文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.279

公開日: 

 

 

日本大学藝術学部文芸学科     2015年(平成27年)12月7日発行

 

文芸研究下原ゼミ通信No.279

 

BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN

編集発行人 下原敏彦

9/28 10/5 10/19 10/26 11/9 11/16 11/23 11/30 12/7 12/14 1/18 1/25

2015年読書と創作の旅

 

熊谷元一研究&志賀直哉

 

12・7下原ゼミ

 

志賀直哉読本   3ゼミ合同発表会に向けて

 

12・14発表台本完成で、初稽古 11・30ゼミ

 

11・30ゼミは、12・14、3ゼミ合同発表会で演ずる台本(脚本・大島)が完成したことから初稽古を行った。配役は、次の通り。

 

演題・范の犯罪

 

はじめに ―――― 中野貴久

ナレーション ――― 大島賢生

裁判長 ――― 蓮子あゆみ

范(被告) ――― 中野貴久

団長(証人) ――― 大島賢生

刑事(証人) ――― 大島賢生

ピエロ(証人) ――― 大島賢生

傍聴人(裁判員) ――― 観客

 

あるサーカス団で曲芸の最中に一人の団員が死んだ。

演目・スローインク・ナイフ(人を立たせてナイフを投げる)の演武中、ナイフ投げが投げた4本目のナイフが、的役の女役者の右頸部に突き刺さったのだ。女役者は、即死。目撃者は、サーカス団員はじめ観客多数。が、女役者とナイフ投げ曲芸師が夫婦で、不仲だったことから、事故か故意かわからなくなった。果たして真相は…裁判を再現する。

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課題報告  11月30日(月)提出(11・16配布分)

 

なんでもない一日      蓮子あゆみ

 

布団から抜け出して、テレビを点けた。ちょうどよいタイミングでお天気コーナーがはじまる。なんだか今日は寒い。ちょつと風邪をひいてしまったかも知れない。北海道ではマイナス10度以下、雪も振っているようだ。

春頃も秋も、マイペースで変わっていったのになあ。もう師走、本当に走って、冬がやって来てしまった、と思った(感じた)朝だった。

 

志賀直哉の『或る朝』は、祖父の3回忌の朝の出来事。起こしにきた祖母と、眠いのでぐずる自分観察。

 

 

車内観察

 

幸せなサラリーマン        蓮子あゆみ

 

11時代の帰りの電車の中で、くたびれたサラリーマンがよだれをたらしながら寝ている。手に指輪があるから結婚していると見える。きっと子どももいるのだろう。女の子だろうか、男の子だろうか。休日は子どもと遊んで、平日は会社に向かう。

「ねえ、パパ、これ買って!」と、子どもにねだられる姿が浮かんでくる。

きっとこのサラリーマンは、買ってあげるんだろう。優しそうな人に見えるし。ちょつと悲しくなってきて、外の風景に目をやる。マンションの部屋には、ぽっぽと明りが灯っている。

このサラリーマンが家に着くころにはへやからいい匂いがして、部屋には光があふれているのだろう。私は、これから真っ暗な部屋に帰らないといけない。

いいなあ、ちょつとだけこのサラリーマンが幸せそうに見えてきたおなかがすいたな。

お疲れさまです、サラリーマン。

 

志賀直哉『出来事』は、真夏の都電の車内。10人ばかりの乗客は、暑さでぐったりしている。だらしなく眠りこけている人もいる。

 

 

ゼミ誌情報 ◎ゼミ誌『 熊谷元一研究 No.2 』刊行

 

特集 一年生 昭和28年、ある山村の小学一年生観察

 

2015年度の文芸研究Ⅱにおける成果の一つとしてゼミ誌『熊谷元一研究 2』の作成を大島、蓮子、中野編集委員は、すすめてきたが、予定通り刊行できる見通し。

このゼミ誌には、8月ゼミ合宿で熊谷の故郷・長野県昼神温泉郷を訪ねた感想や、各編集委員の創作、熊谷が撮った一年生の1年の学校行事などが掲載されている。

 

テレビニュース 長野朝日放送は11月25日(水)午後6時のニュースで

 

長野朝日放送は、取材当日の25日イブニングニュースで、黒板絵展を紹介した。

 

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黒板絵情報  あの黒板絵写真展が、熊谷元一の故郷で

 

黒板絵写真展開催期間  44作品が展示(数点が江古田で未展示の作品)

(長野県下伊那郡阿智村 ℡0265-43-4422 会場・熊谷元一写真童画館アートギャラリー)

 

2015年11月25日(水)~ 2016年3月7日(月)

 

地元マスメディアが注目

 

今回も、マスメディアが注目、地元テレビ局、地方新聞各社が、取材に訪れた。

 

☆  テレビ長野朝日放送 11月25日(水)午後6時15分のニュースで

 

中日新聞・東京新聞 11月26日(木)

 

☆  南信州新聞 11月27日(金)

 

☆  信濃毎日新聞 11月28日(土)

