文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信 No.410

公開日: 

日本大学藝術学部文芸学科     2020年(令和2年)11月10日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.410

BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
9/29 10/6 10/13 10/20 10/27 11/3 11/10 11/17 11/24 12/1 12/8 12/15 12/22 1/12 1/19    
観察と創作

2020年読書と創作の旅

11・10下原ゼミ

本日の授業 11・10、今日のゼミⅡ授業は、以下の要領で行います。出版編集室

・ゼミ雑誌ゲラ確認作業 印刷会社からゲラが上がってきます。確認と校正1回限り
 この日、確認終われば、11月末までに刊行、12月1日出版編集室に納品予定。

・熊谷元一を偲んでDVD「50歳になった一年生」先週のつづきと「オンボロ道場再建」

・にんじん家族観察の中間報告。もし児童相談所に提出するとしたら、虐待の有無。

・四谷大塚2017.10 予習シリーズ6年国語(bc問題 )
 下原『ひがんさの山』輪読、国語問題実施。(時間なければ来週以降)
 
※10月27日実施した2009年大阪府立高等学校入試国語問題『コロスケのいた森』の解答は以下の通り。

【解答】文学的文章 出典:下原敏彦『伊那谷少年記』

本文は、昭和30年代の信州を舞台に、フクロウと少年の交流を描いたもの。できごとと少年の心情の移り変わりを追ってよんでゆこう。

1. ア りょうよく  ウ ゆ(らし) オ しゃめん
2. イ 風圧     エ 感激    ウ 反応
3. ウ
4. 1(例)コロスケがもしかして逃げていってしまうのではないか(25字)
  2(例)コロスケも新しい森にひっこしして無事だろう(21字)
  
【解説】小説の読み方
 3.本文全体を注意してよく読む。①でコロスケの様子を表現するために、4~5行目に「上野方からタンタンという音が聞こえた」(『最新入試過去問解答と解説』から)

11・3ゼミ報告 対面9名 Zoom2名 11名全員参加

写真家・童画家の熊谷元一を偲ぶ

配布資料 : 「近くて懐かしい昭和展」ポスター、熊谷元一とは何か(ゼミ誌から)
       「黒板絵は残った」朝日新聞記事、熊谷元一写真コンクール応募要領。

観賞DVD : 「黒板絵は残った」長野朝日、「熊谷元一が遺したもの」NHK長野
        「教え子たちの歳月」NHKドキュメンタリー

11・3ゼミ授業報告 DVD観賞

―写真家・童画家・教師の熊谷元一を知るー

11月6日は、10年前101歳で亡くなった写真家・童画家熊谷元一の命日です。また、今
年は生誕110周年に当たります。ということで、この日のゼミは、熊谷元一の命日を偲んで、熊谷元一を取材したDVDを観賞しました。

※11月14日は、第23回熊谷元一写真コンクール授賞式が開催されます。また同日、生誕110周年を記念してシンポジュウムが計画されているとのこと、盛会を祈ります。

DVDの感想

課題 DVD(『黒板絵は残った』『熊谷元一さんが遺したもの』『50歳になった一年生』)
    の感想を述べてください。
 
DVD『黒板絵は残った』Zoom観賞 小原遥夏

私が小学生の時は休み時間に黒板に絵を描くと怒られていたし、誰かが喧嘩をしていたら必ず先生が止めに入っていたな、と思い出しました。自由には責任があって、だからこそあえて自由にさせ、色んなことに気づかせることで責任感というものは生まれるのだと思うし、写真の子どもたちはすごく生き生きとしていて、この自らやりたいと思ったことをさせるような教育がそのようないきいきとした表情を生み出しているのかな、とも思いました。そしてそういう教育の仕方はすごく自発的な人間を育てることに繋がっているのだと思いました。

