文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.69

公開日: 

日本大学芸術学部文芸学科     2006年(平成18年)11月 20日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.69
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
2006後期9/25 10/2 10/16 10/23 10/30 11/13 11/20 11/27 
     12/4 12/11 1/15 1/22 
  
2006年、読書と創作の旅
11・20下原ゼミ
11月 20日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ1
  1.  ゼミ誌編集委員・ゼミ誌作成決め及び進行状況報告
  2.  テキスト・『城の崎にて』読み(心境小説)
  3. 名作読み『にんじん』「失礼ながら」と社会観察
  4.  回想法・復刻版『少年王者』山川惣治作・画を紙芝居で
     第一集おいたち編 → 全員で
2006年、読書と創作の旅・社会観察
 今週も「いじめ」問題に振り回された週となった。文科省大臣に郵送された自殺予告手紙も16通を越すとみられる。民間テレビでは、寄せられたFAXの多さを自慢している。「いじめたい」という気持は誰にでもある。どんなに心やさしい人であっても、毛虫を嫌ったり、油虫に悲鳴をあげたりすれば、それも立派ないじめである。虫たちからみれば、「なんで・・・」と思うだろう。そもそも人間は、他の動物をいじめ抜いているのだ。殺して食べてもいる。「いじめ」を無くすには、まずそのことを認識することである。
 11月19日(日)の読売新聞に「なぜ、いじめは起こるのか」の世論調査の結果が発表されていたので紹介します。ゼミの皆さんは、まだ他にあるでしょうか。
 ◆最近、「いじめ」によって子どもが自殺する事件が相次いでいます。あなたは、こうした状況になった背景として、どういう問題がとくに大きいと思いますか。次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。
・親が社会のルールを教えていない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64.5%
・親が子供の悩みを把握できていない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・52.0
・教師の指導力や資質に問題がある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48.3
・学校が責任逃れをして問題を隠そうとする。・・・・・・・・・・・・・・・45.0
・教育委員会が学校を指導・監督できていない。・・・・・・・・・・・・・・26.8
・他人の痛みを思いやることができない子どもが増えている。・・・・・・・・54.9
・同級生や友人が見て見ぬふりをする。・・・・・・・・・・・・・・・・・・35.5
・地域や社会全体の風潮が子どもに悪影響を与えている。・・・・・・・・・・37.3
・その他。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.2
・特にない、答えない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.2
【調査方法】▽調査日 11月11、12日 ▽対象者 全国有権者3000人 
▽方法 個別訪問面接聴取法 ▽回収 1757人(58.6%)
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.69 ―――――――― 2 ――――――――――――――
 


車窓雑記
 
年末までの授業予定
 光陰矢のごとし。2006年もあと僅かとなりました。ゼミ誌原稿は、初稿を終え、二稿を待つばかりです。気分的には芸祭も終わり、ちょっと気の抜けた日々ですが、終わりよければ、全てよし!です。頑張りましょう!!年末までの授業は、下記の計画で行います。
12月11日(月)ゼミは合同で行います
 毎年、12月最後のゼミは、山下先生指導の文芸研究実習(清水教授)と合同します。昨年は、実習生の『風の又三郎』研究発表を聞きましたが、今年は、下原ゼミも発表に加わります。発表は、紙芝居上演です。
 芸術の真髄は他者に見てもらう、ということです。これは自然は何のためにあるのか、と同じことです。いくら山河が美しくとも、夕陽がすばらしくとも、夜空の星々がキラめいても人間がいなければ無です。故にこの宇宙は、人間がいるから存在する。そんな驕りももできるのです。絵画も音楽も映画も小説も観客がいなければ必要ありません。観客がいても、興味をもって、面白いと思って観てくれなかったら、それも無です。
 発表の紙芝居上演は、時間の関係でどこまでできるかわかりませんが、皆で分担して観客に、もっと見たかった。そんな気持を起こさせましょう。語りは間のとり方が重要です。そのへんを注意して練習してください。
これからのゼミ予定
11月20日(月)文1教室
       ▽授業内容 1.ゼミ誌作成進行状況の報告
             2.テキスト・名作読み・社会観察「いじめ問題」
             3.紙芝居稽古『少年王者』「おいたち編」
11月27日(月)文1教室
      ▽授業内容 1.ゼミ誌作成進行状況の報告
            2.テキスト・名作読み
            3.紙芝居稽古『少年王者』「おいたち編」
12月 4日(月)文1教室
      ▽授業内容 1.名作読み『注文の多い料理店』
            2.紙芝居稽古『少年王者』「おいたち編」
12月11日(月)文芸研究実習と合同で行います。(デザイン科の学生も参加予定)
      ▽授業内容 文芸研究実習生・・・宮沢賢治作品『注文の多い料理店』発表
            下原ゼミ・・・・・・紙芝居上演・山川惣治画・作『少年王者』
            デザイン科・・・・・参加
2007年
1月15日(月)文1教室
      ▽授業内容 1.ゼミ誌作品の批評&感想発表
 
