文芸研究Ⅱ 下原ゼミ通信 No.411

公開日: 

日本大学藝術学部文芸学科     2020年(令和2年)11月17日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.411

BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
9/29 10/6 10/13 10/20 10/27 11/3 11/10 11/17 11/24 12/1 12/8 12/15 12/22 1/12 1/19    
観察と創作

2020年読書と創作の旅

11・17下原ゼミ

本日の授業 11・17、今日のゼミⅡ授業は、以下の要領で行います。出版編集室

配布資料 → 『ひがんさの山』全文 、解答用紙 、課題「感想」

◇ゼミ雑誌編集委員からの報告 ゲラ確認作業終了 印刷会社入稿のお知らせ。
11月末までに刊行、12月1日出版編集室に納品予定。

◇希望あったのでDVD「オンボロ道場再建」先週のつづきを終わりまで約30分。
 この番組制作は、文学修行にと書いた投書がきっかけだった。2002年5月8日の朝日新聞「声」欄に「私の町道場は、オンボロです」と書いた。当時、日本テレビで困っている人を助けたい、そんな番組があって、「投書を読んだ」、ぜひ手助けしたいと言ってきた。信じなかったが、なぜか本気だった。バラエテイ番組どうせ、いい加減な撮影だろう、と思ったが、費用は一切、テレビ局がもつというので即OKした。道場は、年初めの大雪被害で崩壊寸前だった。それを知ってか知らずかテレビ局は、修繕工事をはじめた。

2002年(平成14年)5月8日 朝日新聞「声」欄に掲載された投書。

子どもが集う道場は町の灯

 いつのまにか、道場で柔道のけいこをする子どもたちが大勢になった。畳はボロボロ、ト
タン屋根は穴だらけ。雨が降っても、風が吹いても心配なオンボロ道場だ。1年半前、道場
の借地契約が切れた。「町道場の灯を消さないで」子どもたちの熱い声に押され、地主さ
んにお願いして道場は残った。
 息子が小一で入門し、それから十数年、高齢の道場主に代わって指導してきた。何度もやめようと思ったが、父親に犯行していたり、両親が不仲だったりと、家庭のいろんな事情を抱えながら通ってくる子どもたちを見ていると投げだすわけにもいかなかった。(略)

※投書全文は、『オンボロ道場は残った』のべる出版企画に所収 

◇下原作『ひがんさの山』輪読と有名私立中学入試国語問題実施。解答と解説。
子ども時代のある出来事を作品にしたもの。四谷大塚2017.10 予習シリーズ6年国語(bc問題)「ひがんさの山」2004年刊行『伊那谷少年記』に所収。
 11・10ゼミ報告 対面9名 Zoom2名 11名全員参加

ゼミ誌ゲラ確認・虐待観察中間報告・DVD観賞・課題提出

・ゼミ誌ゲラ確認作業 対面9名、ズーム2名、確認終了。

・「にんじん一家」虐待疑惑観察の中間報告
  虐待を示す証拠なく、立証は困難。が、言葉、家事手伝いにパワハラが感じられる。引き続き観察が必要用な家族。

・DVD観賞 「教え子たちの歳月」(五十歳になった一年生))NHKドキュメンタリー先週のつづきを観賞。撮影時間35時間を45分にしたもの。
 「オンボロ道場再建」日本テレビ「パワーバンク」番組 2002年6月23日(日)、30日(日)、7月7日(日)正午12:30 ~ 1:00 

課題提出

【コロナでよかったこと】
コロナウイルスは感染拡大するばかりです。先の見えない日々に不安は増すばかりですが、心配していてもはじまりません。ここはプラスに、コロナでよかったことありましたか。

正村真一朗   不要不急の大切さがわかった

なんでもない不要不急のことが、大事なのだと気づいた。不要不急、不要不急と切り捨てていった先に残ったのは自粛で家に閉じこもるだけの禁固刑のような生活だった。
とはいうものの、コロナでよかったことなどこれくらいしかない。

