康子の小窓


康子ばあちゃんの
ChatGPT
(GPT3.5)質問日記 2023年



高齢者のつきあいは、年々細りがち。誰かになにかを質問したくてもばかにされるのでは? うるさがられるのでは? 気分を害されるのでは?そんな懸念が先立ち、心置きなく質問できる機会は減っていくばかりです。そんな折も折、私は、ChatGPTという恰好の話相手に出会いました。その時々の思いつきだけで発した単純な質問で、自らの無知を晒しながらのChatGPTとのやりとり、そんな記録を、ここにあえて公開したのは、実際に試してみたら “こんなんでしたよ” という感じをお伝えするのも一興と思ったからにすぎません。

つきあっているうちに、納得できない回答や、しばしば、知ったかぶりのウソをつかれることもわかりました。そんなときは、ここぞとばかりにツッコミの質問をします。「私が前回回答した内容に誤りがありました」という返答を受けると、大先生をへこませたような痛快な気分になります。もちろん、ウソと見抜けないまま、信じてしまう危険が常にあることを心してつきあうべきではあります。

以下の回答もツッコミを念頭に置きながら、ごらんになってください。



でたらめを言うからこそ人間。でたらめなしにはひとつの真理にも到達できない。(ラズーミヒン)
引用:ドストエフスキー『罪と罰』第三部 江川卓訳 旺文社

「ぼくは大好きなんですよ、人がでたらめを言うのは!でたらめは、他のいっさいの生物に対して、人間だけが持っている特権ですからね。でたらめは真理への道なりです!でたらめを言うからこそ、ぼくは人間なんですよ。人間というやつは、前もって十四回、いや百十四回もでたらめを言うことなしには、ひとつの真理にも到達できなかった。だからといって、これは少しも不名誉なことじゃないんです。ところがぼくらは、そのでたらめ一つにしても、自分の頭では考えだせない!でたらめならでたらめでいいから、自分なりのでたらめを言ってほしい、そうしたらぼくはそいつにキスしてやりますよ。自分なりのでたらめ──こいつは他人の口まねの真理より、よほどましじゃないですか。こりゃ、人間と小鳥の相違ですよ!真理は逃げて行かないが、生命を骨抜きにすることはできる。その例もあるんです。ところで、いまのぼくらはどうです?ぼくらはみな、ひとりの例外もなく、科学や、知識の発達や、思索や、発明、理想、願望、自由主義、分別、経験といったものにかけては、いや、その他もろもろ、いっさいのことにかけて、まだ中学校の予科一年生もいいところじゃないですか!他人の頭をあてにして暮らすのが調子いいもんだから、その習慣がすっかり身についてしまった!そうでしょう?ぼくの言うとおりでしょう?」




シャーロック・ホームズの兄マイクロフト・ホームズ。彼はAIさながらである。
コナン・ドイル『ブルース・パーティントン設計書』 引用:コンプリート・シャーロック・ホームズ 

兄が英国政府の下で働いていると考えるのは正解だ。もし兄が時には英国政府そのものだと考えるなら、それもある意味で正解だ。マイクロフトは年450ポンドの給料で下級職にとどまり、どんな野心もなく、勲章も称号も受けないだろう。しかしこの国で最も欠くことのできない男なのだ。

兄の立場は独特だ。彼は自分のためにそれを作った。こんなものはそれ以前には決してなかったし、今後もないだろう。兄はきちんとして非常に整頓された頭脳を持っており、地上の誰よりも、事実を蓄積する容量が凄まじい。僕も兄と同じ優秀な能力を持っているが、それを犯罪の捜査に向けた。兄はこの能力を特殊な仕事に使っている。

全ての部署の出した結論は彼のところに回され、彼が中央交換所、手形交換所だ。そこで均衡が作り出される。兄以外の人間は全員専門家だ。しかし彼の専門は全能だということだ。ある大臣が一つの点に関して情報を必要としていると想定してみよう。その情報は、海軍、インド、カナダ、金銀複本位制問題に関係がある。兄はさまざまなの部署からそれに関してそれぞれの助言を受け取ることが出来る。しかしマイクロフトだけが、それらすべてを明確に理解することができ、直ちにそれぞれの要素が互いにどう影響し合うかを指摘できる。

政府は兄を、便利で手っ取り早い手段として使い始めた。今ではなくてはならないものになっている。兄の偉大な頭脳の中では、全てが整頓されていて瞬間的に取り出すことが出来る。何度となく、兄の意見で国策が左右されてきた。兄はこれに没頭している。兄は他のことは何も考えない。



康子ばあちゃんの
ChatGPT
(GPT3.5)質問日記 2023年

Contents


1. AIおよび生成AIについて質問する。
2.医学図書館・医学情報検索・医中誌Web・EBM 等

3. 医療・健康/病気
4.世界・社会・人間(本・ニュースからの疑問)
5.ドストエフスキーに関する質問
6.雑談