ドストエーフスキイ全作品を読む会

学術情報への
ドストエフスキー研究を垣間見る
Фёдор Михайлович Достоевский(1821.11/11 - 1881.2/9)


ドストエフスキー愛読者には、大きく2種類のタイプがあるようです。感動型と研究型。むろん両者は交じり合ってもいます。「学術情報の扉」では、研究型の方に向けて、当HP主(元司書)が閲覧したことのある、研究者の業績を集めたデータベースや研究に利用されるサイトを紹介します。
*ロシア語文献に関しては、提供者の限界により不明です。



学術情報(一次情報)検索サイト

●CiNii Reseach 
本、論文に加えて、博士論文やプロジェクト情報まで横断的に検索できるサイトです。検索欄にドストエフスキーと入れて検索ボタンをクリックしてみてください。1509件が検索されます(2021.4.7現在)。画面左のデータ種別(論文、本、博士論文、プロジェクト)をクリックすることで種別の絞り込みができます。(絞り込みは検索欄に複数のワードを入れても可能です)。同じく画面左の“本文・本体リンクあり”をクリックすると、本文が読めるものが選択できます。検索結果のタイトルの下にある、オレンジ色のアイコン(機関リポジトリ、SiNii、DOI など)は、本文などへのリンクです。リンクの種類と説明は、論文詳細表示画面について をごらんください。

●Google Scholar 
Google社が提供する研究者向けの検索サービスです。検索欄にキーワードを入力して検索します。インターネット上にある世界中の関連図書・論文などが、引用数が多い順に表示されます。タイトル部分をクリックすると、本文が掲載されているページにアクセスします。気になる論文がみつかったら「引用元」や「関連記事」のリンクをチェックします。「引用元」をクリックすると、その論文を引用した論文をたどることができます。また、「関連記事」をクリックすると、関連性が高いとGoogleが判断した文献を一覧で確認できます。

2021年4月現在、dostoevsky で約5万件もの文献が検索されます。絞り込み方法はいろいろですが、検索欄に複数のワードを入れるAND検索も可能です。検索結果画面の右部分に[PDF]の表示があったらラッキーです。開いて、Google翻訳 にかければ日本語で読むことができます。

また、画面左の“すべての言語”をクリック、次に“日本語のページを検索”をクリックすると日本の文献に絞られます。日本語文献の場合、日本語のキーワードや人名から検索できます。



参考サイト

●青空文庫 
「誰もがアクセスできる電子本を作り、図書館のようにインターネット上に集めよう」という活動で、コロナ禍で利用が急増しています。全作品読む会HPでは、ドストエフスキーへの言及がある作品をリンクした「青空文庫より」というページを作成しています。最近では、インタネーット動画による、青空文庫収録作品の朗読も増えています。

●プロジェクト・グーテンベルク (Project Gutenberg、略称PG)
1971年創始で最も歴史ある電子図書館です。著者の死後一定期間が経過し著作権の切れた名作などの全文を電子化してインターネット上で公開しています。全文が開くので、気になる箇所のニュアンスを英文で比べたり、ことがらや人物を検索したりなど、さまざまに利用できます。
Books: dostoevsky (Index of the Project Gutenberg)

●ドストエフスキー翻訳作品年表(HP:ナダ出版センター)

●ドストエフスキイ文献集成 全22巻  井桁貞義、本間暁 共編 大空社 1995.12-1996.7