹

写真集「黒板絵は残った」の表紙

拡大写真

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「みなさん、休み時間、黒板に描きたいものを自由に描いていいですよ」。教師の聖域だった黒板の開放宣言に山村の小学1年生たちはワーと歓声を上げ、一斉に描き始めた。それは終戦から7年半、昭和28年春のことだった。日本がまだ貧しかった時代、その教師は子どもたちの背中をやさしく見守り、白墨の落書きをカメラに収めた。

落書きは、子どもたちの入学から3年生を終わるまで、作者の子どもの名前、日付と合わせて記録された。撮影したのは、長野県の旧会地村(現在の阿智村)の村立会地小学校の担任で写真家、童画家として活躍した熊谷元一さん(1909〜2010年)だ。

 

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その貴重な記録が60年余りの歳月を経て写真集「黒板絵は残った」(D文学研究会刊)として5月末、世に出た。当時の教え子の一人で熊谷さんから生前にネガを託された日大芸術学部講師の下原敏彦さん(68)が編集した。

ダチョウのような鳥を投げ縄で狙う人物が幻想的に描かれた「大きな鳥をとる狩人」、三つの目と口の「ふんせんお化け」、バスが走り、飛行機、ヘリコプターが飛ぶ「乗り物がいっぱい」、アドバルーンが浮かぶデパートを描いた「町に行ってきました」……。授業が始まる前、数分間で消える命の貴重な作品が残されていたのだ。

1年生の絵に解説が記されている。「画用紙に描くのとちがって直せるという安心からだろうか、大胆なのびのびした絵が多く、こどもたちは好きなものを自分でいいと思うまで描く」。だが子どもたちも成長する。やがて絵は見せることを意識して独創性が失われていき、3年終了時には子どもたちは落書きに興味をもたなくなったという。

これらの黒板絵は絶賛された写真集「一年生 ある小学教師の記録」(岩波写真文庫)にも一部が収録されているが、多くは眠ったままになっていた。生前、熊谷さんは半世紀以上前も前の落書き写真を並べてつぶやいた。「おもしれえと思うんだが……」

それを聞いた下原さんには特別な記憶があった。吃音(きつおん)のため話すことも勉強も運動も嫌いだったが、黒板に描いた「てんぐの怪獣」を見た熊谷先生が「おまえさんの黒板絵はたいしたもんだ」とほめてくれ、その一言が「人生の励まし」となったのだ。

写真集刊行に合わせ、日芸アートギャラリーで「写真家 熊谷元一」展が開かれ、その会場で下原さんは「黒板絵は人生の応援歌でした。最後の宿題がようやく終わりました」と語り、5年前に101歳で亡くなった恩師をしのんだ。【城島徹】

※城島記者は、昨春、岩波写真文庫『一年生』の中で算数の時間、指で数を数えている子供(下原)のことを「毎日小学生新聞」に記事を書いている。

 

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6・15ゼミ

  1. ゼミ連絡(ゼミ合宿など)
  2. 課題報告 6・8ゼミのもの。3課題

 

課題1・なぜ「網走」か   課題2・車内と自分観察  課題3・振込詐欺について

 

  1. テキスト読み 読むことの習慣化
  2. 社会観察、憲法問題の議論。戦後70年 『生きている兵隊』を考える
  3. 課題、→ テキスト感想 自分か車内観察 9条について

ゼミ合宿、ゼミⅡ、Ⅳ合同 南信州「熊谷元一写真童画館」への旅か

阿智村を撮り続けてきた熊谷元一氏の写真を展示しています。
昭和20年代の写真などがあり、農村の記録としても貴重なものとなっています。
「農村記録写真の村宣言」の村・阿智村にある熊谷元一写真童画館は、郷土を70年にわたって写真で記録し続け、また伊那谷のなつかしい生活を童画で描き続けた熊谷元一の作品を保存、展示しています。さらに館では熊谷の農村生活記録写真を5万枚、データベース化しています。
熊谷元一の記録写真や童画を通して自分たちの子どもの頃にタイムスリップしたり、なつかしい日本の原風景にふれることができるでしょう。思い出の玉手箱、熊谷元一写真童画館にぜひ一度、おこしください。