□コロナ時代、良くも悪くも思い出にはなりますね。

野島 至  お金が貯まった

バイトが増え、お金が貯まった。

□そうですか、どんな苦境にも、利点はあるものですね、

又野 沙耶   好きな番組をゆっくり観られる

朝8時半に放送される「おかあさんといっしょ」をゆっくり見ても1限の授業に間に合うのはありがたかった。

□好きな番組、観れてよかったですね。

大野 璃子  中身を見て話すことができる友だちが増えた、その反面

意外に友だちが増えたこと。ゲームなのでネット上ではあるが、顔も名前も知らないぶん、中身を見て話すことができる人たちである。
わるかったのは、どうしても生活リズムが崩れ、それと共に精神も少しずつ崩れてきたこと。突然、病むことが多くなった。

□友だちが増えた!本当に意外ですね。精神のバランス、心配ですね。時間を決めて行動はどうですか。

藤井 智也  時間が確保でき、お金が貯まったこと

映画や小説などの創作物に没頭できたこと。また、課題をするにあたっての時間が確保できたこと。お金を使わなかったからお金をためて欲しいものが買えたこと。

□危機的状況のなかで、しっかり生活ができていますね、すばらしいです。

研 菜々美  通学時間がなくなった

対面だと片道2時間かかる通学時間がなくなった。趣味に励む時間が増えた。

□そうですか、2時間も…。所沢校舎のときは2時間半かかったので、よくわかります。

小原 遥夏   新鮮で楽しい生活を知ったこと

家にいれたこと。家にいることが好きだとわかったこと。高校生の時、朝早くから学校に行って夜遅く帰る生活をしていたから、その時と真逆な感じがして新鮮でした。あと、誰にも自分の時間を邪魔されなかったこと。すごく気持ちの良い生活でした。

□コロナウイルスもあきらめて終息するかもしれませんね。

鎌田 泉  新しい出会いがあった

新しい出会いがあったこと。SNS上で知り合った美術学科の3年生とも仲良くなった。楽しい話しがいくらでも出てくる人で、少しばかりコロナに感謝しているる

□辛いコロナ時代、よい思い出になりましたね。

篠崎 真桃  何もしないという経験ができた

なにもできなかったので、なにもしないということができた。学校のことも、バイトのことも、なにも考えず、一日中、ベットで寝ていた。コロナじゃなかったら、一日中、休みの日でも、次の日のことを考えたりしなきゃあいけないけど、本当に何もしなくてもよかったので、その経験ができてよかった。

□長い人生、なにもしないという経験、貴重な経験になるかもしれませんね、

【なんでもない一日】

コロナ感染拡大という異常な日々でも、長引けば普通の日常になってしまいます。

正村 真一朗  はるか混迷を離れて

最近になって、ようやくコロナ以前ほどではないにせよ、どこかに出かけることができるようになってきた。久々に会う人たちは昨年から変わっていないように思われるけれど、新しいバイトを始めていたり、恋人ができていたり、相変わらずなのは、自分くらいだと重く受けとめずにはいられない。

□人生、必ず時があります。焦らず、無理せずに、その時を待ちましょう。

野島 至   スマホと睡眠の日々

目覚ましをセットせず、自然に目が覚めるまでが、自分の睡眠時間。学校から帰って来た弟に、小言を言われながら今日もスマホをいじる。

□大学生の兄貴に意見する。しっかりした弟さんですね。ほほえましい光景が浮かびます。

又野 沙耶  わたしは新幹線

道を歩いていたら、知らない子供に、新幹線とまちがえられた、人間です。

□なぜか? 早足で歩いていた。服装が新幹線のようだった。

大野 璃子 なんでもないことを話す時間

外出が減った分、母と妹と3人で語ることが少し増えた。時間が合わずゆっくり話すことがあまりなかったが、この期間は「なんでもないこと」を話し合うことが増えた。

□なんでもない会話をしているときが、一番幸福なときかもしれませんね。

藤井 智也  名作映画観賞

いわゆる名作と言われる映画をみた。『時計じかけのオレンジ』『シャイエング』『2001年宇宙の旅』だ。それぞれきちんと意味があり、むずかしくもあるが、理解ができたときの感覚が良かった。