1月22日(月)文1教室
      ▽授業内容 1.ゼミ誌作品の批評&感想発表
            2.ゼミまとめ、前期・後期を振り返って
 
―――――――――――――――――― 3 ―――――――文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69
11・20ゼミ
11月20日のゼミは次の要領で行います
1. ゼミ雑誌作成進行状況の報告(ゼミ誌編集委員)
2 テキスト『城の崎にて』・名作『にんじん』読み
3 社会観察・人間の謎「いじめ問題」について考える
4. 紙芝居稽古 回想法・山川惣治作・画『少年王者』(紙芝居稽古) 時間まで
  1.おいたち編(間合いに注意、演技性をみがく)
1.ゼミ雑誌作成過程報告
 先のゼミで、大幅に書き直す人が続出したので、懸念されましたが16日(木)に全員の初稿がそろったようです。下原も速達で郵送しました。ご苦労様でした。あと二稿は30日に印刷者に直接手渡す旨を聞いています。後、もう少しです。皆で協力して刊行し納品期限に間に合わせましょう。
◎ ゼミ誌発行までの予定です。以下の手順で進めてください。
1.  11月16日現在、初稿は稲栄社に郵送済み。
2.  編集委員は、皆と協力して題字、表紙、帯を決める。印刷会社と、希望の
   装丁やレイアウトを相談しながら編集作業をすすめる。
3.  11月30日二稿の校正を手渡す。
4. 12月15日(月)はゼミ誌納品期限です。厳守!!
5. 見本誌を出版編集室に提出してください
6.  12月下旬までに印刷会社からの【請求書】を出版編集室に提出してください。
注意事項!!
以下の点に注意してください。
◎ ①【ゼミ誌発行申請書】、②【見積書】、③【請求書】以上3種類の書類が提出されない
  場合はゼミ誌の発行はできません。補助金の支払いも認められません。
  11・20日現在は、見積書提出・初稿郵送済みです。
ゼミ誌発行期限は、12月15日です。
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 話題 読売新聞11月19日(日)
林真理子 青山学院大で講演
 読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環である「読書教養講座」(主催=活字文化推進会議 青山学院大)の公開講座が18日、東京・渋谷区の青山学院大で作家の林真理子さんを講師に迎えて開かれ、約7000人が参加した。
 林さんが「本に魅せられて」と題して自身の体験を踏まえながら読書のすばらしさについて話した。続いて嶋田順好同大教授と対談し、「たくさんの本を読んで輝いている人になってください」と学生たちにエールを送った。
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2.テキスト&名作読み
『城の崎にて』読み
 志賀直哉の観察眼は、車中外でも鋭い。『城の崎にて』は、人間以外を観察した名作です。昆虫や小動物の死に向けられた目。森羅万象の運命を感じさせる心境作品になっている。
『城の崎にて』etc…
 この作品は、温泉場で見たことをありのまま書いたといわれる。と、いうと小説ではないのか、ということになるが、れっきとした小説である。しかも名作の仲間入りしている。なぜか。そのへんのところは、草稿と合わせて読むとわかってくるのでは・・・。事実だけれど創作。創作だけれども事実。まさに志賀作品の真骨頂である。
 この作品は、1917年(大正6年)5月1日発行の『白樺』第8巻第5号に発表された。
「山の手線の電車にはね飛ばされてけがをした。そのあと養生に、一人で但馬の城の崎温泉へ出かけた。・・・」冒頭の書き出しだが、実際、日記にこう書いている。
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8月15日 1913年
 病院。かえって、『出来事』のしまいを書き直して出来上がってひるね、伊吾来る。起きてそれを読む。
※ この夜、伊吾、すなわち里見と散歩に出て、その帰りに山の手線の電車に後からはねとばされ、怪我をする。
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「創作余談」で作者はこう述べている