 

 

 

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6・8課題発表

 

課題1.なぜ『網走まで』か 作者は、なぜ母子の目的地を網走にしたのか。

 

 

創作性を強調するために

 

蓮子あゆみ

青森、函館にするとあまりにも現実的すぎて、創作というより単なるエッセイと思われると思ったのではないでしょうか。あくまでこれは創作なのだという作者の主張。

当時、行くことが困難だった「網走」という場所にすることでフィクションであることを表現しているのでは。

この作品を暇なときに何度か読み返しているのですが、いつも思うことがちがっていておもしろいです。また、定期的に読み返してみます。

 

□小説の神様と呼ばれる人、そうかも知れませんね。

 

 

読者に委ねたのかも・・・

 

中野資久

 

志賀直哉は、「網走まで」を、ある母子と電車で乗り合わせ、そこからの想像で書いたと語っている。そうなんだろう。彼は、淡々と母子の想像を膨らまし、母子を途中下車させた。ならば「途中下車」と題してもよさそうだが、そうはしなかった。きっと志賀直哉は読者に委ねたのかもしれない。結末を読者に委ねたのかもしれない。

 

□読者に委ねる作品。新しい感想です。

 

 

未開の広野は森羅万象の広がり

 

大島賢生

 

「網走まで」が着想された当時、20世紀の初頭では、北海道の開拓は未だ進みきってはいない。旅の行き先をその未開の広野に置くことは、人の一生の時間的広まりを感じさせるとともに、生命、時流、万物の行き着く先へのロマンめいたものを思わせる。宮澤賢治の『銀河鉄道』に近い観点があるのではなかろうか。

 

□未開の「網走」は、万物の行き着く先、は面白いですね。『暗夜行路』彷彿。

 

 

 

 

 

 

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課題2.車内観察Or自分観察 常に何かを観察する習慣をつける。

 

自分観察・朝と夕の目覚め

 

中野資久

 

先日、眠りから覚めて、ふと、時計を見ると5時になっていた。慌てて飛び起きて顔も洗わずに家を飛び出した。駅まで走り、電車に駆け込み、ひと息ついて電車の到着時刻を調べると、同時に落研のけいこに送れる旨を会長に伝えた。電車は6時15分に着くらしい。

確実に6時のけいこは間に合わない。時間通りに着くことを諦めた私は同期にけいこの

教室を聞いた。「知らない」と返信がくる。「けいこはあるのか?」と私。「ある」と同期。「ふざけてる」と思って、そこから返信せず、大学の最寄に着いて、改めて同期に連絡

「今日は、けいこあるんだよね」

「あるよ」

「何時 ?」

「12時間後」

と来た時にははたと携帯の時計を見た。6:15.

そうか、だから酔いつぶれた男が電車に乗っていたのか。

 

 

ある日の車内観察・女子生徒の仲たがい

 

大島賢生

 

高校二年のある時、僕のクラスの女子生徒数名が、たぶん些細なことで、仲たがいをしていたらしい。偶然、彼女たちとは、帰宅の方向が同じで、一緒のバスに乗り合わせた。

5人掛けの最後部座席に数人、中ほどやや前部の吊り皮のところに1人。どうも、そういう仲たがいの仕方らしかった。

僕は「後ろの友だちのところへ、どうして行かないの」と声をかけそうになって、直前で空気を察して止めた。

けれども確か、再び仲良しに戻っていたようだ。

 

□バス観察

 

 

課題2.社会観察・「なぜ振込詐欺はなくならないのか」

 

道徳をあげる危険性

 

大島賢生

 

詐欺等、こういった問題で、結果めいて出てくる単語が「道徳」であるが、それこそが、人間を開き直らせ、自ら考える動機を失わせているように感じる。

 

□そうですね。対策をかえてみる必要がありそうです。

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振込詐欺は親子の情の証

 

中野資久

 

この世に親が子を思う心が亡くならない限り、振込詐欺がなくなることはない。違う視点でこのことを見ると、現代にまだ、親子の情というものがあると確認できる。振込詐欺が亡くなるということは、親が子を思う心が何なったということになるかもしれない。

 