■『黒板絵は残った』長野朝日放送 2015年5月21日放送 所沢校舎で撮影
下原ゼミ・日芸図書館主催「黒板絵写真展」開催 江古田校舎アートギャラリー

研 菜々美
 
黒板は、先生の「聖域」と言われていて確かにと思ったし、そこを全力で開放できる懐の深さを感じた。

篠崎 真桃

 下原先生が生徒だったときに、絵をほめられてうれしかったとのと同じように、熊谷先生も自分の撮った写真を教え子に本にしてもらって、うれしかったのではないかと思いました。

大野 璃子

 自分が小学生のときにも黒板に絵を描いていい時間(休み時間なら描いていい…)がありました。のびのびできることが教育にいいのだな思いました。

鎌田 泉

 褒められることが大事だと改めて気付かされた。私も褒められて伸びたい!

正村 真一朗

 戦前、戦中から戦後、高度経済成長期、そして現在に至るまで、地方の名もない山村の人々の営みを記録しつづけたことは、教師としてだけでなく、生きた歴史を刻んだ偉人としても評価されよう。

野島 至

 自分も、小学生のころ黒板に落書きしていたのを思い出しました。

又野 沙耶

自分の考えていることを自由に描く子どもたちから喜びが伝わってきた。

長内 優紀

 叱らずにほめて育てるという姿勢が、とても良かった。個性を伸ばしてくれる大人の存在は、子どもにとって本当にありがたいことだと思う。

藤井 智也

 黒板に自由に絵を描かせてほめて、伸ばす先生というのは現代でも、過去なら尚更のこと珍しいことだったんだろうなといい印象です。生徒にここまで慕われる先生は、本当にすごいと思いました。

宇佐見 花那 (ズームで観賞)

N・R(ゼミⅣ)

 所沢校舎の懐かしさに、つい目がいっちゃいました。やはり黒板は味があっていいですね。
※撮影は所沢校舎でしたが、一昨年、全学科江古田校舎に移転。

■『熊谷元一さんが遺したもの』NHK長野 2011年1月14日 リクエストで再放送
 下原ゼミ誌2014『熊谷元一研究 創刊号』2015年『2号』2016年『3号』2017年『4号 懐古』2018年『5号』

研 菜々美
 
 熊谷さんの功績は、もちろんだが、本人がどれだけ周りに愛されていたかがよくわかった。

篠崎 真桃

 「写真を撮られる」と意識していない自然の表情がすてきだと思いました。写真は良いものだと思いました。白黒の写真に時代を感じました。

大野 璃子

 小さいころにほめられたものやほめられた経験は大きくなってからも人生に大きく関わってくると思いました。実際にそのものでなくても、人生の価値観などにも響いてくるだろうなと思います。

鎌田 泉

 日常を切り取った様子が良いなと思った。いろいろな人から評価を受ける理由が分かった気がした。子供が可愛い。

正村 真一朗

 僕は、教育には褒めることも叱ることも必要だと思っているが、しかしながら熊谷先生の姿勢は教師のあるべき姿を体現していると感じた。教え子一人一人をよく見て、それぞれに合った指導をするというのは、絶対的に求められるが、簡単なことではない。。

野島 至

 本当に故郷に思い入れがあるんだなと強く感じました。

又野 沙耶

日常をそのまま切り取ったような写真が魅力的だった。

長内 優紀

 雑草の絵を描いていた方がいて、私はただの雑草だと思ったが、熊谷さんは、その絵を肯定し、本も出ることになって、その表紙の絵は、とても綺麗で凄いと思った。

藤井 智也

 「どんな些細なことでも面白がる」という熊谷さんの中でのテーマ(?)が良かったです。それが写真を撮る原動力となっていて、教え子にも伝染しているんだなと思いました。うらやましいですね。

N・R(ゼミⅣ)

 同じ人が同じ目線で撮り続けることで、その人にしか出せない趣きが生まれると知りました。なかなかできないことです。
■『教え子たちの歳月』NHK 1996年11月24日 放送 2011年アーカイブス
下原ゼミ 昼神温泉郷でゼミ合宿2014年 ~ 2019年 写真童画館訪問 駒場散策