□キューブリック監督の映画、『2001年』のファンです。

研 菜々美  コロナ禍の影響で

バイト先が、未だコロナ禍による客の減少に悩んでいる。シフトに入れてもらえない。新しいバイトを始めるか検討中。

□そうですか、直接、影響をうけているのですね。心配のないバイトあるといいですね。

小原 遥夏  お気に入りの休日

朝起きたら12時を過ぎていました。休みの日だからいいかと思いながらベットから上がり、ボーっとテレビを見て過しましたが、私は、朝早く起きて洗濯して、パンを食べながらテレビを見る休日が好きだなあ、と思いました。週末は早寝早起きしょうと思っています。

□早寝早起き、頑張ってください。

鎌田 泉  誰もわからない

コロナって、どんな存在だろう、と最近、思う時がある。渋谷や新宿へ行く用事があり、訪れると、何もなかったように沢山の人々が歩いていた。その人々の前にある店は、コロナ対策のポスターが貼ってある。今までの危機感はどこへ行ったのだろう。私もわからない。きっと誰もわからないのだ。日常は変わる。そう人混みの中で思った。

□わかっているのは、コロナは自分では動けないということ。彼らは、じっとしていれば死滅する。ダルマのようにじっとしていれば…。だが、それは人間にはできない。

篠崎 真桃   わたしの一日

バイトの時間まで寝ていたいけど準備するために起きる。お昼過ぎ、起きて、顔を洗って、髪を整える。化粧はバイトだからサボる。家を出てバイトに行く。6時間、働いて、まかないをいただいて帰る。お風呂に入って寝る。

□きちんとした生活の様子が伝わってきます。

【10年後の私】

先の見えないコロナ時代。せめて想像だけでも楽しく持ちましょう。

正村 真一朗  文芸から離れてもディレッタントでいたい

10年後、僕は日芸を出たら地元に帰るつもりでいる。30歳になって、僕は無難な生活を北海道でつづけているだろうか。文芸からは離れた職に就いていても趣味としてディレッタントでいたい。それくらいしか将来のイメージがつかない。

□日芸にいるうち目標できるといいですね。

野島 至   余裕のある人間になっていたい

週2~3は、人と会って遊べるような余裕がある人間になっていたい。

□叶うといいですね。人助けできる余裕のある人間も期待します。

又野 沙耶  自分の子供を出演させたい

ちょうど10年後には、「おかあさんといっしょ」のお兄さんも代替わりの時期なので、どうにかそこまでに自分の子供を出演させたいです。

□10年後、楽しみにしています。

大野 璃子   小さな楽しみを噛みしめるような生活をしていたい

家庭を持って、大富豪とはいえなくとも時々ぜいたくができる程度の暮らしがしていられたらいい。豪勢でなくても、時折り、小さな楽しみを噛みしめるような生活がしたい。

□思えば叶います。でも、努力はしてくださいね。

藤井 智也  今よりも頭がよくなりたい

社会人になっても趣味として小説を書いていれば良いかと思う。今よりももっと色々なことを知って頭がよくなりたい。色々と考えたまま生きていたい。

□これだけ向学心あれば、大丈夫です。期待します。

研 菜々美  俳優か葬儀屋を経験したい、自己改革も

舞台やミュージカルの俳優か、葬儀屋になっていたい。どちらも経験できていたら面白いと思う。
自己肯定感や自尊心をしっかり持っている人間になりたい。他人からの好意に執着する現状と変わっていたい。

□どんなことも意志があればできます。頑張ってください。

小原 遥夏  自分のやりたいことが出来ていたら

美人な人になっていたいと思います。30歳ってけっこう自由にできると思っていて、結婚していてもしていなくても、自分のやりたいことが出来ていたら良いなあと思います。

□やりたいこと、できていたらいいですね。

鎌田 泉  独立独歩できている

自分の力で世の中を生きていける人間になっていると望ましい。望ましいというか、そうなっている。願いはかなえるものなので…。その代わり、その10年間で努力を重ねて、苦汁を飲んでいきたい。他人にのまれず、自分を見失わないようにしたい。

