患者図書室挑戦の記録
にとな文庫通信 No.24 (2013.2)
ことばの花束・感謝
「ご夫婦で一番いい決断をしたのに、奥さんがそんな弱気でどうするの」
病棟のナースはそう言って、夫の自宅介護の実際を丁寧に指導してくださいました。不安が和らぎ、前向きな気持になれました。
ここは主人を亡くした悲しい場所だけど、わたしには主人と最期をすごしたなつかしい場所です。スタッフのみなさんの支えがあったから、そう思うことができました。
ふだんは会話もなかった息子ですが、夫の病気ですっかり見直しました。こんなに思いやりのある、優しい子だったとは。病気のおかげで家族が今までよりずっと仲良くなれました。
主治医の先生が私の笑顔を見るのが楽しみ、と言ってくださったの(80代の女性)
検査や治療は辛いけれど信頼している先生に会えるのがうれしい。にとな文庫訪問も楽しみです。(貸出冊数ナンバーワンの女性)
小学校低学年の坊やがママの荷物持ち。「この子は私に荷物を持たせないの」(乳がんのママ)
乳がんの先輩(親しい友人)から学習していたので、驚きや不安を感じずにすみました。これから私も先輩です。(乳がんの40代女性)
仕事復帰に前向きになれなかった夫ですが、主治医の先生ががん体験者と知って、勤めに出るようになりました。