研 菜々美
 
 当時の貧しい情勢でも頑張っていた子どもたちが、それぞれ素敵な成長をしていて熊谷さんも感動したと思う。

篠崎 真桃

 下原先生、たくさんの本、編集しててすごいと思いました。何十年たった後でも生徒だった方々は熊谷先生に会うとよろこんでいて、とても尊敬される先生だったというのが伝わってきました。

大野 璃子

 どんな人にも一つの人生があり、自分の教え子の人生を見守っていける熊谷さんはすごいと思います。人数も多いでしょうし、記憶も薄れていくでしょうに、愛をもっていなければできないことだなと思いました。

鎌田 泉

 写真に映っていた子供たちにもそれぞれのドラマがあって面白かった。昔は大変だったのだと思った。家族のためでなく自分のために生きれる時代になってよかった。

正村 真一朗

 僕自身、田舎の出身で昭和の風景や生活習慣が未だに名残程度ではあるが毎在していた。2000年生まれの僕ですら懐かしさを覚えるのだから、当時実際に小学生だった人からすれば、いったい何程だろうか。

野島 至

 恩師に対しての教え子たちの尊敬が良く伝わりました。

又野 沙耶

長い年月が経っても互いに信頼し合ってる関係が良かった。

長内 優紀

 昔、16歳の女の子が一家を支え働いていたという話しには驚いたし、私にはできないことだなと思った。50年たっても教え子に会いに行き気にかけるのはすごい。

藤井 智也

 写真は、記録なので1年生の時と50歳の時の写真と比べたり、思い出話しに花を咲かせたりすると楽しいだろうなと思いました。人生のルーツをたどれるのだと…。

N・R(ゼミⅣ)

 50歳になった教え子を応援し続け、会いに行き撮影するその姿は、根っからの教育者であり、根っからの写真家だなと思いました。

■「教え子たちの歳月」〈50歳になった一年生〉は、1996年(平成8年)11月24日にテレビ放映された。その日の朝刊(読売新聞)テレビ欄「試写室」は、このように紹介していた。

新聞テレビ欄「試写室」
43年の空白を埋める師弟愛

古い写真集がある。コッペパンをほおばる子、取っ組み合うガキ大将、家の野良仕事を手伝う子…。将来を語るレコードも残っている。かわいらしい声で「百姓になりたい」、「いい人になりたい」…。
昭和28年、長野・会地村の小学校に66人が入学した。彼らを撮り、記録したのは、担任の熊谷元一先生。その子らが今年、50歳になった。今は東京に住む先生も米寿を迎えた。「教え子を再び撮りたい」これは、43年の空白を埋める先生の旅を追った記録だ。
家業を継いだ者、集団就職で都会に出た者、道は違っても、みんな立派な大人になった。その人生模様が、戦後から高度成長へと歩んだ日本の縮図を垣間見せる。そして、今秋39人が村に集まり、先生を囲む同窓会が実現した。
「あのころに戻ってみたいなあ」再会を喜び無邪気な一年生に帰る教え子たち。
 自分に重ねて郷愁に胸詰まる思いの同世代も、きっと多いだろう。貧しく苦しかったけれど、陰湿ないじめも受験戦争もなかったセピア色の昔。山あいの小さな村を舞台によみがえる先生と教え子の、ちょっといい話である。(成)

10・27ゼミ報告  対面8名、zoom1名、9人参加

 10月27日(火)ゼミは、対面7人、ズーム2人、欠席2人でした。この日の配布資料は、1.テキスト「にんじん」4場面。2.提出課題4大阪府立高校入試国語問題。
この日、対面とズーム参加者は以下9名の皆さんです。(順不同 敬称略)