 これも事実ありのままの小説である。鼠の死、蜂の死、いもりの死。皆その時数日間に実際目撃した事だった。そしてそれから受けた感じは素直に且つ正直に書けたつもりである。いわゆる心境小説というもので余裕から生まれた心境ではなかったか。(志賀)
 また「出来事」を書きあげたその日の夜、電車にはね飛ばされ、ひどい怪我をしたのだが、幸いにも危ないところを助かり、「この偶然を面白く感じ」、「この怪我の後の気持ちを書いた」のが『城の崎』である、と語っている。
名作読み・ルナール作「にんじん」
「にんじん」とは何か
 ルナールの紹介と翻訳の日本における第一の功労者は岸田国士である「にんじん」の翻訳も、氏による名訳がある。この岸田国士の「にんじん」の見解は
「いったい、ルナールは、どういうつもりでこの作品を書いたのだろう。
言うまでもなく、彼は、自分の少年時代の苦い追憶を、ことに、異常な性格をもつ母親と、その母親をどうしても愛することのできなかった、そして、その原因は母親の方にばかりあるのではないことを知らなかった自分との宿命的な対立を、いくぶん皮肉をまじへて、淡々とユーモラスに書いてみたかったのである」としている。
 しかし、この見解に対して詩人の宗左近は、解説で
 はたして、そうであろうか?とりわけ、「にんじん」とその母親とは、「宿命的な対立」をしていたのであろうか?
と、疑義をなげかけている。  角川文庫『にんじん』「にんじんの秘密」から
20日は「失礼ながら」の読みを行います。
 ―――――――――――――――――― 5 ――――― 文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69
 人間の謎
3.社会観察「いじめ問題」
 いま、社会では「いじめ」が大きな問題になっています。「いじめ」は昔からありましたが、今日このように深刻になったのは、「いじめ」の低年齢化と自殺をする子供が増えたからです。なんとか自殺を止めたい。そのことで昨今、日本中が頭を悩ませている。先日、教育基本法改正案が通過しましたが、法律で「いじめ」を止めさせることは不可能のように思います。なぜなら最終的には死刑という厳しい法律があっても、犯罪は止むことがないからです。毎日のように殺人事件が報じられている。
 「いじめ」をやめさせるには、まず「いじめ」を知ることです。日本の歴史で「いじめ」の有名なのは、もうすぐ12月14日が近づいてきますが、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件の発端です。芝居では赤穂藩の殿様・浅野内匠頭長矩(たくみのかみのりなが)は、吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしなか)から勅使接待のことで意地悪され、それが原因でとのことです。本当なら立派な「イジメ」です。村八分という言葉がいつごろからあったのか、知りませんが、集団のイジメも結構、昔からあったのです。戦前、戦中は、軍隊でイジメが横行したと聞きます。野間宏の『真空地帯』は、それを描いた小説です。戦後、「いじめ」は日本においては「シゴキ」という言葉に代わります。運動部にこの言葉がよく使われていました。とくに野球部から、この言葉を聞きました。当時は、なにかスポーツを強くするための必要悪のように思われていました。いまでも、それはつづいているかもしれません。ときどき新聞でみかけます。この「シゴキ」という言葉で、私の記憶にはっきり残っているのは1965年に起きた東京農大ワンダーフォーゲル部の「シゴキ」による死亡事件でした。1年生の部員が死んだのは、山登りの訓練最中でしたが、先輩たちからの執拗なイジメが原因でした。事件は大きく取り上げられ、社会問題にまでなりました。当時、大学の体育部は、一度入部するとなかなか退部させてもらえないところがありました。が、この事件を契機に、晴れて退部できるようになりました。しかし、しばらくして今度は拓殖大学で空手部の学生が「シゴキ」で死にました。学長だった元首相の中曽根さんが責任とって辞任しました。もっとも、こんな事件があったためか、「シゴキ」は、大学から影を潜めました。その後は、高校、中学、小学校と下に移っていったのかも知れません。大人社会、軍隊組織(役所・会社)、大学、そして高校、中学、小学校。どこにでもある「いじめ」。人間は、なぜ他者を生存のためでもないのにいじめるのでしょう。大きな謎です。
 
