文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信No.296

公開日:  最終更新日:2016/10/03

日本大学藝術学部文芸学科     2016年(平成28年)9月26日発行

 

文芸研究下原ゼミ通信No.296

 

BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN

編集発行人 下原敏彦

9/26 10/2 10/17 10/26 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5 12/12 2017年 1/16 1/23

 

熊谷元一研究&テキスト作品(志賀直哉他)

 

2016年読書と創作の旅

 

  1.  2016年夏休み観察 「台風に翻弄された夏」「ある日の電話」
  1.  ゼミ誌(目次)、ゼミ合宿について

 

  1.  テキスト DVD NHKドキュメンタリー「ある山村の昭和史」

写真家・熊谷元一 中国残留孤児の帰国

9・26下原ゼミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年の夏観察

 

台風に翻弄された、ことしの夏

 

ことしの夏は、都知事選挙を皮切りに騒々しい出来事がつづいた。メダルダッシュのリオオリンピック・パラリンピックは、楽しい騒ぎだったが、あとは疑惑にまみれた騒ぎだった。目下、魑魅魍魎が跋扈する都庁の怪は、ますます混迷を深めている。が、総じて見れば相次ぐ台風に翻弄された夏であった。

このなかで、一番のショックは、やはり8月終盤に予定していた、私たちのゼミ合宿中止である。Uターンしたノロノロ台風に振り回された挙句の決断となった。(実は、昨年6月、南信州を旅したとき大雨と土砂崩れにあい上り路線が閉鎖された。そのため、名古屋にでて新幹線で帰って来た)台風は、微妙に逸れて直撃とはならなかった。が、ロープウェイは停止していることや地盤の緩みを不安視すればこの決定も止む無しとすることにした。

つぎの日の快晴、強行すれば…の悔いはあったが、周囲や学校から「何もなかったことが、良かったことです」との言葉にあきらめをつけた。晩秋や冬は、もっと星がきれいだ。

ある朝の電話

 

なんともスッキリしない、今年の夏であったが、それでもよいことを一つあげるとすれば、ある朝、かかってきた一本の電話のことである。見ず知らずの人とかわした2~3分の会話。それがよいことかどうかはわからないが、うれしいことであった。もしかしたら私の70年の人生のなかで、記憶に残る出来事の一つになるかも知れない。

 

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8月半ばだった。昼近い、ある朝、我が家の電話が鳴った。この時間、電話をかけてくるのは、たいてい息子の嫁さんか、保険会社か墓地勧誘である。近くにいる息子夫婦は、急な用事のとき、孫の子守りを頼みに電話してくる。このときも、てっきりそうかと思った。1歳半になる孫は、くれば疲れるが、来ないと寂しい。この一週間、顔をみてない。

「はい、もしもし」

威勢よく受話器をとった。

男性の声だった。はじめなにをいっているのかわからなかった。はっきりした力強い声だが、イントネーションが違う。いわゆるカタカナ言葉なのだ。

なんだろうと思う前に不安がよぎった。もしかしてオレオレ詐欺。我が家には、最近2度、息子を名乗った若い男から電話がかかっていた。かすれ声で「ノドが痛い」と訴えるのだが、それとも違うようだ。あの声か、確かめようと思っているあいだにも、受話器から呼びかける声がきこえてくる。耳をすますと

「シモハラトシヒコセンセイノオタクデスカ」

こう言っているようにも聞こえた。

電話で「センセイ」と呼ぶのは、学校か、柔道関係者しかいない。学校は、先日までゼミ合宿中止の後始末で、なんどもやりとりしている。が、担当者は、女性だ。では道場の入門者かもと思った。カタカナ言葉は、春先、アメリカ人の英語教師が柔道を習いたいと電話してきたことがある。が、彼女も女性だった。不安はあったが、とにかく返事した。