□たしかに、視点を変えれば、そうかも知れません。人間社会の根幹の悪用。それだけに許せませんね。

 

さびしさと、頼られて嬉しい気持ち

 

蓮子あゆみ

 

大人になるとみんな自立して親も戸を離れることが多いと思うのですが、そうなった時って、結構さびしいと思うんです。親も子どもも。

私は、まだ親になった事がないないので、父や母の気持ちはよく分からないのですが、小どもとしては迷惑をあまりかけたくない、心配をそせたくないからと連絡をあまりしなくなることがあります。親は、さびしい心配だからもっと頼りなさいと言ってきます。このことから考えるに、子供が自立して、家族を持って、あまり頼られなくなったご老人(お年寄り)などの詐欺の被害が多いのは、久しぶりに子供に頼られて嬉しい、というのと、久しぶりに連絡してきてくれて嬉しいから、ではないでしょうか。

私もじいちゃん、ばあちゃん、親に連絡してみようかなあ。

 

□話すことがない、は常套句ですが、声だけでいいのです。

 

社会観察  朝日新聞社のアンケートから

 

◆憲法全体をみて、いまの憲法を改正する必要があると思うか。必要はないと思うか。

改正する必要がある ( )

改正する必要がない ( )

・必要があるに○した人に、それはどうしてですか。

自分たちの手で新しい憲法をつくりたいから ( )

第九条に問題があるから         ( )

新しい権利や制度を盛り込むべきだから       ( )

・必要がないに○した人に、それはどうしてですか。

国民に定着し、改正するほどの問題ではないから( )

第九条が変えられる恐れがあるから      ( )

自由と権利の保障に役立っているから     ( )

 

◆憲法第九条「戦争を放棄し、戦力を持たない」について

変える方がよい     ( )

変えない方がよい    ( )

・変える方がよいに○した人に、どのように変えたらよいか。

いまある自衛隊の存在を書き込むにとどめる  ( )

自衛隊を他国のような軍隊と定める      ( )

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◆今後の自衛隊の海外活動について あなたの考えはどれに一番近いか。

海外での活動は一切認めない   ( )

武力行使しなければ、認める   ( )

必要なら武力行使も認める    ( )

 

ゼミⅡ旅日誌

 

4月13日(月) ガイダンス4名(男子2名、女子2名) 授業外1名(男子)

ゼミの目標 DVD(イブニングニュース)観賞。

4月20日(月) 参加3名、後1名。ゼミ誌編集・連絡委員決め。蓮子・大島に。

読むこと → 「精読と多読」『菜の花と小娘』の読み。

書くこと → 「読書について」「『菜の花』感想」「沖縄問題」「小1の記憶」

4月27日(月)→ 参加2名 後1名 課題報告  入試問題実施  『網走まで』

5月11日(月)→ 予定 課題報告、18日ゼミについて DVD観賞と感想

5月18日(月)→ 長野朝日放送取材撮影 ゼミ参加12名(山下ゼミ)

5月25日(月)→ 参加 蓮子、中野 長野朝日放送5・21放映DVD「黒板絵」、

日本テレビ制作(2002)「オンボロ道場再建」

6月1日(月)→ 江古田で会場準備 参加、大島、中野

6月8日(月)→ 参加 大島 中野 蓮子 ゼミについて 『網走まで』題名考。

読む、名作を知る、サローヤンの『空中ブランコ』

6月15日(月)→

 

掲示板

 

課題1.テキスト感想

 

課題2.自分か車内観察

 

課題3.社会観察 日本国憲法、改憲か護憲か

 

 

ドストエーフスキイ全作品を読む会読書会

 

・2015年6月20日(土)時間、2時~4時45分

・東京芸術劇場(池袋)第7会議室

 

 

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編集室 : 原稿、発表したい人は、「下原ゼミ通信」編集室まで

〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 電話047-475-1582 携帯090-2764-6052

メールは toshihiko@shimohara.net

 

 

 

6・15下原ゼミⅡ課題(「書くこと」の習慣化を目指す) 名前

 

 

  1.  テキスト感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2. 車内観察(ある日の電車の車内)か自分観察(ある日の日記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 社会観察「日本国憲法問題」 改憲か護憲か

 

 

 

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