「いじめ問題」について、話し合ってください。
A.昨今の大きな社会問題となっている「イジメ」について、どう思うか。
  関心ない   関心ある   
B.これまでに他者を「いじめ」たことはありますか。
  
  ある   ない   わからない
  
  ※「ある」の人は、どんなことで・・・・
C.「イジメ」られたことは?
  ある    ない
  ※「ない」の人は、どんなことで・・・・
D.「イジメ」や自殺を防ぐのに、どうしたらいいと思いますか。
  「ある」人は、どんな方法か、手段か。            
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69―――――――― 6 ――――――――――――――――
4.回想法・紙芝居稽古 12月11日上演に向けて練習してください
山川惣治 – 絵物語作家。福島県出身。 (1908年2月28日~1992年12月17日)
■代表作 『少年王者』『 少年ケニヤ』『 荒野の少年』がある。
紙芝居のポイント
○ 10・30ゼミでは、佐藤翔星さんが挑戦しました。進んでやってみてください。
○ 出席者全員に分けてやってみましょう。他の人のを観ると、長所短所がわかる。
○ 重要な点は、観客をいかにして引き込ませるかにある。物語るよう工夫しましょう。
※ 棒読みにならないように間に注意しましょう!
2006年、読書と創作の旅 読書の秋
  読書の秋予告
 来週の「読書の秋」は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』を読みます。12月11日、山下先生指導の実習生の発表を聞くので、前もっての準備です。
 この作品は、大正10年11月10日作となっている。大正13年発行。
「二人の青年紳士が猟に出て路を迷い『注文の多い料理店』に入り、その途方もない経営者から却って注文されていたはなし。糧に乏しい村のこどもらが、都会文明と放恣な階級とに対する止むに止まれない反感です。」(全集第四巻所収)
 宮沢賢治作品については、文芸学科の清水正教授による作品論が多数出版されています。この『注文の多い料理店』の評論は1991年10月10に出版された「宮沢賢治を読む『注文の多い料理店』の世界」があります。本書帯で、この評論は「表層の一層の底にさらなる層が次々と現出する賢治童話の多層構造世界――ドストエフスキー、ハイデッカー、サドの哲学、ヨハネ黙示録、唯識仏教、そして晩年の『銀河鉄道の夜』等を踏まえて『注文の多い料理店』とは何かを解謎する本格長編評論!」と紹介されている。
清水正著(定価2000円鳥影刊 星雲社発売)
 
注文の多い料理店(宮沢賢治作・谷川徹三編)紹介
 二人の若い紳士が、すつかりイギリスの兵隊の形をして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云ひながら、あるいてをりました。
「ぜんたい、ここらの山は怪しからんね。鳥も獣も1疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタァーンと、やって見たいもんだなあ。
「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに二、三発お見舞ひまうしたら、ずいぶん愉快だろうねえ。くるくるまはって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」
 それはだいぶ山奥でした。案内してきた専門の鉄砲打ちも、ちょつとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。
 それに、あんまり山が物凄いので、その白熊のような犬が二疋いっしょにめまいを起こして、しばらくうなって、それから泡を吐いて死んでしまいました。
「じつにぼくは、二千四百円の損害だ」と一人の紳士が、その犬のまぶたを、ちょつとかえしてみて言いました。
「ぼくは二千八百円だ。」と、もうひとりが、くやしそうに、あたまをまげて言いました。
(原作冒頭のみ紹介)
本書の読みと評は11月27日、12月4日に行います。
 ―――――――――――――――――――― 7 ――――文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69
☆ 憲法改正について (現行憲法を何度でも読んで考えてみましょう)
 安倍政権に代わって憲法改正問題がより現実的になっています。そこで、この問題を観察してゆきます。下記は、注目されている現行憲法です。
 