藤井智也  野島至  小原遥夏 篠崎真桃 研菜々美

正村真一朗 大野璃子 zoom 参加は、長内優紀、宇佐見花那

                欠 席  鎌田泉 又野沙耶

ゼミ雑誌について

・編集委員、正村真一朗さんの報告。

・制作予定 → 校正 11/3入稿  11/20確定 12/1納品

・印刷所 → エックスデザイン

10・27ゼミⅡ授業報告

10・27ゼミは、下原の『コロスケのいた森』考察と、ひきつづき『にんじん』虐待疑惑観察をおこなった。

□児童文学作品観察、高校入試国語問題。大阪府立高校入試試験実施

 出題 下原敏彦作『コロスケのいた森』

□『にんじん』家族観察3回目 
「もぐら」「湯のみ」「パンきれ」「ラッパ」

□課題は「にんじん家族観察中間報告」

にんじん家族観察 

ルピック家 →  郊外の一戸建て、畑もある 暮らしは中流上、5人家族。
ルピック氏 → お父さん セールスマン、亭主関白
ルピック夫人 → お母さん 口やかましい
フェリックス → お兄さん 中学3年生ぐらい 性格 長男の甚六 
エルネスチーヌ → お姉さん 中学2年生ぐらい 性格 調子いい
にんじん → 主人公、小学校4~5年 性格 わんぱく坊主
オノリーヌ → 家政婦(67)
ピムラ → 犬の名前
家畜 → ニワトリ、うさぎ

ルピック家の家族2回目観察報告

・「もぐら」小動物に対するにんじんの実際の行動
・「湯のみ」意地を通すにんじんの心の様子。
・「パンくず」ルピック氏にたいするルピック夫人の立場。
・「ラッパ」ルピック氏にたいしてのにんじんの心の動き。

□長内優紀(zoom参加)
□宇佐見花那(zoom参加)

□小原遥夏

『もぐら』
もぐらを見て殺そうと思うのか、とびっくりしました。叩きつければ、たたきつけるほどますます死なないように見えてくるって気持ち悪いです。

『湯のみ』
意地でも気を張ってガマンしていれば大体のことはなしとげられるかもしれないけど体の調子が良いからとなんでも大丈夫と思うのはよくない。

『パンくず』
案外、女の方が大変だと思う。みんな1回一人暮らしをやってみるべき。

『ラッパ』
人のことに口をだすのはよくないと思う。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

つるはし、痛いことをするのはダメだと思う。

■虐待は認められない。つるはしのけがは作業中の事故。故意ではない。

□研 菜々美

『もぐら』
自分の意志で動物を殺そうとしていて怖かった。子供特有の残酷さのあらわれかもしれないが、にんじんに限ってそれだけではない気がする。

『湯のみ』
「モルモットとお前とは違うさ」と言われてなぜかかっとなったのかがわからなかった。

『パンきれ』
夫人の気の強さがよく現れていると思う。

『ラッパ』
兄弟全員にお土産を買ってくるのだから仲は悪くないと思う。せっかく楽しいお土産開封だったのに夫人が水を差して印象。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.にんじんのからだにつねられたあとがある。
2.理不尽に仕事を押しつけられたり怒られたりしている。
3.本人にも動物虐待の経験傾向がある。

■疑いはあるが、いずれも軽度。つねられた痕跡はあるが軽傷。体罰程度。家の手伝いについては、その家々にルールがある。小動物殺しは、普通の子供レベル。

※1997年5月27日、日本中を震撼させた「酒鬼薔薇聖斗」と名乗った14歳の中学生は、連続児童殺傷事件の犯行前、猫を殺し、首をきったり、舌をビン詰めにしたりしていた、例はあるが、その流れにいくとは考えにくい。にんじんはひょうきんで明るい子ども。

□篠崎真桃

『もぐら』
何かを殺そうと考えるには、早い年齢だと思った。「くたばれ」というきたない言葉など家庭環境の影響なのかなと思った。

『湯のみ』
幼い頃から酒を飲む習慣があるのか。よくわからない。でももう飲まないと言っているからいいのか。
※1968年にフランスの定期貨客船に乗った。各テーブルにブドウ酒が置いてあり勝手に飲めた。ただ度の強い焼酎のようなもの。飲めなかった。