 

右・写真 25日テレビ長野朝日放送から

取材を受ける下原。この日の

夕方、ニュースで

下・写真 黒板絵展の初日、入館者と。

(南信州・熊谷元一写真童画館にて)

撮影者・佐々木賢実

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地域新聞での掲載記事紹介

 

黒板絵展は、地方紙でも連日、報道された。6月、日藝展では、朝日、読売、毎日が掲載。

 

中日新聞 2015年11月26日

 

 

中日新聞・東京新聞は、11月25日(水)黒板絵展の初日に来館、26日(木)の新聞紙上で紹介。上、撮影と記事は、服部記者。

 

 

 

 

 

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南信州新聞 2015年11月27日

 

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信濃毎日新聞 2015年11月28日

 

黒板絵写真展開催

 

長野県下伊那郡阿智村昼神温泉郷で

 

11月25日(水) ~ 2016年3月7日(月)

 

交通・バス 新宿西口高速バス乗り場・飯田行き → 4時間 高速バス停「伊賀良」下車

 

バス停「伊賀良」・駒場行き、昼神温泉行き → 20分 → 駒場 → 昼神温泉郷

タクシー(りんごの里)→ 昼神温泉郷

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新刊ニュース   新カラマーゾフの兄弟 (上・下)

亀山郁夫著   評 横尾和博 文芸評論家(北海道新聞2015・12・5)

(河出書房新社 上・2052円、下・2268円)

<略歴>
かめやま・いくお 49年生まれ。ロシア文学者。

名古屋外国語大学長。

 

 

神なき時代の価値提起

不穏な物語だ。全編をロシア語のカラマーゾフの原義「黒く塗る」を意識して、暗黒と不安神経症的なシーンが覆っている。原作を現代日本に置き換えた、登場人物たちの魂の遍歴譚(たん)である。

ドストエフスキーは一種の権威で、その名を書いたお札(ふだ)を出せばみなが一目置く。そのアカデミズム化を苦々しく思っていたが、本書の出現に拍手。著者はロシア文学者であり、いまさら小説など書かずとも功績は十分評価されている。ではなぜ小説を書いたのだろう。

ドストエフスキーの原作は強欲な父、独特のキャラクターをもつ3人の兄弟、父の私生児と噂される男、それに奔放で自尊心の強い女性、聖職者、子どもたちなどが絡み、父親殺しの謎を追う哲学的な小説。「大審問官」という神の存在をめぐっての一章も有名だ。

本書は東京の黒木家が舞台。表面的には父親の死をめぐる遺産相続や愛憎、そしてカルトの問題を描いていく。著者の等身大であるKという大学教授の手記と、黒木家に関わる人々の物語が章ごとに入れ替わる構成である。時制はオウム事件、阪神大震災、そして戦後50年の1995年。その13年前に亡くなった父親の他殺説が流れるなかで、遺産や女性をめぐる兄弟間の思惑や葛藤が交錯し、ミステリとしても堪能できる。

圧巻は「神がいなければ、すべてが許される」とのイワン・カラマーゾフの考え方が執拗(しつよう)にリフレインされ、父親殺しから現代の父性とは何か、を問う。父性とは家族だけではなく国家(共同体)や大企業、権力、権威を象徴。父への反逆を、指嗾(しそう)(そそのかす)と黙過(知っていながら黙って見逃す)として考察し、著者の父への思いや自伝的要素を組み込む。これが執筆のモチベーションである。

本書は神なき時代、偽物の自由が横行する現代にあって、思索の意味や価値を読者に提起している。ドストエフスキーへの先入観がなく、衝撃の洗礼を受けたことがない若い世代に読んでほしい。

 

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時代観察・1968年 2015年、世界は、テロの時代

 

ルポ・1968アジアの旅② (47年前の青春)

 

 

フランス定期貨客船「ラオス号」の船上にて

カンボジア編② 次号掲載

 

ゼミ・文芸研究Ⅱ  後期後半の下原ゼミ

 

ゼミⅡ後期前半の記録

 

□  9月28日 参加 大島 夏休みの過ごし方、司馬遼太郎『燃えよ剣』談話。

□  10月 5日 参加 中野、蓮子、大島 志賀直哉『范の犯罪』、模擬裁判について

□  10月19日 参加 大島 模擬裁判とゼミ誌について

□        大島―ゼミ通信、メールでゼミ誌原稿の添付するが不備、着信せず。

□  10月26日 大島、蓮子、中野 テキスト『剃刀』を輪読 ゼミ誌報告

□  11月 9日 大島脚本半分読み合わせ、ロシア継子殺人未遂事件についての裁判

□  11月16日 未完台本読み合わせ 志賀直哉観察作品読み

□  11月30日 全員参加 完成台本の読み合わせ 12・14に向けて

長野県阿智村60周年事業

 

19回熊谷元一写真賞コンクール募集テーマ決定!!

 

2016年のテーマは「阿智村」・「祝う」です。

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