「はい、私ですが」

「アッ、センセイデスカ、シツレイシマシタ」

相手は驚いて言った。

なれてきたせいか、意味がわかるようになった。

「ワタクシ、カナダタイシカン○×でアメリカタイシカンの□×○デス」

そう言ったあと、突然

「カノウジゴロウトドストエフスキイヨミマシタ、センセイがカカレタンデスネ」

と言った。

「はあ?!そうですが」私は、気の抜けた返事をした。

いきなり嘉納治五郎とドストエフスキーといわれても、どう答えてよいかわからなかった。

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○ゼミ誌原稿の集稿状況はどうでしようか。

 

ゼミ誌・熊谷元一 No.3 (仮)目次

 

はじめに 下原ゼミについて「個人の完成」

 

Ⅰ 熊谷元一研究

 

・熊谷元一とは何か  ・発見の新資料報告

 

・年譜  ・作品 出版 写真童画展

 

特集【熊谷元一と写真】  『一年生』の写真感想

 

・浦上透子   ・須川藍加  ・鈴木優作

 

Ⅱ ゼミ課題報告 書くことの習慣化

 

【社会観察】

 

・浦上透子   ・須川藍加  ・鈴木優作

 

【自分観察】

 

・浦上透子   ・須川藍加  ・鈴木優作

 

【テキスト観察】

 

・浦上透子   ・須川藍加  ・鈴木優作

 

Ⅲ 自由創作・エッセイ

 

・浦上透子 「  」

 

・須川藍加 「  」

 

・鈴木優作 「  」

 

・下原敏彦 「計根別まで」10月2日提出

 

 

○ゼミ合宿どうしますか。 

 

実施 授業のない祝日前後か、冬休み (下原ダメな日11月3日、13日14日)

 

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法政大学国際文化部、阿智村など南信州研修報告の紹介

同大の高柳教授は、毎年、飯田・下伊那地区の研修を行っている。以下はその日程と内容

 

2016年度 SJ国内研修  9/19/8 78日  実施版

 

日目 学 習 内 容 午 前  午 後  夕方~夜 備 考
19/1(木)

 

移動飯田線乗車体験平岡ダム見学

飯田市内見学

豊橋経由、飯田線乗車車窓から飯田線建設時の労働の苦労を追体験

 

平岡ダム見学と、建設にあたって犠牲になった中国人・朝鮮人・欧米人戦争俘虜の慰霊碑訪問 

飯田駅の観光案内所で、必要なパンフ類を入手

ホテルにチェックイン

市立図書館にある必要な郷土資料の帯出 

川本喜八郎人形美術館見学

 

ホテルオオハシ飯田1泊目(旧館) 
29/2(金) オリジナル映像視聴阿智村訪問 飯田市美術博物館見学(屋上展望台も) 

途中、プラネタリウムで以下の希望4作品を予約投影(「山都いいだ」12分、「人形劇のまち飯田」12分、「菱田春草の青春」13分、「飯田のりんご並木」10分)

バスで阿智村駒場に行き、山本慈昭和尚ゆかりの長岳寺見学 

満蒙開拓平和記念館を、解説つきで見学

 

タクシーで昼神温泉に行き、熊谷元一写真童画館見学

バスで飯田に戻る  ホテルオオハシ飯田2泊目(旧館) 
39/3(土) 若者の文化活動に関するレクチャー受講多文化共生施設での交流活動 レクチャー①桑原利彦さん「飯田を支える若者たちの文化活動」、まちづくりなどに意欲的に携わる高校生たちとも交流 白山町に行き、「Hand in Hand 和楽」(吉澤裕美子さん主宰)の日本語教室参加 近くの愛宕神社の秋季例大祭を見学(山車、花火) ホテルオオハシ飯田3泊目(旧館) 

 

49/4(日) 自由行動日 事前に決めたテーマにしたがって、個人で調査・見学を実施(休養も)事前の希望により、教員もしくはボランティア補助員が同行 同左 同左 ホテルオオハシ飯田4泊目(旧館)希望者が、近くの吾妻町教会で日曜礼拝に参加