『パンきれ』
「パンをとって」と言われることがクズの扱いになることに驚いた。

『ラッパ』
最初からラッパもピストルも揚げるつもりではなかったのではないかと思った。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.子どもが動物に対して暴力的、言葉がきたない(親から同じようなことを言われる)
2.寝ているときにつねられる。
3.兄と姉との扱いとは違う。にんじんが雑に扱われている。

■思春期の子どもは言葉が荒い。つねることはたいしたことではない。兄姉の扱いは各家庭で違う。体罰てきな虐待は認められない。証拠がない。

□大野璃子

『もぐら』
 健気なかわいそうな子という印象があったけれど、一部残忍な部分も持ち合わせていた。きっと環境のせいだと思う。

『湯のみ』
意地っぱりな一面もある。きっところころ意見を変えることがよくないという無意識があるのだろうと思う。

『パンきれ』
 ルピック氏は一家の長という絶対的な立場にいる人間で、それに何か口をだすというのは、かなり思いきったこと。やはり対等には扱われていない。

『ラッパ』
父親とにんじんは、ある程度仲が良いように見える。ただルピック夫人が間に入ってこじらせているような気がする。いつも腹いせ?

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.自分の排泄物をたべさせられた。
2.つるはしで頭をつかれた。
3.動物以下の扱いを受ける。

■信じがたい。おねしょを治すための方便。ケガは作業中の事故。虐待はみられない。
 動物以下に強制されてではない。心配ない。

□野島 至

『もぐら』
不快だが、子どもがやったことと思えるかも。

『湯のみ』
誰か止めてあげて。最後、不穏すぎる。

『パンきれ』
ルピック氏は夫人が苦手。

『ラッパ』
仲が悪くもない?夫人がにんじん達と相性が悪い。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.家庭内で「にんじん」に対したいきすぎた当たりが目立つ。
2.夫人を中心として「にんじん」は虐待を受けている。
3.「にんじん」が望ましくない教育を受けている可能性あり。
4.家族に対して注意勧告すると悪化する可能性あり。
5.家族外に対しては模範的であるため、見つけるのは困難。

■この家には、家政婦もいる。第三者の目として彼女の意見が知りたい。にんじんは、この家の叱られ役だが、虐待とは違うのでは。もぐら殺しは子供の域。

□藤井 智也

『もぐら』
 昆虫を殺す(アリやハエもカなど)はわかるが、動物、それもモグラという割と大きいものを殺すというのは、にんじんの年頃では普通なのか、が気になりました。

『湯のみ』
 意地をはることでにんじんとしての存在意義を確保しているのかな、と思った。

『パンきれ』
 絶対である父親に母が言及するのは珍しい。これで家の中の勢力図が変わろうとしているのでは?

『トランペット』
 にんじんと父親の関係は悪くはないと思うが、ルピック夫人がそれに入って話しがこじれた気がする。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.にんじんは、この時代にしてみれば、普通の家庭である。
2.父親との仲は普通だ。
3.母親のしつけが強く、おびえている節があるかもしれない。
4.父と母の仲に少し亀裂が…。
5.にんじんとしての居場所は存在する。

■母親が少し厳しく、口うるさいことを除けば、普通の家族。虐待疑惑はなし。

□正村真一朗   

『もぐら』
 虐められて育った子どもは、自分よりも弱い存在を虐めるようになってしまうらしい。子供に特有な残酷さがエスカレートしている。

『湯のみ』
 子供のとき意地を張ったらしいが落とし所が見つからず自滅した経験が僕にもある。それがリピック家の場合より陰湿になる。

『パンきれ』
 夫婦仲も冷めており、結局こんな家庭であればにんじんがいじめられるのも無理はない。

『ラッパ』
 父親のルピック氏は母親のルピック夫人と比べれば、まだにんじんを気にかけている方かもしれない。所詮は、ルピック夫人による虐待を止めるほどではないが…。