前文について
【現行憲法】
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれら子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に在することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われわれはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、じこくのことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
現憲法の第二章【戦争の放棄】
 
第九条 ① 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、武力によ
       る威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを
       放棄する。
     ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国
       の交戦権は、これを認めない。
●政府(自民党)草案の第二章はこのようです
 第二章【安全保障】
 
 第九条(平和主義) (現憲法の一項と同じ)
 第九条の二(自衛軍) 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣
 総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。
2 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
3 自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
第二項に定められるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69――――――――8 ―――――――――――――――――
11・13ゼミ報告
11月13日のゼミは、6名参加でした。(順不動・敬称略)
 猿渡公一   鈴木秀和   高嶋 翔  中川めぐみ
 神田奈都子  大江彩乃
    
司会・高嶋 翔さん
1.ゼミ誌について → 初稿の配布 12月15日の納付までについての対策の話し合い。
 大幅変更希望者続出でピンチ。編集出版室からは、原則15日の指導あり。
 この問題、16日、郵送でギリギリセーフか。
2.社会観察・提議「二人の女子大生は、なぜ校舎の14階から飛び降りたのか」
 後に「人生に悔いはありません」との書置きあり。
 「同性愛の行き詰まり」「男女間のもつれ、三角関係」「同情で」「単位不足」「流行の
  集団自殺」「二人とも病気で」
いろいろな推定がありました。Kさんの「先輩にそういう人(落ち込む人)がいて、付き合っていると、自分もその落ち込みにはまりそうで怖かった」という話が、気になりました。火に交われば赤くなる、といいますが、人間は、悪い傾向にそれがあるようです。友人に、そんな人がいたら、観察者として接しましょう。それが、その人を助けることにもなると思います。
3. 回想法・紙芝居稽古 → 時間の都合でできませんでした
掲示板
ドストエフスキー関連
■ドストエーフスキイ全作品を読む会第217回「読書会」
月 日 : 12月9日土曜日 午後2時00分~4時45分
会 場 : 東京芸術劇場小会議室7
報告者 : 近藤靖宏氏 作品『賭博者』
■ドストエーフスキイの会第177回例会
月 日 : 2007年1月13日土曜日 午後6時00分~9時00分
会 場 : 千駄ヶ谷区民会館
報告者 : 田中元彦氏
題 目 : ドストエフスキー作品の自殺について
                                 詳細は下原まで  
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編集室便り
☆課題原稿、社会評、創作など歓迎します。下記の郵便住所かメール先に送ってください。
「下原ゼミ通信」編集室の住所〒274-0825 船橋市前原西6-1-12-816 下原方
  メール: TEL・FAX:047-475-1582  toshihiko@shimohara.net
☆本通信はHP「土壌館」に掲載されています。
―――――――――――――――― 9 ――――――――文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.69
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.68――――――――10 ―――――――――――――――――
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   特集・チェーホフの現在 座談会・ドストエフスキー派から見たチェーホフ
             清水 正 下原敏彦 下原康子 横尾和博
    創作・架空夜話「ある元娼婦の話」下原敏彦
1890年6月26日、アムール河口の町に着いたチェーホフは、日本人娼婦と一夜を共にする。その夜、青年医師であり新進作家でもあるチェーホフは遊女と何を語り、何を考えたのか。ドストエフスキーへの懐疑と尊敬。そして明治維新を成し遂げた日本への憧憬と興味。謎に満ちた若き文豪のサハリン行の謎がここに明かされる。
☆雑誌・別冊『國文学』特集号 10月20日発行 定価1575円
『ギャンブル』破滅と栄光の快楽
 下原敏彦「ドストエフスキーとギャンブル」
文豪を苦しめたルーレット賭博とは、何だったのか。突然の賭博熱解消の謎は。『カラマーゾフの兄弟』に秘められた文豪のメッセージとは。あの「ダヴィンチ・コード」をはるかに凌ぐ人類救済の謎解きがここからはじまる。
文芸研究Ⅱ下原ゼミNo.68――――――――16 ―――――――――――――――――

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