この日は「飯田市平和祈念館資料室」の開館日

 

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9月2日に阿智村入り、熊谷元一写真童画館と、満蒙開拓平和記念館などを見学している。

 

 

59/5(月) 下伊那1泊旅行1日目山村留学施設での交流 飯田線で天竜峡に行き、唐笠港まで天竜ライン下り乗船 

唐笠から、だいだらぼっちの送迎車で泰阜村役場表敬訪問、副村長以下が対応

泰阜村の満蒙開拓団犠牲者の慰霊碑見学(犠牲者数:約650人)

だいだらぼっち着、昼食

「けもかわプロジェクト」の井野春香さんによる鹿革クラフト体験講習 

歩いて泰阜村立小学校へ行き、「学校美術館」見学

 

子どもたちと一緒に夕食づくり韓国班:焼肉

中国班:卵とトマトの炒め物+キャベツの炒め物

だいだらぼっち泊
69/6(火) 下伊那1泊旅行2日目地域おこし協力隊経験者たちとの交流 子どもたちがつくってくれた食事で朝食 

だいだらぼっちを辞し、山道を通って、秘境駅で有名な田

本駅へ(徒歩以外不可)

 

飯田線で温田駅に行き、阿南病院裏の「おどもカフェ」へ

10:30~11:10 レクチャー②経営者で前阿南町地域おこし協力隊員の尾崎真理子さん「カフェを始めてみて」

11:20~12:00レクチャー③阿南町地域おこし協力隊員(和合担当)の飯野悠子さん「阿南町和合の地域のこし」

「おどもカフェ」で、五平餅づくりを体験し、それで昼食 

飯田線で飯田に戻る

 

ホテルで、明日の成果発表会の最終準備

明日の成果発表会の最終準備(継続)  ホテルオオハシ飯田5泊目(新館) 
79/7(水) 地元高校生との交流と研修の総括 タクシーで飯田風越高校に行き、国際教養科2年の生徒たちと交流①個人の成果発表(午後の予行演習)

②5つのグループに分かれての交流・話し合い

午後からの成果発表の最終準備 

市公民館で、研修成果発表会開催

 

法政の卒業生たちに呼びかけて、研修全体の慰労会  ホテルオオハシ飯田6泊目(新館) 
89/8(木) 中央アルプス見学(予定)帰京 飯田線で駒ケ根へ行き、専用のバスとロープウェイで3000m級の中央アルプスを見学する予定が、この日は台風から変わった温帯低気圧の影響で、天気が不安定。悪天候の中を無理することはないと判断して断念、駒ケ根発のチケットを飯田発に変更 バスタ新宿で早めに解散

 

 

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芥川喜好読売新聞編集委員(日藝講師)阿智村が出した『プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争』(勉誠出版)を読む。8月27日

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芦川進一著『カラマーゾフの兄弟論』(河合文化教育研究所)を読む

 

 

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熊谷元一研究

 

□9月26日(月)映像で読む熊谷元一 昭和48年(1973)

 

テキスト DVD NHKドキュメンタリー「ある山村の昭和史」

写真家・熊谷元一 中国残留孤児の帰国

 

9月28日(水)第19回熊谷元一写真賞コンクール選考会 東京

選考委員、写真家、写真評論家の飯沢耕太郎(日藝講師)

 

□写真は、1953年頃撮影 子どもたちはわけもなく集まっていた。

 

 

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ゼミ誌作成について

 

10月初旬(2 日) → 原稿提出・整理編集作業開始

10月下旬( ) 校正作業

11月中旬 → 印刷会社へ

12月9日(金)納品

 

ゼミ雑誌の納品は、2016年12月9日(金)です。

 

 

課題レポート   2016・9・26       名前

 

 

テーマ・2016年の夏休みの過ごし方 どんな夏でしたか

 

《ある一日  読んだ本  映画  など》

 

 

 

 

 

 

 

 

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