【児童相談所への中間報告】これまでの観察結果

1.にんじんは、一家に、とりわけ母親による虐待を受けている。
2.かといって極端な暴力というほどでもない。
3.しかし、理不尽な扱いをされている。それ以上でも、それ以下でもない。
4.生命の危機が直ちにあるとはいえない。
5.母親に児相は介入すべきてはないか。
6.トイレはさせない。ケガの介抱はしない、などは肉体的虐待といえるだろう。
7.母親からの言葉の暴力が常態化しており、虐待にあたる。

■言葉による虐待の疑いあり。母親のにんじんに対する態度、もう少し観察の必要あり。
書くことのススメ 書くことを習慣に

エッセイ道場「なんでもない一日」「子ども時代の思い出」

【11月の読書のススメ】

北條民雄『いのちの初夜』 日本文学の中で別格の光を放つ作品

第36回 日大文芸賞 幅 観月さんの「黄色の瞳」を読む

友人と恋人の間で、祖母と母の間で存在し成長する私

 「幅さんが日芸賞をとったのよ!!」ゼミⅣの西村さんが、教えてくれた。幅さんは、よく知っている。ゼミ授業で、毎回お世話になっているからだ。無口で、はにかんだ微笑みが可愛らしい長髪の美人さんだ。そんな彼女がどんな小説を書いたのか、興味あった。
乗車時間は、1時間半かかるが、幸いにして座れたのでゆっくり読むことができた。夕方のラッシュアワーの車中は、若者はほとんどいない。家路に急ぐ高齢者がほとんどだ。そんななかで読む、「黄色い瞳」は、後期高齢者目前の身には、文字通り、黄金色となってまぶしかった。孫と一緒に住もうと、自分の娘に隠れて手紙をだす、おばあちゃんの気持ちが切なかった。物語は、爽やかな青春小説ふうをみせながらも進展しない。傍目には一風変わった彼氏と彼女の友情のような、恋人同士のようなつきあいからありきたりな結幕を想像しながら読み進めた。ところが突然、物語は、終わってしまった。
愛の告白もなにもなく、すごろくのように振り出しに戻った。文体は簡潔で読みやすかった。が、食べはじめたご馳走をいきなりとり上げられてしまった感もある。微妙に成長する乙女の心の動きを描いた青春日記。総じればそんな作品か。
題とした『黄色の瞳』とは何か。作中では、落とし卵だったり、学ランの金ボタンだったりするが、意味するところは、もっと深いのかも知れない。
下車する駅についたとき、長くすわっていたせいで、足がしびれてすぐに立てなかった。私は、いきなり現実に引き戻された。ジンボーも有馬も遠い世界の人間になってしまった。私の青春も、はるか彼方だ。私は、よろける足でホームに降りた。

ドストエフスキーのススメ2021年は生誕200周年

科学者アインシュタインも哲学者ニーチェも、川端康成も、賢者はみんなドストエフスキーをすすめた。

HP「ドストエーフスキイ全作品を読む会」で検索 興味ある人はのぞいてください。

読書会は、以下の要領でおこなっています。

読書会開催 偶数月の土曜日 午後2時 ~ 5時 

会場:東京芸術劇場小会議室 池袋西口 徒歩3分

次回は、12月6日(日)小会議室7

toshihiko@shimohara.net 携帯090-2764-6052 下原
 2020年11月10日 下原ゼミ  エッセイ道場 提出課題   名前

エッセイ コロナの思い出 コロナで悪かったことは、多くありますが、よか
ったことは、ありますか。

コロナでよかったこと

なんでもない一日

.

10年後計画 10年後の自分は、どんな姿が望ましいですか

.

.

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメントを残す

PAGE TOP ↑