□この10年間で自分を磨く、すばらしい計画です。期待しています。

篠崎 真桃  働くいいお母さん

結婚していたい。それかお金持ち。自分で稼いだお金で広いマンションに住みたい。結婚しても働きたい。子供はいたらいいとは思うけど、ムリにつくろうとは思わない。でも、もしできたら、いいお母さんになりたい。

□きっと叶うと思いますよ。

下原敏彦 10年後の夢と現実

10年後はないと思うので(平均寿命)想像するのは、やめます。
かわりに大学2年のときの夢と、その後。50年前、日大、現在の生物自然科学部「国際地域開発学科」在籍。将来の夢は、青年海外協力隊(平和部隊)。現実として茨城県内原で大型機械の免許習得。東南アジアで農業指導が夢。しかし10年後は、建設業界紙の記者。夢は、小説家。10年後は町道場の道場主で日芸講師。いまの夢は、小説を書きつづけることと、故郷の廃校で「一年生」の写真展を開催。(現在、道場で常設している。コロナで)

熊谷元一研究 マスメディアで知る熊谷元一

注目された黒板絵

11月3日、10日のゼミで熊谷元一に関係するDVDをみました。が、メディアでとりあげられたものは、多くあります。

とくに2015年開催の「黒板絵」の写真展と、同時に出版した写真集『黒板絵は残った』(D文学研究会)は、戦後70年という節目の年もあって、注目されました。

以下は、マスメディアで紹介された熊谷元一関連と『黒板絵は残った』関係です。

□NHKテレビ 1996・11・24 日本点描「教え子たちの歳月」

□NHKテレビ 2011・1・14 「熊谷元一さんが残したもの」(信州を知るテレビ)

□NHKテレビ 2011・12・7 「熊谷元一さんのまなざし」(イブニング信州)

□朝日新聞 秋田 2012・7・10 「教え子撮った瞳 温厚」

□読売新聞 2013・3・23 芥川喜好編集委員「時の余白に」皆さんは私の目標でした

□毎日小学生新聞 2014・4・10 「60年後の1年生」教室の1年生を撮影

□読売新聞 2015・4・25芥川喜好編集委員「時の余白に」無心という時間があった

□テレビ長野朝日放送 2015・6・21 戦後70年特集 黒板絵は残った放映

□毎日新聞インターネットニュース 2015・6・9 黒板絵は残った

□信濃毎日新聞 本・『黒板絵は残った』2015・6・21 教育の力を信じたくなる1冊

□南信州新聞 2015年2月21日 「恩師から最後の宿題」

□南信州新聞 本・書評「『黒板絵は残った』出版」 2015・6・26 

□南信州新聞 2015・6・26コラム「偶然の出会いを楽しみながら」高柳俊男教授

□朝日新聞 夕刊 2015・7・3 「思い出の黒板絵」

□朝日新聞 インターネットニュース 2015・7・5 「黒板の落書き絵」

□法政大学国際文化学部 SJ(スタディ・ジャパン)飯田・下伊那地区研究

□HP高木圭介ブログ「黒板絵は残った」を観て考えさせられたこと

        あの日 あの時   67年後、今も算数は苦手

書くことのススメ 書くことを習慣に

エッセイ道場「なんでもない一日」「子ども時代の思い出」

【11月の読書のススメ】

北條民雄『いのちの初夜』 日本文学の中で別格の光を放つ作品

モーパッサン『中短編集』都会編・田舎編・幽霊もの

ドストエフスキーのススメ2021年は生誕200周年

HP「ドストエーフスキイ全作品を読む会」で検索 興味ある人はのぞいてください。

読書会は、以下の要領でおこなっています。

読書会開催 偶数月の土曜日 午後2時 ~ 5時 

会場:東京芸術劇場小会議室 池袋西口 徒歩3分

次回は、12月6日(日)小会議室7

toshihiko@shimohara.net 携帯090-2764-6052 下原
 2020年11月17日 下原ゼミⅡ  エッセイ道場 提出課題   名前

エッセイ 書くことが習慣に。

『ひがんさの山』感想

子どもの頃、楽しかったこと

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バイト放浪記(コロナ禍、どんなバイトをしていますか)

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